97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新ばし しみづ」久々に訪問。
土曜日昼前、携帯に「新ばし しみづ」から着信あり。その時は気づかず、ちょっと経ってから、何事かと思って掛け直したが、ちょうど営業時間だったからか通じない。その後何度か行き違いあったものの、再び清水親方から電話があり「この所何度も満席でしたが、今日の夜は空いてますので如何ですか」とのこと。

特段夜の予定は入れてなかったので望む所である。5時半に予約して新橋まで。店の近くまで来たが、あれ、まだ暖簾出ていないなと立ち止まると横から声をかけられた。最多来店記録F氏が居たのであった。久しぶりの遭遇。

F氏は3連続だが、本日は予約しておらず、店から電話で呼び出しかかったとのこと。そうか、予約がキャンセルとかになったのかね。

ほどなく手伝いの若い衆が暖簾を掲げたので、一緒に入店。カウンタに並んで。

お酒は冷たいのを所望。お通しは枝豆。奥にいる手伝いの若い衆は知ってますかとF氏が問うので、いや、ちゃんと覚えがありますよと。相撲の錦木が痩せたような優しい顔。黒縁メガネがまた似ている。本人はあまり嬉しそうではなかったが(笑)

そのうち錦木はメガネ掛けたまま花道を幕内土俵入りに出てきますよとF氏と雑談していると、メガネかけて土俵に上がったら規則違反かどうかの話に。すると清水親方が「審判はメガネかけて土俵に上がってるじゃないですか」と主張。まあ確かに元寺尾や元高見盛などメガネかけてるよなあ。しかし力士がメガネかけて土俵に上がったら、白鵬の張り手でメガネは吹っ飛んで壊れるだろう(笑)いったい何の話してるんだ(笑)

いつも通りつまみがおまかせで出て来る。お酒の徳利は今まであまり見たことのない黒い球形。親方は、「これは小さいので3本飲めますよ」と酒量まで既に把握されているのであった。まずカレイ。品のよい脂。タコは歯応え良し。カツオはネットリした脂。辛子醤油で。塩蒸しのアワビは立派な身を分厚くゴロンと。肝も添えて。

最多来店記録保持者F氏が、自分に出された徳利を見て、これも随分数が減ったよねと。陶器はやはり割れますからねと雑談していると、清水親方が「『割れた』というのは、見ているうちに勝手にパカっと割れるのを言うのであって、普通はありえないんですよ。全部『割った』んですよ」と解説。

弟子はいつも「割れました」と言うのだが「お前が割ったんだろ」と諭している由。しばらく「割れ」談義したが「新橋鶴八」の石丸親方は修行時代から器を殆ど割った事が無いのだという。まあ確かに一見強面だが、仕事を見ていると実に細心な所があるものなあ。女将さんが「清水は人にうるさく言うんですが、自分も随分割るんですよ」と話にオチをつけた。

漬け込みのシャコ、小柱、漬け込みのハマグリ、ウニなどもつまみで。握りはいつも通り。シットリとした中トロ、コハダ、アナゴを2貫ずつ貰って最後はカンピョウ巻を半分。一頃よりも酢飯の酢は穏やかになった気がするがそれでもまだ独自の個性あり。コハダはまだ新子で3枚づけだがしっかりと〆てある。

満ち足りた気分で勘定を済ませて「P.M.9」に移動してマティーニを一杯。バーテンダー氏とあれこれ雑談しているうちに、F氏も後から合流。「しみづ」への年間最多来店を樹立した時の正式記録を聞くと、1年に248回だという。「2X4=8」と覚えてるんですとのこと。最近はめっきり訪問回数が減ったとの事だが、この偉大な記録は将来も誰も破る事はできないだろう(笑)

また、F氏の凄いところは一度も常連ヅラをして威張らないこと。F氏の1/10も来てないような連中が、あれだこれだと偉そうにして居ても、静かに座ってたまに感想を親方に告げる程度。寿司屋というのは奥深い怖い世界でもあるなあ(笑)

私が「しみづ」に一番通った時で、年間50回位だったかな。「與兵衛」「新橋鶴八」「つかさ」なども訪問して居たから、それで精一杯。それもまた今は昔の物語で、最近はすっかり回数が減ってしまった。まあ当日では予約がいつも満席で取れないというのが大きいのだが。F氏は来店通算記録もつけて居て、昨日は「しみづ」訪問1400何十回目とか話して居たが、通算記録の方は失念。この記録もまた、白鵬の最多勝利同様、おそらく誰も破れないだろうなあ。

結構酩酊したので、まだ呑む様子のF氏に失礼して先に退店。タクシー帰宅。結構酔っ払った。





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「新橋鶴八」訪問。
火曜日の夕方、「新橋鶴八」に電話。お弟子さんが出てしばらく調べていたので混んでいるなと思ったのだが、7時15分までならというのだがそれで大丈夫。分店行くと大常連O氏が必ずいて、同じペースでダラダラやられるから困るのだが、ポンポン出してくれれば1時間で飲んでつまんで握ってもらって、ストレス無く全て終わるのが私の流儀。寿司屋で長居したりその後でカラオケ行くよりも、早く帰って自分の時間持つほうがずっと良い。

会社を出て店に直行。カウンタには既に一組。ほどなく別に二組到着、奥の座敷も客が入る。盛況ですな。

お通しは新イカのゲソ。1.5センチ角程度でとても小さい。身もまだペラペラですとのこと。スミイカ本来の旨味はまだ出ていないが、癖のない仄かな甘味が口中で溶ける。季節モノだ。

白身はホシカレイ。マコカレイよりも最初にコツンと来る旨味が濃い。ヒラメに似ていると親方。確かに脂があるのだが、夏場の白身で、ヒラメよりもちょっと乾いたような脂の風味。

塩蒸しも立派なもので旨味が凝縮。アジでもつまみに頼むかと思ったら、石丸親方は「今日はサバが旨いですよ」と。回遊するサバは冬が旬だが、例えば松輪辺りの根付きのサバは夏でも旨いのだと昔この店で聞いたっけ。確かに肉厚で冬よりも脂が乗っている気がするほど。伝来の〆の技術でネットリした旨味あり。ハマグリもつまみで貰う。

余裕持って店を出るつもりなので、この辺りでスパートしてお酒を切り上げ握りに。

普段、スミイカを頼んだりしないが、季節物でもあり、最初にスミイカの新子を一貫だけ。「まだペラペラですよ」と石丸親方は笑うのだが、まあ初物ですから。2匹分つけて1貫だから相当小さい。スミイカ特有のスカッとした歯触りは無いが、淡い甘味が口中で溶けるよう。まさに走りの一貫。

後はいつも通り2貫ずつ。まず中トロ。コハダは3枚づけの新子と片身づけの大きいのを1貫ずつ。これまたネットリした鶴八伝来の仕事。アナゴは実にトロトロ。ツメも素晴らしい。最後はカンピョウ巻で〆。

夏休みは8月の11日から17日まで。18日、19日は市場も空いているので営業すると言ってたかな。江戸前伝来の技と季節の種を堪能し、いい気分でタクシー帰宅。

銀座「新富寿司」訪問
日曜日は、ひょっとして空いているかと「新ばし しみづ」に電話するも満席とのこと。以前は週末など当日でも入れた場合もあったが、最近は当日電話してもまず無理だ。手が足りないので回転を押さえているのも影響しているのか。

日曜もやっており、予約しなくても絶対に入れる店ということで、夜は「銀座新富寿司」で一杯。

カウンタに先客は一人だけだが既にお好みで握りの注文を入れているのでそんなに長居はしないだろう。八海山の冷酒を飲みつつ、つまみから。

お通しはもずく。酢が効いて爽やか。

鯛は皮目に旨味あり。シマアジは背のほうの身。煮アワビもつまみで。ここのは鶴八流の塩蒸しではなく、煮貝のような独特の濃い味付け。全体に古式を残す濃い味付けが多い。タコ、ミル貝も切って貰う。

前のお客は早々に帰り、カウンタは私一人。相手してくれるのは、小僧の頃から顔を知っている若手の職人。お茶を頼んで握ってもらいながら、あれこれ雑談。

そんなに腹も減ってないので、握りは1貫ずつ。まずヒラメ昆布締め。コハダの新子。今年の走りはキロ10万円以上したというが、この店で仕入れるのは3万円くらいになったら。最初は小さいのを使って7枚や8枚づけもするが、本日のは大きめで1匹丸づけだという。東京のコハダ新子は、元々東京のお盆、7月が過ぎてから出るというのが普通でしたからちょうど今頃の時期ですねとのこと。手間がかかり採算は勿論赤字だそうである。

酢〆のアジ、イワシも貰う。最近、アジを酢につける仕事をする所は少ないが、昔の仕事。築地の「鮨つかさ」の酢〆のアジのアジは旨かったがなあ。スミイカは新イカかどうか聞くと、まだ入れてないと。昔爺さまの職人が居た頃は、一匹500円玉くらいの新イカが置いてあったが、「コハダの新子に比べれば、まだそんなに流行ってないんじゃないすか」との事であった。

ハマグリ、穴子など貰って〆。最初に訪問したのはもう15年くらい前だが、昔からの話を職人として面白かった。つまみは結構貰ったが、中トロ頼まなかったからか、意外に勘定安いね(笑)


歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部を観た。
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土曜日は、歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部に。奇数月は大相撲の本場所もあるので、歌舞伎観劇と日程がどうしてもコンフリクトを起こす。見物が大分遅くなってしまった。

名古屋場所の十四日目は後で録画で観戦することにして歌舞伎座へ。心配というと、碧山が負けて白鵬が勝つと歌舞伎を見ているうちに優勝が決まってしまうことだが、なんとか碧山に頑張ってもらおう(笑)

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開演時間は4時45分と普通の公演よりちょっと遅い。歌舞伎座前には4時10分頃には到着したが既に入場は始まっていた。今回は一階席に適当なところが取れず、二階席最前列を選択。写真入り筋書きを購入。

夜の部演目は、「通し狂言 駄右衛門花御所異聞(だえもんはなのごしょいぶん)」

白浪五人男に出て来る日本駄右衛門を描いた作品。宝暦11(1761)年に初演された『秋葉権現廻船語』(あきばごんげんかいせんばなし)というオリジナルが存在するらしいが、長く上演が途絶えており、市川海老蔵が新たな演出陣を起用して様々な新しい趣向を取り入れた、いわゆる「復活狂言」となっている。海老蔵は3役を早変わりで演じ、どの場面も出ずっぱりで大奮闘。

豪華絢爛たる舞台背景、壮大な場面転換、アクロバティックな動き、プロジェクションによる背景、早変わり、ゾンビ、宙乗りなど、伝統歌舞伎のケレンに、新作歌舞伎や演劇の大胆な演出、ギミックを自在に詰め込み、満艦飾に賑やかな狂言。

最初の幕で多用される早変わりは、マジックでもあるミス・ダイレクションの手法で観客を欺くのだが、花道に止めた船にスッポンから移動するなど、なかなか変わった場面もあり。

古今の歌舞伎名場面をはめ込んでいる演出は面白いが、基本的に成田屋による成田屋のための狂言。海老蔵を見物する劇。海老蔵が登場するたびに場内は割れんばかりの拍手に包まれる。

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序幕から1時間たったところで最初の幕間。花篭で「文月御膳」で一杯。

この演目の見所は、なんといっても秋葉大権現の場最後、海老蔵とその長男、堀越勸玄の親子宙乗り。

秋葉権現の使いである白狐に扮した堀越勸玄が、揚幕が上がって花道を一人でトコトコ歩いて登場。四歳児には花道は結構長い。そして一旦引っ込んだ後で、いよいよ宙乗り。

宙乗りにはお涙頂戴の湿った空気は全くない。演目は悲劇の前から既に決まっていたのだから。神々しいまでの白い衣装で、不思議な静かな笑みを浮かべて、先月最愛の妻を亡くした男が花道から中空に上って行く。同じく最愛の母親を亡くした年端もいかぬその息子を腕に抱えて。実に歌舞伎的な様式美。

海老蔵は成田屋伝来の「にらみ」を見せ、勸玄も宙空を移動しながら客席に手を振り、そして何やら叫んでいる。あれは台詞なのだろうか、いや多分台本にある台詞では無いよなあ。

役者という人生、歌舞伎という世界の隔絶性と突き抜けた非日常性。歌舞伎の世界が孤高に屹立する様を、観客の我々はただ唖然として目撃する。

館内は鳴り止まない嵐のような拍手。この場に立ち会えなかった観客の分まで届くように。この日は先月亡くなった麻央夫人の月命日だったのだという。どこかできっと見守っていただろう。圧巻の宙乗りであった。

児太郎はなかなか印象的。中車は堂々たる役者ぶりで、筋書きで語っているように、確かに「歌舞伎の筋肉」が着いてきていると思わせた。

しかしこんなに拍手の多い歌舞伎座は、今まで経験したことがなかった。


「新橋鶴八」訪問。
金曜の夜は「新橋鶴八」。夕方に電話すると女将さんが出て「7時半までですと大丈夫なんですが」と。ダラダラ居ないのでまったく大丈夫。退社後すぐに入店。まだカウンタはガラガラ。

「時間切っちゃってすいませんね」と親方は気を使うのだが、問題無し。金曜はちょっと遅い時間から予約が立て込むので、早い時間なら大丈夫なんですよとのこと。

お酒は菊正の冷酒を貰い、お通しは蛤の貝柱ヅケ。これは粒は小さいが旨味が深くて好きだなあ。

まずカレイ。プリプリの活かった身。煮切りではなくスッキリした醤油で食するとこれがまた旨い。塩蒸しも房総産、大きなアワビ。煎り付けたような香ばしい香りと歯応え、旨味も素晴らしい。握りでは食べた事がないのだが、つまみで貰うと酒が進む。

「相撲は名古屋ですから、行ってませんよね?」と石丸親方が問うので、「先週遠征してきたんです」と相撲談義。「新橋鶴八最後の弟子」君が、「じゃあ宇良が日馬富士に勝った時ですよね」と。その後、親方入れてひとしきり宇良の相撲談義。先場所が技能賞だったよなあ。8勝の嘉風にやるんだったら。

軽く酢を潜らせたアジは、身はふっくらとして旨味と脂が乗っている。「そういえば分店ではイワシを出していた」というと、金目やイワシを出してるらしいですねとちゃんと情報が入っている。若いお客さんも多いからだろうけれども、イワシはちょっと下品な脂で、アジにはかなわないと思いますよと。金目も底魚なんで脂がくどいから、火を通すなら良いけれど寿司にはどうかなあとの意見であった。確かにそうかもしれぬ。

漬け込みのハマグリもつまみで。肝臓に染み渡るなあ(笑) 

この辺りで握りに。まず中トロ。米の旨味を残してふっくら仕上げたこの店の酢飯とよく合う。「新子がありますよ」と親方が言うので、コハダはひとつ新子で。3枚付くらい。薄いけれども、ここの普段のコハダ通りネットリした旨味を感じるねというと「腕ですよ(笑)」と石丸親方。江戸前伝来の仕事を残すこの良き店で、親方から軽口をきいて貰えるくらいの客になれた事に、なんだか静かな感謝と達成感を感じる。

アナゴもトロトロ。時期もちょうど盛りだ。仕事も素晴らしい。鶴八系のアナゴを食すると他の店のアナゴが食えなくなる。最後はカンピョウ巻きで〆。しみじみした満足感と共にタクシー帰宅。



大相撲名古屋場所中日観戦に遠征②
月曜の祝日。大相撲名古屋場所9日目を観戦してから帰京予定。

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朝は結構雲があり、カンカン照りよりはずっとよい。何時もはホテルをチェックアウトしてから、駅のコインロッカーに荷物を預けるのだが、今回はホテルから宅配便で送り返す事に。トランク一つ部屋までホテルのサービスが取りに来て、運賃は千円ちょっと。自分で引っ張って帰るよりこちらの方がずっと便利な事を発見。

場所に向かうが、東山線名古屋駅ホームは祝日の朝なのに、何か事故でも起こったのかと思うほどの混雑。銀座線や丸ノ内線でも休みの日はこんなに混まない。全員観光客とも思えないが。名古屋の人出というのは実に不思議だ。名古屋駅周辺だけが混むのかねえ。

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名古屋市役所の建物は何度見ても面白いフォルム。

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やってまいりました愛知県体育館。

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この日も「きっちり一人桝席」にて観戦。やはり狭い。もっとも座れる観客が増えるのなら、お互い様で仕方ないのだが。案内の女性は皆、明るく快活で親切。よそ者にとっては、名古屋の印象が実によくなる。

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土俵はますますヒビ割れているような。満員御礼の字や取組電光掲示板の字も変わっている。呼び出しの代替わりが徐々に進んで、土俵づくりもちょっと変わってきているのでは。よい変化とは思えないが。

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愛知県体育館で椅子席に座った事は無いのだが、ベコベコのプラスチックで、座布団もついてないし、随分と座りにくそうだ。両国国技館に椅子席がいかに快適に設計されているかが分かる。

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この日は昨日よりも少し後で外に出て、力士の場所入りを見物。

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今場所好調、栃煌山のマッチョ歩きが格好良いですな(笑)

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瞑想するかのような落ち着いた表情で場所入りする高安。しかしこの日は左を差した嘉風に上手く寄られて負けてしまったのだった。

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宇良の場所入りは回りから大声援。宇良の着物は背中に「うら」と書いてある。表と裏がハッキリ分かって親切である(笑)

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前日の白鵬戦も善戦したが、この日宇良は日馬富士をとったりで破る。素晴らしい相撲。横綱初挑戦と、翌日の初勝利を眼前で観れて実によかった。次の日の高安戦もなんども全身でぶつかり、レスリングのタックルのような足取りで高安を揺さぶって素晴らしかったが、ここで膝を怪我したのがいかにも残念。早く直してほしいが。

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この日も満員御礼。荒れる名古屋は暑かった。

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打出し後に名古屋駅まで。高島屋地下で「特上うなぎまぶし」弁当を購入して新幹線車中で食しながら帰京。いやあ、面白かったなあ。来年も来よう。

大相撲名古屋場所中日観戦に遠征①
大相撲名古屋場所、中日と9日目を観戦に名古屋遠征。備忘の写真日記を。

土曜日に前乗りして、名古屋城や熱田神宮など炎天下の中をブラブラして、夜は「風来坊」で手羽先など食する。タレが独特でなかなか旨い。それにしても、休日の名古屋駅付近は去年同様、東京都心よりも人出が多く、いつもごった返している。いったいどうなっとるんや(笑)。

10時過ぎにホテルを出て地下鉄で愛知県体育館まで。

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一年ぶりの名古屋場所は懐かしいな。

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名古屋は箱が小さめで一人枡席でも土俵は近い。しかし今年からこの桝席の幅が随分と狭まり、ゆったり度が大きく減少。幅にして5割がた狭くなったのでは。まあ大勢座れてよい事ではあるけれども。隣に人がいるともう通ることができず、パイプを越えて背後から通路に降りることに。

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席まで案内してくれたお茶子さんに弁当とチューハイを発注してまずは腹ごしらえ。

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名古屋場所は横綱大関も開場前の通路を通って場所入り。そして会場外なので、入場券無くとも力士の入り待ちは自由。ただ問題はカンカン照りの場合は日影が無い事。関取衆が車を降りる場所から入り口まで、唯一の日影はこの樹の下。さすがに時間が早いので人出は少ないが、既にコアなマニアが何名か。

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さすがに名古屋らしい金の鯱の優勝記念杯が。

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この力士像は愛知県体育館での名古屋場所開催50周年記念に制作されたらしい。今年は60周年。10年前の像なのか。

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今場所から審判部を外れた元寺尾の錣山親方は、入り口近くでファンとの記念写真に気持ちよく応じてファンサービス。

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今場所の土俵は何時もより随分と沢山ヒビが入っている。土の含水量が大分少ないのではないかな。その後で一部崩れて補修が大変だったようだが。

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十両陣の場所入り。毎日見に来ているという爺様が別の人に解説していた話によると、旭秀鵬が、十両では何時も最後に来るのだという。人気力士は大概場所入りが遅い。しかし旭秀鵬はそんな大物でも無いと思うけれどもなあ(笑) まあ、俺様は十両筆頭だという矜持から、敢えて遅く遅く来ているのだろうか。ま、負け越してしまいましたが(笑)

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阿炎はこの日膝にサポーターが。ちょっと痛めたようだ。朝乃山はまだ大銀杏結えないながらも風格が出て来た。

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幕内土俵入り、栃煌山は向正面に向かってめっちゃメンチを切っている。一体どうしたんだ(笑) 遺恨のある気に入らない客でも座っていたか(笑)

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フンガーっと気合を入れる高安。初日こそ取りこぼしたものの、中日まではなんとか白星を重ねていたのだがなあ。(過去形)

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宇良初めての横綱対戦は白鵬と。善戦したものが、敗北までを連続写真で。白鵬に右を差されたのが敗着ではあったが、左手をバンザイの形に上げてスッポ抜けを最後まで狙っているかのようなしぶとさ。良いものを見せてもらった。

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あっという間に打出しまで。名古屋駅まで戻って名古屋メシでも入れるかと地下街散策するも、人でごった返してどの店も長蛇の列。これはアカンと一番名古屋メシと関係ない所を探して、駅名店街の寿司屋で一杯。しかし名古屋駅近辺は、人が混みすぎて随分と逸失利益があると推察するが。

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ホテルの部屋はどえりゃー高い場所。夜景が綺麗だ。中日終了。


「新橋鶴八分店」訪問。
先週の木曜は「新橋鶴八分店」に。

空いているか当日にSMSでメッセージ入れると「8時までなら大丈夫ですと」。こちらは長居する気は元々無いのだから、出すものさえちゃんと早く出してくれればまったく問題ない(笑)

入店すると、大常連O氏がトグロを巻いている。しかし席は一番奥ではなく、手前から2番目。常連ヒエラルキーに変動があったのでは。店はテーブルにも客が入っておりほぼ満席。O氏隣の1番手前に案内される。やれやれ。最近は週に1回か2回しか来ないというが、なんで毎回会うかね。

五十嵐親方もいつもは無駄話しながらノロノロと出すのだが、さすがにこれだけ混んでいると真剣に仕事している(笑)。

お酒は加賀鳶を冷酒で。お通しは白イカに軽く火を通して醤油和えに。結構歯応えあるんだね。

食したものは、つまみでホシカレイ、塩蒸し、煮タコ、ミル貝、カツオにスマカツオ。カツオとスマカツオは産地も魚種も違うのだというが、あんまり違いが分からないな。

握りは中トロ、コハダ、イワシ、アナゴ、ハマグリを1貫ずつ。イワシを置いてあるのは珍しかったが、ネットリした脂が乗っており、なかなか旨かった。

大常連O氏は反対隣に連れが来たのでもっぱらそちらと雑談。あまり相手しないで済むから助かる(笑)。と言う訳で、早々と切り上げて、大相撲名古屋場所の録画を見るためにタクシー帰宅。


「新橋鶴八」の江戸前仕事
アカウントは作ってないので、普段インスタグラムにはアクセスしないのだが、そういえば「新橋鶴八分店」はアカウント持って写真アップしていたなと店名で検索してみると、店よりもむしろ訪問客の方が、山盛りのウニ軍艦と鉄火巻の写真ばかり、やたらにアップしているのに驚く。皆、そんなにウニと鉄火が好きなのかねえ(笑)

私自身は、「新橋鶴八」本店で、鉄火巻は一度だけ試しに食した事があるかな。「半分にしますか?」と石丸親方が尋ねるので、普通の1/2量にしてもらった。てんこ盛りのウニは多分「新橋鶴八」では今まで一度も頼んだ事がない。

「分店」ではどうかというと、自分からは頼んでないはず。ひょっとして勝手に出て来た事があるかなあ。いや、多分鉄火巻もウニも出て来た事は無いように思うけれども。どちらも食べづらい気がするし(笑)

そういえば、昔読んだ「鮨を極める (The New Fifties)」で、ウニやマグロについて「新橋鶴八」の石丸親方が語っていたなと本棚から引っ張り出してきた。

過去日記に書いたが、「新橋鶴八」で購入して石丸親方にサインしてもらった貴重本(笑)著者の早瀬圭一氏は、店でもお見かけした事があるが、年季の入った寿司食いで、神保町の「鶴八」先代、師岡親方の頃から「鶴八」に通っており、「新橋鶴八30周年パーティー」でも主賓挨拶に立っていた。

そして、この本にある石丸親方の話はこうだ。
ウニなんか箱ごと買って来て、軍艦巻きにしたご飯の上に乗っけるだけです。ですから出来るだけ沢山、山盛りに乗せます。鮨屋の手間は何もかかっていません。だからウニで儲けるなんて出来ません。

鮪もそうです。鮪を自慢する鮨屋になりたくありません。いい鮪を自分の懐具合を考えて選ぶのは当たり前です。そのかわり、穴子、小肌、蛤など手を加えたものからはちゃんと利益を頂きます。


「新ばし しみづ」は、マグロの質については若干方向転換しているようだし、太巻きの鉄火も、おそらくもう殆ど出していないはず。ウニの軍艦もごく普通の量。しかし、「分店」は、本店の基本をまだ忠実に守っていると思う。それとも、最近は大分乖離が出て来たかな。

「新橋鶴八」は、毎日築地に通って魚を仕入れ、毎日その都度仕込む。仕事を施した物だけが江戸前の真髄だという矜持が現れている親方のコメント。これを読むと、あんまりウニや鉄火巻を珍重する気にならない。「新橋鶴八」で食するべきは、サバ、コハダ、ハマグリ、アワビ塩蒸し、タコ、アナゴ、カンピョウ巻などの締めたり煮焚きした種だ。ウニや鮪を誉められても石丸親方はあんまり喜ばないはず。

それでは、仕事をした小肌や穴子が高いかというと、そんなことは無い。トロやウニなど、仕入原価が高い種よりも、むしろ仕事した種のほうがリーズナブルに食せるということが、ある意味凄い鮨屋である。「分店」も、名前を貰っているからには、全て本店譲りの仕事でやっていると思うのだが。



歌舞伎座「七月大歌舞伎」昼の部。
先週日曜日は歌舞伎座「七月大歌舞伎」昼の部。大相撲名古屋場所も初日なので、夜の部ではなく昼の部をまず選択。打ち出し後にすぐ戻って大相撲をTV観戦しなくては。

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歌舞伎座までタクシーで。外に出ると頭がクラクラするようなカンカン照り。それにしても、外でワゴン前に長い列作ってイヤホンガイド借りている人達がいるのだけど、入場してから二階の売店前カウンタで借りれば、殆ど待ち時間無くて便利だと思うんだけどなあ。まああまり余計な事書いて二階が混むと困るけれど(笑)

最初の演目は、「歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)」。紅梅白梅が咲き乱れる背景。おせちづくしの台詞、七福神への悪態、宝船の絵に初夢と、初春を寿ぐ目出度い要素ばかりの祝祭劇。

右團治演じる曽我五郎は、ゆったり大きく豪快で、荒事の雰囲気に良く似合っている。裃後見が帯を結び直すところは、相撲の巡業で行われる横綱綱締め実演の如し。顔の隅どりも独特で、江戸の暗い小屋で観ると、異形の人物が眼前に屹立しているように思えただろう。馬に乗った退場も祝祭気分を盛り上げる。笑也の曽我十郎は、ベルトコンベアで上手から登場し、すぐにまたコンベアで退場(笑)前に松緑の矢の根では曽我十郎は藤十郎。まるで置物のようであったが。

ここで30分の幕間。昼の部の終了が早く、夜の部の開演が普段より若干遅いのは、海老蔵が息子を迎えに家に帰る時間を見込んでいるからかな(笑)

三階花篭で「花車膳」で昼飯。紅白の膾が入っていたのは「矢の根」のお正月趣向を反映したのかな。

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次は、河竹黙阿弥作「盲長屋梅加賀鳶」。所謂「加賀鳶(かがとび)」。 冒頭の「勢揃い」、花道に鳶の男伊達が居並んでの「つらねの台詞」は誠に壮観。ただ鳶が出て来るのは最初だけで、その後の筋にはまったく関係無いという、良い所だけ取る実に歌舞伎らしい演出。通しで出すと、本当は色々と筋があるらしいが。

海老蔵の竹垣道玄は初役。眼光ギョロリと鋭いが、愛嬌も軽妙な所もあって、憎めない小悪党として不思議な存在感を持って成立している。松蔵にやり込められるところも面白い。笑三郎の女房おせつは道玄のDVに難儀する薄倖で善良な女の哀れな風情が心に残る。

日蔭町松蔵の中車は堂に入ったもの。世話物は、演技の引き出しに既に色々あるからある程度大丈夫なのだろう。もっとも蓄積した世界は違うから、舞踊や時代物は難しいだろうが。

そしてこの狂言は、「二代目 市川齋入襲名披露」。右之助改め齊入市川齋入は婆さんだけが持ち役かと思っていたが、女按摩お兼は、はすっぱなりに妙な色気があってきちんと成立している。さすが女形の技ですな。

20分の幕間で舞台には所作台が敷かれ、最後は海老蔵の「連獅子」。 加賀鳶に続いて出ずっぱり。花道からの登場する親獅子は、大きく豪快。踏みならす足音も豪快で舞台に鮮やかに映える。巳之助は踊りが上手だが、時として三津五郎の面影が見えるような。やはり親子だから似ている部分があるのだなあ。

この後、夜の部までちょっと休憩があるが、海老蔵は、夜の部も主演で大奮闘。演目が決まるのは相当前だから、海老蔵もある程度の覚悟はしていたかもしれないが、まさか息子が初宙乗りをする公演直前に、最愛の奥さんが旅立つとは思っていなかっただろう。 それでもなお劇場の幕は上がる。歌舞伎役者というのは厳しい稼業である。