97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「日本の聖地ベスト100」
昨日のブログで、入れ墨した大阪市職員が50人と書いたら、その後どんどん増えていまや110人に。まあ、それにしてもちょっと多いような。他の地方自治体でもそうなのかね。やはりガラ悪い大阪特有という気もするな。職場の規律が緩んでいる事も影響してるのでは。

さて、ハワイで読んだ本の続き。

「日本の聖地ベスト100」

著者が「聖地」と呼ぶのは、後年人々が集い祈りを捧げるようになった場所ではなく、人々が原初に、神や超越的存在の来臨、臨在を感じたスポット。聖人や修験者、高僧が神の存在に感応した場所は、たんなる岩であったり洞窟であったり樹木であったりしたろうが、そこに庵ができ、修行の場所となってゆく。天狗岩、龍穴といった場所の名前も、そこに定常ではあり得ぬモノを見た昔の人の驚きが刻印されているのだろう。

書名には「ベスト100」とあり、確かにランキングも巻頭に掲載されているのだが、本書はこれを網羅するガイドブックではなく、旅行記に近い。著者が、「聖地とは何か」を考えながら各スポットを巡る。我々はそれに同行して著者の思索と感じたものを、そのままに追体験するようなリアルな本。

ちなみに聖地ランキング一位は、だいぶ以前に人気になった天河大弁財天社。その他の場所も知らないところがずいぶんある。

個別のスポットではなく地域で言っても、伊勢や出雲、吉野、宇佐、熊野、阿蘇、高千穂など、今まで訪問してない場所、一度しか行ったことがない場所がいくらでもある。ベスト100から聖地をいくつか選んで、ふらっと訪問する旅に出たいなあ。そんな気にさせる本。

個人的には奈良の、室生寺、長谷寺なんかから始めたいと思うのだった。


入れ墨して公務員生活
大阪市職員50人が入れ墨 橋下市長「やりたいなら民間へ行け」

まあ、相変わらずの橋下市長のパフォーマンス。民間なら入れ墨してもよいのかという気もするのだが、それは置くとして、意外に市役所にも入れ墨してる人がいるものだ。ただよく読むと環境局の職員というから、ゴミ収集などの現業職員が大半で、デスクワークの職員ではないのでは。

そういえば、アメリカでは、一度、シカゴ、オヘア空港で、腕に入れ墨してる入国管理官が担当になった事があった。公務員だから入れ墨してはいけないという法律はなかろうが、日本の場合、一般に唐獅子牡丹や龍のような古典的入れ墨は、非合法暴力組織の構成員と密接に関連があるから、闇の勢力との結びつきが問題となるのだろう。

ただ、若気の至りで彫り物を入れたが、現在は真面目にゴミ収集の仕事してるような人まで眼を三角にして咎めなくてもよい気がするのだが。市の助役や局長が、実は背中に唐獅子牡丹をしょっていて、組織暴力の構成員であったというのなら大変なスキャンダルだけれども。

そういえば、先日読んで感想を書いた、「瀬島龍三と宅見勝「てんのうはん」の守り人」は、実に珍奇なるも興味深い本であったが、この本には、入れ墨を入れた皮膚は汗をかかなくなり、皮膚呼吸による老廃物の排出が上手くゆかなくなり肝臓を痛める、ヤクザがだいたい肝臓病で亡くなるのはそのせいだとの記載が。本当なのかどうかは判然としないが、少なくとも広範囲に入れ墨して健康によい点はなさそうだな。

「阪急電車」の懐かしさ
過去日記でも感想を書いたが、「阪急電車」はなかなか面白い小説だった。

映画化もされたがこれは未見。しかし先週TVで放映されたので録画してあり、昨日観賞。基本的に吹き替えの映画は見ないので、TVで放映される洋画を録画した事はないのだが、、邦画ならまあ吹き替え問題はない訳で。

阪急電鉄今津線に乗車する数々の人々の、それぞれ違った人生が阪急電車の駅や車内でふと絡み合う。そんな小さなエピソードをオムニバス形式で描いてゆく物語。



私自身が住んでいたのは御影だったので、阪急電車で一番使ったのはなんといっても神戸線だが、あのアズキ色の車体を見ると過ぎ去った青春の1ページを思い出してなんとも懐かしい気が。高校時代は御影から西灘(今は駅名が王子公園に変わってしまったが)まで毎日阪急に乗ってたよなあ。今津線でも、西宮北口、門戸厄神、仁川、宝塚などは懐かしい駅。

原作冒頭にある、自分を裏切った恋人の結婚披露宴へ主人公が討ち入りするシーンは、中谷美紀がなかなか印象的に演じている。戸田恵梨香と宮本信子の配役も悪くないなあ。キャスティングは成功しているような。

駅で会った、仲間外れにされている少女を中谷美紀が勇気づけるシーンも、小説の基調となる重要なシーンだが、映画でもきちんと描かれている。真っ直ぐな気性で損ばかりしていこの幼い少女と、中谷美紀、宮本信子が時代を超えて重なる印象的なシーン。

原作小説が、まるで映画の脚本のように、完成度の高い印象的なエピソードをオムニバス形式で綴ってきちんと成立しているため、映画の脚本には自由度があまりなかったかもしれない。もちろん、映画脚本で付け加えられた細かいエピソードもあるのだが、あまり効果を上げていないために、逆に原作の印象をおおむね損なっていないのがよかった。

それぞれの人生の断片が電車上で交錯するエピソードの数々は、原作で既に完成の域にあるため、映画でなければできないような冴えた映像の連続で、例えば「ワン・フロム・ザ・ハート」のように美しく見せてほしかったのだが、映像面ではあまり斬新な驚きはなし。まあ、監督は劇場用映画デビュー作というから、この点はしかたないか。

それでも、やはり舞台が阪急電車というだけで、個人的には何かこう心温まるものを感じる映画なのだった。こんなことを言ってはなんだが、物語の舞台がJRや阪神や山陽電鉄ではダメで、やはりあの阪急電車でないと成立しない気がするんだなあ。まあ沿線に住んだ人間ゆえの勝手な思い入れなのかもしれないのだが。

「大山倍達の遺言」
「大山倍達の遺言」はハワイで読了。

一代で日本空手界に燦然と輝く「極心会館」王国を作り上げた空手家、大山倍達が亡くなった後、彼の作り上げた「極心会館」は跡目相続に関するお家騒動が起こり分裂することになった。この承継争いの深層を、関係者への取材で明らかにするドキュメンタリー。

同じ著者の前作、「大山倍達正伝」も分厚い力作で過去日記に感想を書いたが実に面白かった。そこにも大山の死去とお家騒動は一部描かれているのだが、本作は更にその詳細について詳しい背景を記述している。

大山の死後、松井章圭を二代目とするとの遺言が発表されたのだが、これに多くの支部長が反発。ひとつには松井が支部長の中でも一番若い層だった事。ほとんどの支部長を飛び越して大山総裁の跡目を継ぐ事は、やはり受け入れがたい先輩が多かったのだろう。

大山倍達自身は、自分の後継者について、腹に脂が溜まった年寄ではいけない、強くなくてはいけないと述べ、日本選手権、世界選手権のチャンピオンで百人組手の達成者が望ましいと条件を挙げていた。

松井はこの条件全てを満たす支部長で、大山も常に目をかけていた人物。その点では誰も文句がつけようがないはず。やはり大山の遺言なるものが、「危急時遺言」という特殊な形態で残されたことに大きな問題があったように思える。

本来、遺言というのは、後々のモメ事が無いよう、厳格に条件が定められており、本来は自筆で自署押印が原則。しかも訂正も容易にはできない。

「危急時遺言」というのは、死期が迫り署名押印できない遺言者が口頭で遺言をし、証人がそれを書面化し、3名以上の証人が署名押印し、20日以内に家庭裁判の確認を得るというもの。

しかし、病室で遺言が作成された際、相続人である大山の奥さんがなぜか病室から出されており、しかも証人となった者のなかに、遺言によって組織上の地位を得る利害関係者がいたことが、後に裁判所で却下された理由となった。

大山は韓国出身で韓国にも妻子がいた等、複雑な家庭事情があったため、遺言に微妙な機微があり、奥さんに病室から出てもらったというのだっが、やはり限られた立会人達が勝手に遺言を偽造したという批判を受けないためには、もっと慎重に行うべきだったのだろう。この点に関しては、本作の記述も妙に曖昧なのはやや不可解。ひょっとして著者自身もなんらかの裏の事情にかかわっていたのだろうか。だとしても、すでに大山の王国はすでに崩壊してしまったのであるが。

もうひとつのモメた理由は、国際空手道連盟も極心会館も、大山倍達のワンマン独裁による個人商店的組織だったこと。法人としての登記はなく、組織としての意志決定手続きも、一応は形式だけはあったものの、大山が在命中は大山が全て決めており、運用されていない。会館の上が住居で家族が住み、夫人は仕事をしていた訳ではないが「事務長」と呼ばれるなど、家族の組織運営への関与に関しても、きっちりと峻別されていた訳ではなかった。

上記のような事情があったところにもってきて、「極心会館」という巨大なブランドが産む利権が絡んでいるのだから、まあモメないはずがなかったというか。

ただ、本書の記述は松井新館長の側に若干寄り過ぎで、反松井派にずいぶん厳しい書きぶりのように感じる。

これが任侠の世界の親分襲名であれば、亡くなった親分にはだいたい杯をかわした義兄弟が、叔父貴格として、子分の跡目争いに仲介に出るような形で介入する。子分同志の関係についても、一度新たな親分が決まれば、兄弟関係から今度は新たな親子関係に「杯直し」の儀式が行われる。任侠の世界は、組織を維持して行く歴史の中で、跡目相続を行うシステムをある意味確立しているのだが、「極心会館」は、並び立つもののない巨魁、大山倍達だけがカリスマとして全てを動かす存在であっただけに、長老はいても彼らもまた大山の弟子。お家騒動が起こっても、仲介できるような友好組織もなく、仲介に出てくる「叔父貴」役もいなかった。やはり内紛で壊れるにまかせるしかなかったのかもしれない。実にどろどろした内幕だが読み応えあり。

余談だが、後書き読むと、この本は著者がハワイに滞在して執筆したのだとか。ハワイで書かれた本をハワイで読むのもなんとも奇遇だったな。

金環日食観察フィルタ
日本で金環日食が観察できるのは5月21日。東京都内はちょうど日食中心線が通る絶好の場所なのだが、だんだんその日が近づいてきた。

私が子供の頃は、日食の際は下敷きとかガラスにロウソクの煤を付けたもので見ろ、と言われた記憶あるのだが、今回の金環日食観測のページを見ると、そんな物では役に立たず、きちんとした防護フィルターを経由せずうかつに肉眼で長時間見ると失明の危険さえあると、ずいぶん怖がらせる記述があちこちに。サングラスは役に立たないとも書いてあるところが多いなあ。

ただ、双眼鏡や望遠鏡で太陽を直視したら、一発で眼の網膜に甚大な影響あるのは明らか。いくら言われても聞かない馬鹿な子供がいないよう祈るばかりだが。

ともあれ、確かに肉眼では観察困難だろうということで、一応、Amazonで安い日食観察フィルタを購入。

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まあ使い捨てだし安いのを選んだ。しかし、届いてみると、エッ! これは中国製なんですが(笑)

中国での日食年月が列記してある。ただ、フィルターの紫外線防御機能はちゃんとしてるのだろうか。なんでもいいから黒いフィルムを紙で挟んどけという、いつもの中国品質程度の品物ではないのかと、若干不安になるのであった。

「つかさ」訪問
5月8日の火曜日は会社帰りに築地の「つかさ」訪問。

カウンタには、ここでよくお会いした「寿司哲人」氏が。あれこれ雑談しながら飲む。お通しは、生しらす

カレイ、蝦蛄。カツオは即席のヅケにして。アワビ塩蒸し、ミル貝は軽く炙る。肉厚のアジは葱をまぶして。

握りは、赤イカ、キス昆布〆。赤身、カマ下大トロはマグロの旨味が酢飯に合う。トリ貝、アジ、コハダ、海老、ウニ、アナゴ、中トロ巻、キュウリ巻など。軽くスッキリした酢飯は相変わらず美味い。なめこ味噌汁が出た。

何十年も前から寿司屋巡りして、めぼしい寿司屋はほとんど行ったことがあるという「寿司哲人」氏にあれこれ司屋話聞く。最近人気が爆発した某寿司屋の酢飯が急に変わった話とか、世田谷街場の老夫婦がやってる某寿司屋の評判をネットで見かけて一人で初訪問したら、生涯最高値段取られたとか、興味深い話満載。

まあ、何十年も寿司屋を巡った哲人にして、ボラれる時はボラれるのだから、寿司屋というのもやはり怖しいなあ。まあ、馴染みの場所でのんびりやるのが一番ではあるのだが、やはり時として新規開拓したくなるんだよなあ。


ホリエモンの「刑務所なう。」
「刑務所なう。」

塀の中に落ちたホリエモンの獄中記。娑婆に書簡を送ったら、メルマガに転載され、ほぼリアルタイムにホリエモンの獄中生活が何十万人の読者に伝わるとは、世の中変わったよなあ。まあ、刑務所生活を記録した部分は興味深いが、ホリエモンの政治経済や時事問題に関する見識については、とりたてて参考になるようなもの無し。眼からうろこが落ちるような鋭い意見が書かれている訳でもない。

刑務所生活を描いた本に興味があり、目に付いたら買っているが、花輪和一の「刑務所の中」は、実に細緻に刑務所生活を描いた秀逸なルポルタージュだった。

「刑務所の中」によれば、運動が制限され、栄養バランスのよい食事して、睡眠は十分だから、刑務所ではだいたい太ってくるのだという。しかし、173センチで90キロ以上あったホリエモンは、同じ刑務所暮らしで、どんどん痩せている。まあ、よほど娑婆で毎日ドカ食いしていたのだろうなあ。もっとも、刑務所内でも御飯残すなどダイエットしないと、60数キロで頭打ちで、それ以下には下がらないと思うのだが。

軍隊と同じで規則がないと、刑務所も運営が大変なのだろう。運動会や誕生会、正月や祝日など、「官」は実に決まりごとには熱心。基本的に真面目な運営。ただ、一度決まった規則が全て残るので、理解不能な規則のあれこれが山のようにある。風呂については、冬場は週2回、夏場で週3回というのは、だいたい他の刑務所ルポでも読んだ事だが、シャワー方式にして、好きに入らせたほうが効果的だと思うがなあ。

長野刑務所はもともと食事が美味いところなのだそうだが、献立はバリエーションがあり、毎日変わって、これがなかなかうまそうだ。季節を感じさせる品が時折入るのも面白い。

時事ニュースを読んで、オリンパス事件立件について、ライブドアと比べて不公平だと文句書いてるのにはおおむね同意。ライブドアとホリエモンは生贄になった感あり。

ただ、IPOで巨万の富を得たオーナーだっただけに、私腹を肥やしていると思われたのも大きい。ヒルズに住んで女子アナやグラビアアイドル等と合コン三昧だったのも、要らぬやっかみを買ったのでは(笑)。ついでにいうと、若いのにでっぷり太ったあの体型も印象悪かったと思う。「このヤロー、悪い事して肥え太りやがって」と検事が思ったのではないか。ガンジーみたいな風体だったら、ちょっと検事の追及の手も緩んだのでは。いや、そんなこともないかな(笑)



「毒婦 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」
「毒婦 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」はホノルル滞在中に読了。

死刑判決が出た婚活連続殺人事件の裁判を傍聴した著者が、犯人木嶋佳苗の実像と事件の真実に迫ろうというノンフィクション。

作者が女性だけあって、公判の過程で丹念に観察した木嶋像や、犯罪における男女の性の非対称性の考察などは興味深いもの。また、木嶋は、安易に性を金に替えることが可能になった、いわゆる「援交・ブルセラ」世代に属しており、これと事件との関連に言及している点も印象に残る。木嶋の回りには高校生の頃から、売春、援交の噂がまとわりついており、高校3年時には、知人宅から預金通帳と印鑑を盗み出して700万円余を詐取する事件を起こすなど、未成年の頃から既にモラルと金銭感覚に大きな欠落があったのだ。

本書には、新聞等の断片的な報道ではあまり分からなかった裁判での証言や提示された証拠などの興味深いエピソードが数々記録されており、これを読むと木嶋の犯罪事実は明らかだと思えるもの。

木嶋佳苗は、「性」をテコに使って男性から金を絞り取るのが得意。婚活サイトで知り合った男性達にメールを送る時でも、常に初回から自分が男女の関係に積極的であることを匂わせている。もっともその武器が誰にでも有効ではないことも知っていただろう。不謹慎かもしれないが、木嶋は、どんな男性になら自分の武器が通用し、どうしたら金を払うかと考え、きちんとマーケティングして男性を選んでいたように思えるのだ。

殺害された3名以外にも、木嶋に「学費の支援」と称して大金を要求されたり払ったりした男性数名が裁判でも証人として証言しているのだが、彼らの証言や行動をみると、なんだか共通する特徴がある。

消極的で小心者。奥手だったりマザコンだったり、あるいはオタクだったり偏屈だったりで世間が狭く、女性との交際経験が乏しい。しかし真面目で小金を貯めており、婚活サイトで熱心に自分より若い女性を探している。求めるのは、介護してくれ、料理を作ってくれ、尽くしてくれるような家庭的女性。だいたいほとんどそんな男性像のような。

裁判で明らかになったメールのやり取りで驚くのは、木嶋が、お願いするのではなくむしろ命令するが如く金銭を要求していること。学費援助として要望した金額に振り込みが足りないと、「生活費では無いので節約できるものではない。私が働かなければいけなくなって、あなたと会える時間が無くなるんですが、それでいいのですか」と相手を責め、警戒してなかなか金を払わない男性には「弟や妹にも、この人は貧乏なの? 愛情はないの?と責められています」などと「上から」メールを送っているのにはビックリ。

もっとも執拗に振り込みを要求された男性達にも、会社の上司や親に相談して、「それは詐欺だから止めておけ」とか「お前は何考えているんだ」と諭されている者がいる。そんな事くらい自分で判断できないのかと思うのだが、結局のところ、木嶋が最初から、優柔不断でカモにしやすい人間を執拗に狙っていたということなのだろう。とある男性への追い込みは逮捕直前まで続いていた。

この本を読んでいて一番気の毒に思ったのは、自動車内で練炭焚いて一酸化炭素中毒で殺された男性。40代で女性との交際経験はほとんどない。プラモデル造りが唯一の趣味。吝嗇でほとんどお金を使わない。木嶋と初デートの時は母親が服を買ってやり、結局殺害されてしまった木嶋との初旅行前には、旅行支度も全部母親がしてやったという。木嶋と結婚の約束をして470万円を木嶋に渡し、「もうこれからは自分だけの身ではない」と嬉々として新居も探していた。ブログに「婚前旅行に行きます」とアップした後、レンタカー内で死体に。

木嶋は、「自分が別れを告げたから絶望して自殺したのでは」と証言しているのだが、別れを告げられる前に、自殺用の練炭持って出発する者などいるはずがない。睡眠薬で眠らされ、木嶋が持ち込んだ練炭で殺されたとしか思えない。裁判の過程では(幸いにも殺されてないが)木嶋と付き合っている間に飲み物を勧められ、不可解な意識不明に陥った者が何名もいることが明らかに。木嶋には交際相手に対して睡眠薬を盛ることも日常茶飯事だったのだ。

ただ、事実が検察側の立証通りなら、この殺害の唯一の救いは、被害者が、木嶋に愛されていると信じ込んで(実は騙されていたのだが)睡眠薬で眠らされ、練炭による一酸化炭素中毒で苦しまずに死んだということかもしれない。モラル無き「毒婦」に手玉に取られ、自分は大金を騙しとられたのだと絶望して自殺したとしたら、それはそれであまりにも救いが無くみじめではないか。

それにしても、裁判の過程で明らかになった木嶋佳苗を巡る様々な事件の内容は、立件されなかったものを含めて、実に異様で奇怪極りないもの。犯罪事実は明らかであり死刑判決は妥当だと思うが、いったいなぜこんなモンスターが生まれたのだろうか。動機について解明できるとは思えないのだが、現代社会のどんな歪みが彼女をこうさせたのかについては考察する価値があり、同様の犯罪を防止するためにも社会として更なる検証が必要だと思うのだが。

花粉症薬からの離脱
もう4月の下旬から、日本でもほとんど花粉症の症状は出てなかったのだが、念のため薬は飲んでいた。ちょうどGWに行くハワイではスギ、ヒノキ花粉はほとんどない。花粉症の薬からの離脱にはちょうどよいかと、成田からの出発日から内服も点鼻も中止。

ハワイではまったく問題無し。金曜に日本に帰国してから、外をランニングしてもウォーキングしても症状無し。内服薬と点鼻薬同時に離脱できたし、今年の花粉症は終了というめでたいお話。

ただ問題は、花粉が飛散しだしてから、まったく外で走っていなかったツケがきて、若干増加した体重。まあBMIはまだ19を割っているのだが、あと1.5キロくらい絞りたい。

先週末も走ったのだが、これから徐々に筋トレも含めて運動量を上かないと。




祭りの日に「しみづ」訪問
5月5日の土曜日は、「新ばし しみづ」。外国から帰国したその日に訪問するのが慣わしなのだが、ホノルルから帰国した前日に成田から電話したら満席。やはり事前に予約入れておくべきだったなあ。

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烏森神社の路地を入ると祭囃子が聞こえて人手が。2年に一度の大祭の日なのだとか。カウンタには、最多来店記録F氏が。しばしあれこれ雑談しながら。江戸前寿司屋のカウンタで祭囃子が聞こえるというのも、なかなか粋でよいものだなあ。

つまみでは、カレイ、タコ、カツオ、トリ貝、アマダイ酒蒸し、など美味し。先日入った新弟子も、一時体調不良で倒れてたらしいが、ちゃんと復活している。頑張ってほしいもんだが。青柳、ミル貝、ハマグリ、ウニなども貰って、握りはいつもの通り。

その後、「P.M.9」にF氏と共に移動。バーテンダーのM氏はGWのお休みなのだが、私服でカウンタにいて飲んでいる。友人と食事に行くのだが、待ち合わせで時間をつぶしているとのこと。

休暇中なのだが、「マティーニだけ作りましょう」とカウンタ内に入って一杯作ってくれる。申し訳なかったなあ。その後シングル・モルトのセレクションも女将さんに推奨するなど、休み中なのにすっかり仕事させてしまった。あれこれ雑談していると、横浜「はま田」の浜田氏が「しみづ」に寄った後で来訪。すっかりご無沙汰だが、再訪を約してあれこれ雑談するなど、実に面白かった。

女将さんやF氏もいれてあれこれしゃべってると、結局ずいぶん長いこと店にいて大酩酊。何杯飲んだか覚えてないなあ。夜空のスーパー・ムーン見るつもりだったのだが、すっかり忘れてしまっってそのままタクシー帰宅。