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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
歌舞伎座、八月花形歌舞伎、第三部、第四部
コロナ禍により3月から歌舞伎座の公演は中止に。3ヶ月連続の予定だった海老蔵の市川團十郎襲名興行も含めて5ヶ月に渡る歌舞伎公演が吹っ飛んだ事になる。

しかし感染症専門家の指導を受け、歌舞伎座公演再開ならびに新型コロナウイルス感染拡大防止および感染予防対策についてにあるような感染防御策を施して、8月から歌舞伎公演が再開することに。三部と四部のチケットを試しに取ってみた。

公演時間を短くして四部制にして幕間なし。各部完全入れ替え制。幕の向こうでは、演者や関係者も各部ごとに完全入替えとなっているらしい。入り口では検温と手指消毒。チケットは係員目視の上、観客が自分で半券をもぎる。観客はマスク着用。大向うや掛け声は禁止。客席は前後左右を空けて配置。当日幕見席、桟敷席は販売なし。売店もアルコール、食事類は販売無しなどなどの対策は、大相撲両国国技館での興行と似ている。

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4日火曜日の第四部を見物。通常は開演30分前に入場開始だが、観客の「密」を避けるため40分前から入場開始。客席内での私語はお控えください、終演後は密集を避けるため規制退場を行いますなどのアナウンスは流れるが、通常の係員による声掛けは無しでパネルを観客に掲示して歩く形式。

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イヤホンガイドの貸し出しや筋書の販売も無し。入場すると演目を説明した薄いパンフレットが自由に取れるようになっている。

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販売した座席は、1800席余が800席余りとおよそ半減。しかし国技館の1/4に比べると若干座席間は詰まった感あり。もっとも当日見た限りでは2階席は結構空きがあった様子。

第四部の演目は「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」 「源氏店」の段。所謂「切られ与三」。

与三郎とお富が一目惚れで恋に落ち、与三郎が切られ、お富が身を投げる前の段はカットされている。勿論、ここはあったほうが「源氏店」での情緒の盛り上がりが良く分かるのだが、全ての演目を1時間以内にして観客の滞在を短くしようという意図とあれば仕方ない。

今月の興行はイヤホンガイドがないのだが、ネットでの観劇ポイント講座配信があり、春日八郎の「お富さん」がこの演目の歌だという事を知ってなかなか勉強になった。昔から、一体何を歌っているのか不思議に思っていたのだった(笑)

与三郎の幸四郎は、無頼な男の連れに身をやつしてはいるが、花道の出、外で蝙蝠の安を待っている所など、色気のある若旦那の素顔がふと出るのが良い。蝙蝠の安、彌十郎も軽妙で達者。

片岡亀蔵とお富役、児太郎は「ご時世ですから」とソーシャル・ディスタンスを取る演技で笑わせる。児太郎は初役だそうだが、妙に貫禄と度胸が全面に出過ぎて、仇な色気はあまり感じさせない気がするが、あれが普通の形なのかどうかは分かりかねる。お富を身請けした多左衛門、中車は「半沢直樹」の演技よりずっと大人しかった(笑)結果的にはあれよあれよと言う間のハッピーエンド。

最後はまた手ぬぐいで与三郎とお富が手を繋ぐ、ソーシャル・ディスタンスを意識した形できまって幕。観客は普通より少ないが、実に盛大な拍手がなかなか鳴り止まなかった。歌舞伎座の公演は、ほぼ半年ぶりだものなあ。

第三部は6日の木曜に取っていたのだが、5日の午前中に、第三部の舞台関係者に微熱がありPCR検査をするためこの日の第三部公演を中止する旨が発表に。演者も関係者も毎日検温しているからこそ事前に対策できたし、各部総入れ替えで消毒もするため、第四部は予定通り公演。むしろ歌舞伎座の対応がしっかりしている事が印象付けられた。

微熱のあった舞台関係者はPCR検査で陰性。チケットを取っていた6日の第三部は公演が再開。

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演目は、「吉野山(よしのやま)」。義経千本桜、狐忠信の物語「四の切」の前にある、静御前と佐藤忠信実は源九郎狐主従の「道行」を描いた煌やかな舞踊劇。

浅葱幕が切って落とされる演出が多かったと思ったが、今回は幕が普通に開くとそこは吉野山満開の桜。今年はコロナ騒動で花見もままならなかったから、舞台の桜が目に染みる。

七之助の静御前は、花道の出から凛として、かつ妖艶にも美しく、気品を持って舞台で輝く。「初音の鼓」を打つと猿之助の源九郎狐がすっぽんより登場。狐振りを交えて、静御前との舞になる。猿之助もブランクを感じさせない芯の通った動き。二人で踊る際は恋仲であるように見えてはいけないという先人の教えがあるらしいが、やはり「道行」の艶が垣間見える所がまた一興。

源平合戦の物語、音楽は清元から義太夫が加わった掛け合いに。音楽の演者は皆、黒い覆面のようなマスクをつけている。

手下を率いた猿弥演じる逸見藤太は、のり地の台詞にも、コロナ禍での楽屋落ちを含むいかにも滑稽な歌舞伎味を見せて、観客を沸かせる。立ち回りもなかなか派手。切りでは子狐の本性を現して蝶と戯れ、引き抜きで一瞬に衣装を変え、花道を狐六法で去る猿之助は実に印象的。最初から最後まで煌びやかで飽きさせない舞踊劇。

幕間無し、食事も酒も無し。七月大相撲もそうだったが、行楽的要素を排したストイックな興行。コロナ感染に配慮しながら行う興行としてはこれもまた一つの形態なのだろう。


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大相撲7月場所(東京開催)千秋楽観戦写真日記
7月場所の千秋楽も、3日前に椅子席が定価リセールで取れたので、観戦に。ずっとこんな興行が続くとよいが、大相撲協会は大赤字だろうから、さてコロナとの兼ね合いで9月場所はどうなるか。備忘の写真日記など。

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この日はそれほど暑くなる、公共交通機関を使わず、ブラブラと散歩がてら国技館まで。

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この日は椅子席。枡席もひと枡一人で使用するのだが、結構隣との距離が近い。アナウンスで「中央に座れ」と言っているのに、昨日のように横にでかい荷物置いたデブな男性が、こちらの枡の仕切りですれすれに座って、「飲食は最小限に」とアナウンスがあるのに、持ち込みの食料食ったり焼き鳥食ったりされると、ディスタンスが気になる。その点では椅子席のほうが他者との距離がある程度あるので安心感あり。

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今日の結びには随分と懸賞がかかっている。多分、今場所最高ではないかな。

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枡席Sというのは、4列目までなのだが、5列目から8列目までの枡席Aよりも明らかに来るのが遅い。半分近くは幕内の取組辺りからしか来ない。おそらくネットで取った層ではなく、相撲部屋経由で席取ったなどの常連なのでは。

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まだ十両優勝を一差で追う豊昇龍、逸ノ城の土俵入り。まさか6人の決定戦になるとは。

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常幸龍は5勝目をかけて7番相撲。流れに乗って寄り切ったように見えたが、物言い。同体取り直しとなり再び軍配を受けた。十両の陥落者がもう1名いたら十両復帰の星だったのだが残念。

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逆に北はり磨は、十両に上がっての取組。貴源治との入れ替え戦を制して、十両再昇進を決定づけた。幕下に落ちて3年位頑張っていたのだっけ。豪栄道や栃煌山と同じ年。真面目な力士だけにまた十両で頑張ってもらいたい。

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豊昇龍は十両の本割で4敗で十両トップを行く水戸龍を外掛けで転がして同じ5敗に引きずり下ろす。次の一番で同じく4敗だった旭大星が大翔丸に負けて、5敗力士全員での優勝決定戦になることが決定。天空海も5敗を守る。

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そして千秋楽恒例、協会ご挨拶の後の十両の相撲で明生も千代鳳を破って5敗を堅持。十両優勝決定戦に。

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幕内土俵入り。

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正面の放送席に北の富士さんが到着。写真を撮る女性の列が。

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そういえば十両優勝戦線にはこの人もいたんでした。逸ノ城も5敗だったのだが、幕内土俵入りの後、優勝決定戦直前に土俵に上がった事も影響したか、松鳳山に呆気なく押し出されて6敗。十両優勝戦線から脱落。

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三段目優勝決定戦では、大鵬の孫、夢道鵬が深井に破れた。

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十両優勝決定戦は、なんと6名が同点で出場。この中に立浪部屋の、明生、豊昇龍、天空海の十両3名が出場。まず、くじ引きのトーナメント戦で3名の勝者を決め、その3名で巴戦。

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そして、トーナメント戦で勝ち残ったのは全員、立浪部屋の「立浪三人男」。こんな結果は珍しい。

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巴戦は誰かが2連勝するまで3名で交代に戦い続ける。まず明生ー豊昇龍。豊昇龍は食い下がって、足技で脅かし、投げの打ち合いも見せたが、手の内を知り尽くす兄弟子明生が下手投げで完勝。豊昇龍は東方で負け残り。

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そして明生、巴戦の2戦目は天空海を立合い左に体をかわして一瞬の突き落とし。明生、十両優勝。幕内上位まで行った実力者であり、怪我で落ちたこの地位では当然とも言えるが、見事な達成。十両に部屋の3名がいるので、「決定戦できればいいね」と場所前にお互いに喋っていたそうだが、明生は「俺は立合い変わるから」と天空海に冗談言っていたらしいが、本当にそうなった由。

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明生が勝った瞬間、豊昇龍は控えから花道を下がる。その表情は満足げで穏やかた。格段優勝者が表彰式を待つ列が花道奥には。豊昇龍は明生が戻ってくるのを待っており、兄弟子に祝福のハグをした。花道を下がる明生には、もう豊昇龍が見えていたかな。千秋楽一番の見どころは、十両優勝決定戦だったかも。

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十両優勝は明生、幕下優勝は千代の国。ふたりとも幕内で活躍した力士。怪我で番付を落としたがまた幕内での活躍を期待したい。

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昨日、朝乃山を足取りで破り、同部屋の照ノ富士の勝ち星トップの位置維持を援護射撃した照強は、この日、小兵の琴恵光にも足取りに行き失敗して敢え無く敗北。こういう一徹な馬鹿野郎は好きだなあ(笑)

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優勝の行方を占う北の富士さん。

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遠藤は千秋楽で勝ち越し。

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本割、結び前の一番で、照ノ富士が踏み込みよく、関脇御嶽海を外四つであっけなく破り、幕内最高優勝を決める。もしも照ノ富士が負ければ巴戦になった可能性があったが、優勝の行方は昨日、照ノ富士が負けて並んだにもかかわらず、朝乃山が照強に呆気なく足取りで負け、照ノ富士に再びリードを許した時にほぼ決まっていたような気がする。「チャンスは前髪をつかめ」、後ろは禿げているからだと、誠にその通り。

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「やっぱり照ノ富士でしたな」という感じの北の富士さんであった。

表彰式の前に入場者全員起立しての「君が代斉唱」が行われる。掛け声も出さない応援を推奨しているのに、どうするのかと思っていたら、起立はするものの、「心の中でご唱和ください」とアナウンスがあり、録音が流れるという段取りに。新しい時代の授賞式だなあ。

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この日は内閣総理大臣賞の後に土俵横で行われるNHKのインタビューはなし。その他、普段の場所よりも土俵での表彰は少なくなっており、最後は場内アナウンスで読み上げられた。

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表彰式の途中でNHK中継は終了し、放送席も空に。

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三賞の表彰式。

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出世力士手打ち式の後、神送りの儀まで客席で見物。

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全ての式が終わると、一階枡席から規制退場が始まるのだが、二階椅子席は後。土俵際の警備に、まだ髷のある新米親方がゾロゾロ出てきた。3月場所以降に現役力士引退のラッシュがあったという事だなあ。

会場の外に出ると千秋楽は櫓の太鼓が無い。終わったなあという寂寞感と共に両国国技館を去る。果たして9月場所はどうなるか。まさか4人枡が復活なんてやらないとは思うが。











大相撲7月場所(東京開催)14日目観戦写真日記
大相撲7月場所、14日目を観戦に国技館まで。1時ちょっと過ぎに到着したが、もう入場の列は短くなっていた。

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7月場所とはいえ、オロナの影響で開催場所が東京に変更、初日が2週間遅れたため、もう8月1日。関東地方も梅雨が空けてよい天気。

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席は前日にチケット大相撲の定価リセールで取った枡A席。今までの興行では前日に良い席が出るなんて想像もできなかったが、コロナ禍の中で、入場者を定員の1/4の2500人に絞っていても、まだ空席がある状況。椅子席なら千秋楽でもリセールが出ているくらい。

枡席は1名で使用、椅子席も席間を空けている。しかし飲食は最小限にしてくれとのアナウンスがあり、食堂も売店の弁当も営業中止、アルコール摂取も禁止、応援は声を出すのは禁止で拍手のみ。マスクはずっと着用。こんな制限があると、いわゆる行楽として相撲場に来る層は敬遠するし、いつもよりお年寄りも少ない印象。

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東京都のキャンペーン、「No 3密!」などの懸賞幕が土俵を回る。小池百合子は目立つ事を発案するのが大好きだなあ。

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横綱は2人とも不在だと思ったら、夏空の下、二階広場のこんな所にいたのか(笑) 

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元高見盛、東関親方はいつ見てもこんな顔をして審判席にいる。いまや部屋持ちの親方なのだが、実際の所、大丈夫なのかね。

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9勝まで星を積み上げた豊昇龍は二桁をかけて大翔鵬と対戦。しかし体格に勝る大翔鵬に振り回されて、小手投げに敗れる。残念。千秋楽に期待。

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同じく立浪部屋の部屋頭、明生は9勝で十両優勝争いトップに並ぶ水戸龍と対戦。左四つの低い体勢で攻め立てたが、水戸龍は腰が重く、最後は強引に叩きこまれた。しかし翌日千秋楽に、豊昇龍も入れて優勝決定戦をすることになろうとは、この時点では想像できなかったなあ。

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いよいよ優勝争いも終盤。前日に、照ノ富士は朝乃山との直接対決を制して、一差でトップを走っていた。幕の内土俵入りの時、照ノ富士は自分が前回優勝した時の額を見ていたのだろうか。

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高安の塩撒きは、稀勢の里のそれにも似ている。今場所前半は負けが込みどうなることかと思ったが、後半戦盛り返してこの日も勝利。9勝までこぎつけた。

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実力者、妙義龍は新進気鋭の新入幕、琴勝峰に勝利して二桁勝利。同学年の豪栄道、栃煌山が引退しても、一人気を吐いた。また上位で活躍してほしい。琴勝峰は前半戦快調で何処まで勝つかと思わせたが、中盤戦に失速。しかし昨日勝ち越しは決めていた。来場所のさらなる躍進に期待。

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「手付き」にやかましい入道が審判長席に。

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阿武咲は初日から13連敗。しかしこの日、阿武咲は勢を外連味無く下から下から突き起こして、一気に押し出し。深々と礼をして花道を下がる。長い連敗から14日めの初日を知る観客の拍手は、盛大で長い間鳴り止まなかった。しかし後でTVの録画を見ると、阿武咲のほうは拍手にはすっかり気がつかなかったと(笑)

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遠藤といえば「永谷園」。

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大栄翔は炎鵬を突き倒して白星を二桁に。炎鵬はこの日で9敗目。調子の悪い場所であった。今場所新調した締込みはちょっと地味でゲンも悪かったのでは。炎鵬は千秋楽、前と同じエンジの締め込みに変えて出てきたが、豊山に負けて10敗になったから、締込みのせいではないか(笑)

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照ノ富士は正代と。呼び出しが名前を読み上げるとすぐに溜まりから立ち上がり、蹲踞の姿勢になって準備万端。

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正代は立合いの当たりよく、浅いもろ差しで照ノ富士を西方に寄った所で体を開いて引き、照ノ富士は泡を食って赤房下に。正代は追撃してあっけなく照ノ富士を寄り切り。照はそのまま土俵下に落ち、溜席まで転がった。残念そうに立ち上がる照ノ富士。

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勝ち名乗りを受ける正代と土俵を下りる照ノ富士。これで照ノ富士は2敗となり、この時点で朝乃山が並ぶ事に。盛り上がる館内。

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朝乃山に対するのは、照ノ富士と同部屋の照強。

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照強の勝利後インタビューはなかなか面白かった。初めての結びの一番で足取りやる度胸は素晴らしい。伊勢ケ浜部屋軍団の援護射撃は以前から伝統がある。明日は相撲の神様が照ノ富士に微笑むような気もするなあ。それにしても朝乃山は、足取りがあると警戒して然るべきだったと思うけれども。

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反省しつつ土俵を去る朝乃山。弓取り式の間も観客席は何か騒然とした雰囲気であった。しかし色々あって面白かった。





大相撲7月場所(東京開催)5日目観戦写真日記
7月の大相撲本場所は、本来ならば名古屋場所。しかし、コロナ禍により東京での5月場所開催中止を決定した際に、大相撲協会は7月の名古屋での開催も中止。7月場所は、東京での無観客での開催を目指すとしていた。

しかし、野球やサッカーなどの興行が観客入れて行われだした事が影響したのか、協会は、万全の感染防止策を取った上で、7月場所を国技館定員の1/4、およそ2500名入れて開催する事に決定。

チケットはWebのみで発売。7/14から先行予約抽選。16日に結果発表。18日からチケット一般発売、19日には初日開催という慌ただしさ。先行予約抽選で5日目の椅子席が当選。初日からしばらく中継の様子を見ていたが、対策も十分行われており、観客もマナーを守って観戦しているようなので、両国国技館に観戦に出かけた。備忘のために写真日記など。

7月も基本在宅勤務だったので、近所以外に出かけるのは初めて。

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本場所は普通朝の8時から開場なのだが、観客の滞在時間を短くするために、この場所は午後1時から入場開始。定刻に国技館に到着すると、入場待ちの列は正門の反対側まで伸びている。密を避けるため、1列でソーシャル・ディスタンスを保って並ぶ。既に入場は始まっており、列は比較的スイスイ進む。

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今場所は幟が大変に少ない。懸賞と同様、出すのに料金がかかるからなのかね。入り口では赤外線サーモグラフィによる体温モニタリング。高ければ、再度非接触体温計で再測定で、37.5度以上あると入場禁止となる。手指アルコール消毒した後、係員にチケットをもぎって貰い、自分で番付表と「観戦上の注意」を取って入場。携帯用除菌液も配っている。

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マスク着用、飲酒禁止、飲食は控えてすぐにマスク着用、大声の声援はやめ拍手で応援、入待ち出待ちも禁止、打ち出し後は密を避けて整理退場などなどあれこれ注意事項が。

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チケットは2階S席。西の最前列。隣の席とは3席がテープでブロックしてあり、最初から販売していない。後ろの列は真ん中の席だけが販売で、前後で席が重ならないようになっている。

枡席は本来4人枡を1人枡として販売。当日自由席は販売なし。茶屋での販売なし。1万人以上の定員の所を最大2500名で。売店の営業も縮小。食堂も地下ちゃんこも中止。アルコールの販売もなし。場内のアナウンスでもは「席での飲食は最小限にしていただき、すぐマスクをしてください」と館内放送が流れる。

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ちょっとだけ館内をブラブラ。西側の売店は閉店。そして全ての扉が開け放たれ、素晴らしく風通しが良い。視察に訪れた感染症防御の専門家からも換気は褒められたと、後日、元大乃国芝田山親方がNHK解説で話していた。

トイレには、アルコール消毒液が置いてあり、ハンド・ドライヤは停止でペーパータオル備置。

通常実施している以下のサービスも中止。

「ひよの山登場、ラジオ、オペラグラスのレンタル、ベビー休憩室、大広間ちゃんこ、各企画チケットイベント、力士フレーム撮影コーナー、宅配便受付、エレベーター、相撲博物館、1階東西ロッカー、満員御礼幕、国技館カフェ、ひよの山売店、公式グッズ売店、寿司処雷電、肉処雷電、京都版画院、大相撲辞典売店、ベースボール・マガジン売店等」

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今場所から登場の朝乃山、大関パネル。貴景勝とは違った場所に置いてあり、なんとなく寂しいね。

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二階東売店、「寿司雷電」も寿司や弁当の営業はなし。ソフトドリンクとお土産だけかな。店員はマスク、客と対面する場所にはビニールの仕切りを設置。

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館内は毎日感染防御のために消毒作業を実施。今回の興行の為に、然るべき専門家の指導を受けたものと見えて、相撲協会では立派な「新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン」を作成して協会内に配布。日本相撲協会ホームページにも掲載されている。

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椅子席1列なので、前に座高の高い前ノメラーが来なくて助かる。もっとも、今回の興行は、ソーシャル・ディスタンスを保持するため、前後の席が重ならない配列になっているので、どの椅子席に座っても前には客が居ないのだが。毎回こうしてほしいが、それでは採算が合わないのだろうなあ。

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国技館一階正面ウインドウには天皇賜杯、優勝旗他優勝商品が。しかし普通より少ないのは、やはりコロナ禍で諸外国からの友好親善杯が授与されないからかな。

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たまに時間が開くと、ガラガラの2階の外へ出て、マスクを外して深呼吸でリフレッシュ。

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いつもなら、二階の食堂「雷電」で一杯やって昼飯を食するのだが、今場所は閉店中。しかし、売店も相撲茶屋も5月場所が中止で大変だな。

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二階東側のS席A席で白い紙が背についているのは「記者席」。しかし中入り後、結び近くになるまで、記者席はほとんど誰も座ってなかったなあ。

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西側の椅子A席、B席、C席も最後まで殆どガラガラ。この日の時点では、「チケット大相撲」でも椅子席は随分と空いていた。普段なら満席なのだが、1/4に席数を減らしてもまだ売れ残りがたくさん出るという事は、やはりコロナ禍の中で、観戦に不安を感じる人も多いという事かもしれない。

1時に国技館に入って相撲を見ていると打ち出しまであっという間。普通は10時くらいに入場し、館内をブラブラし雷電で昼酒を飲み、力士の入待ちを見物して、飲みながら観戦。今場所は食堂も酒の販売もなし。グッズ売店、地下ちゃんこ、相撲博物館も中止。ひよの山もいないし極めてストイックな興行。

普通の東京場所の場合、NHKのTV中継音声を館内FMで流しているので、普通は土俵を見ながらそちらの音声も聞いている。しかし今場所はそれもなし。客は入っているが拍手のみ。呼び出しと行司の声以外聞こえない静寂な土俵をただ見つめる、ちょっと不思議な観戦体験。

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打ち出しの後、新米親方たちが土俵周りの警備に。おお、栃煌山だ。他にも最近引退した親方が多いので、ちょんまげ姿が目立っていたのであった。元安美錦、安治川親方襲名披露引退相撲は今年10月でチケット完売だが来年5月に延期。豪栄道や栃煌山の引退相撲は何時打てるのだろうか。心配になってくるなあ。

久々に「新ばし 笹田」訪問、今年初の鮎
「新ばし 笹田」が6月から営業していると聞いて電話したのは15日だったか。今年は1月に訪問して以降、2月、3月とコロナ関係で自粛ムードも高まり、次の訪問を決めないうちに在宅勤務に突入してしまい、外出自粛で既に6月。

金曜日が空いているというので早速予約。もう殆どの飲食店が営業を再開している。お姉ちゃんのいる夜の店も19日(金)から休業要請解除。都道府県をまたぐ移動も自粛要請解除となった初日。

予約時間にドアを開けると、私が最初の客。カウンタは入り口に2人一組。2席おいて私の席が中央。そこより奥の席は予約なし。元々席の間は広い造りだが、ソーシャル・ディスタンス完璧である(笑)笹田氏によると今日は個室が2組入っており、手が回らないのでこれ以上予約を取らなかったと。

そういえば入り口側に立っていた2番目の弟子がいない。4月で辞めたとの事。中で働く弟子は「笹田の海老蔵」一人だけに。コロナの行く末も未知数なのでまだ補充はかけないつもりだとのこと。辞めた二番弟子は先付けの盛り付けや飲み物出しなどを担当しており、海老蔵は奥の焼き場に専念していたのだが、この日は手前と奥とを往復して忙しい。

のんびりと酒を飲みながら、笹田氏と奥さんと、コロナ下での話など。4月5月は自粛で店を閉め、ずっと家に居たとのこと。スーパーに買い物に行ったり、自宅で料理作るのも新鮮な体験だったが、スーパーではやはり魚は買う気にならなかった由。確かに毎日豊洲の魚河岸で良い魚の目利きをしていると、スーパーで魚を買う気にはならないかもしれない。

2ヶ月の休業は大変だったが、持続化給付金も都の休業協力補償金も申請して貰ったとの事。大家も家賃をちょっとだけまけてくれたらしい。店を出している仲間に聞いても家賃を減額してくれた大家は居なかったと。良い大家の所に入ったな(笑)客足は戻りつつあるのだが、会社の接待はまだ復活していないと。そうだろうなあ。

お酒は九平次純米大吟醸。ふくよかな米の旨味と爽やかな酸味。まずウニ湯葉ゼリー。冷たさが涼やかな一品。鯛の出汁かな。

焼き霜の鱧。直前に肉厚の身をシャリンシャリンと骨切りをして皮目を軽く炙る。鱧は天草のもの。脂も旨味も乗っており、皮目の香ばしさもよい。梅肉醤油と塩を添えて。「海老蔵」にコロナでちょっと太ったのではと聞くと「ちょっとどころではないです」と。貫禄が出て、若き日の梅宮辰夫風味も出てきた。

穴子八幡巻。パリパリ香ばしく焼いた穴子の甘い脂が牛蒡の野趣あふれる香りとよく合う。合鴨のロースト。冬場で治部煮は出た事があるが、それ以外で合鴨は珍しいかも。癖はないが鶏とは違う濃い旨味。

定番の壬生菜と油揚煮物はいつも通りのほっとする味。ここで先付けは終了。

お造りは、噴火湾のマグロ、明石の鯛、スミイカ。鯛は若干小型との事だが、ここが入れる明石の鯛は何時でも旨味が乗って感心する。マグロは難しい時期だがしっとりした旨味あり。スミイカも甘みあり上質。

お椀は牡丹鱧とじゅん菜。お椀の中で牡丹の花のように鱧の身が広がる。鱧の脂が上品な出汁に溶けふっくらした身が旨味と共に椀の中に溶け崩れる。

焼き物は、鮎塩焼き。じっくり焼いて頭からバリバリいける。静岡と島根の川から一匹ずつ。静岡の鮎は「京味」が常に使っていたもので「笹田」では使うのを遠慮していたのだが、「京味」閉店に伴い釣り人から売り込みがあったので入れたのだという。島根の鮎は例年入っているが、腹の清冽な香りは島根のほうが強いだろうか。身の淡い旨味なら静岡かなあ。蓼酢が鮮やかな酸味。

煮物は賀茂茄子と海老の炊き合わせ、冷製で。ナスは大ぶりだが、出汁の旨味を一杯に含んで実に柔らかく炊きあがっている。

焙茶が出て、食事は炊飯土釜で炊き立てのご飯。ぬか床から出したばかりのお新香を切り、わさび漬けを添える。ちりめん山椒、牛肉の旨煮、赤だしを添えて。炊き立てのご飯に勝る食事は無いなあ(笑)ご飯はお焦げを入れてもらってお替り一膳。

食事の後は煎茶が出て、定番の冷製白玉ぜんざい。甘いものは得意ではないが、ここのあずきは豆の旨味を残した程よい甘さで実に旨い。

自粛生活2ヶ月半。寿司屋に何度か行った以外で、久々に真に旨いものを食したと、しみじみ実感。まだまだ昔の通りの生活には戻れないが、ボチボチとペースをもどしてゆかねば。ご夫妻の見送りを受けて、小雨の中を帰路に。


コロナ禍の自粛と寿司日記 その③
4/29に「しみづ」を訪問してから、再びGW中は外出せず、STAY HOMEで自粛継続。5月4日には政府が「緊急事態宣言」を5月31日まで延長。しかし東京の感染者も4月中旬にはピークアウトして連続して減少してきた。

5月の初旬に「新橋鶴八」に再開予定はどうなっているかメッセージを送ってみた。予約の具合によるが、5/11の週から営業再開を目指していると言う。是非来てくれというので、翌週の金曜15日に予約。当日は公共交通機関を使わずに徒歩で新橋まで。まだSL広場は人影まばら。

カウンタにはまだお客がいない。五十嵐親方と、手伝いの女性と、定額給付金の申請が来ないとか、アベノマスクは要らないけど、まだ来ないなあとかあれこれ雑談。店では持続化給付金も申請したのだとか。しっかりしているね。

お酒は「江戸開場」だったっけ。つまみはカレイ、塩蒸し。タコは煮上がったばかりで香りが良い。トリ貝、ミル貝。「おいしいですよ」と出して来たのは、常連にしか出さないこの店のスペシャル、マグロ血合いの炙り。食えないことは無いが、やはりちょっと生臭いんだよなあ。まかないで食うのなら分からんでもないが。穴子一夜干しも貰った。

握りは、赤貝、アジ、コハダ、ハマグリ、マグロづけ。他にも食したかもしれないが忘れてしまった。翌日は土曜日だしブラブラと徒歩帰宅。

「銀座 み富」も営業しているのではないかと店のHPを見ると、「当店は、5月15日金曜日より、営業を再開致します」とある。営業時間は短縮してアルコールの提供は7時までに制限しているとのこと。

まあ商売をずっと閉める訳にもいくまい。電話して17日の日曜に訪問。運動がてら公共交通機関を使わず徒歩で銀座まで。

コロナ下での営業について「み富」ではよく考えられていて、HPには、

【ご来店に際しまして】
・スタッフはマスク着用にて接客させて頂きます。
・当面の間、席の間隔は空けて営業致します。
・ご来店の際には手洗いと消毒をお願い致します。

とある。 「新橋鶴八」よりも対策をきちんと考えているなあ(笑) コロナ禍は終了した訳ではなく、今後、経済を考えて、海外からの入国を解禁すると欧米からまた必ず感染が持ち込まれる。中国からの第一波はなぜか殆どなく、欧米からの帰国者から感染が広がったのが第二波。なんとか収束局面にあるが、経済を回すとまた感染が増える。第三波が来て長丁場になる可能性は大だが、飲食店も、今までとは違って、きちんと感染防止を考えている店が選ばれる時代になるのではないだろうか。

入店すると前の客が帰った席を掃除している所。スタッフの女性に、「最初に手を洗ってアルコール消毒してください」と洗面所に案内される。

三橋親方もマスク着用。聞いてみると、4/8から営業自粛していたのだが、5月15日から感染防止策を取って営業することにしたという。入店後の手洗いとアルコール消毒も、自分が他の店で外食する時はそうしたいからやっているとの事。

窓から下を見ても人通りは少ない。しかしそれでも、あちこちで営業している飲食店はあるらしく、親方と色々と情報交換。対面で大騒ぎする居酒屋は別として、感染防止に気を使っている寿司屋なんかで食事する分には問題ないと思うなあ。

つまみは、カレイ、シマアジ、アワビ塩蒸し、平貝、トリ貝など。握りは、昆布締め、筋締めのアジ、イワシ、コハダ。漬け込みのハマグリ。最後にカンピョウ巻など。自宅勤務と外出自粛が続いている中で、たまの外食で好きなものを食せるのは、実にほっとする時間だった。

5月はずっと自宅勤務で出社は一度だけ。31日のうち昼食はすべて自宅。夜の外食も寿司屋2回以外は全て自宅。自粛期間中とはいえ、休業要請対象でない飲食店は、できるだけ応援したいとは思うものの、公共交通機関を使わずに出かけるのも結構おっくうなんだよなあ。とまあそんな5月であった。





コロナ禍の自粛と寿司日記 その②
4月13日から臨時休業に入っていた「新ばし しみづ」から、「4月28日(火)から短縮営業で再開します」と携帯にメッセージが。在宅勤務は続いているのだが、せっかくだから応援しに行くかと返信すると、28日は既に満席。29日の夜早い時間を予約。

当日は公共交通機関を使わずに運動がてら徒歩で新橋まで。途中で通った銀座もまだ人出はガラガラ。時間ちょうどに入店するとカウンタは既に満席。ただいつもより1席少ないような。これが「しみづ」のソーシャル・ディスタンスだと親方の解説が。まあしかしそれでも、ちょっと席間は普通の店より「密」だよなあ。

もっともカウンタに座っても隣の人と喋る訳でもないしと考えていたが、入店してみると横の席は、あちこちの寿司屋で顔を合わせて顔なじみのK氏。結局、親方も一緒にあれこれ雑談する事になってしまった。

清水親方にマスクはしないのかと聞くと「しませんよ」との事。鶴八系は保守的で頑固だからなあ(笑)勿論、予約時に知らないお客さんにはその旨を伝えているとのこと。アクリル板の設置なども勿論なし。まあ親方が手で握る訳であるから、そもそも親方が感染していたら一蓮托生の商売ではあるけれども。

お酒は常温の「開運」。お通しはしらすおろし。つまみは、マコカレイ、タコ、鳥貝、アワビ塩蒸し、キンメ鯛炙り、シャコ、ホタルイカの沖漬けとオリーブ油和え、貝柱の炙り、ウニの塩辛など。握りはいつも通り、中トロ、コハダ、アナゴ各2。最後にカンピョウ巻半分。

そんなに酔っ払ってはいなかったのだが、勘定をお願いして、棚からカバンを取って支払いをして、店を出て、iPhoneを取り出そうとしたら無い。見知らぬ定期入れが出てくる。その時点で自分のカバンではない事を発見。横に座ったK氏のカバンであった。自分のカバンとそっくりで、中に入った長財布も中に入った現金の感じも全てそっくりだったから間違えた。すぐ店に戻って、K氏に事情を話してカバンと現金を返金。知らない人のだったら揉め事になる所であった。何をやってるのだろうか(笑)

4月は出社1日のみ。原則、在宅勤務で、土日も入れて公共交通機関は利用なし。昼は全て自宅で。夜の外食は30日間で、4/7 新橋鶴八、4/11 しみづ、4/29 しみづの3回で9割は自宅。まあ、自粛警察に文句言われる筋合いのない4月ではなかったろうか(笑)

その③に続く。



コロナ禍の自粛と寿司日記 その①
新型コロナ感染に伴い、会社でも2月頃から取引先との会食などは自粛ムードに。3月に入って社内の歓送迎会なども自粛に。3月の27日から原則自宅勤務に移行。ほとんど自宅で自粛していたので寿司屋通いも基本的にお休み。

但し、応援の意味もあって、機会があった時に、馴染みの店を何度か訪問したので、備忘のために記録を。このままボーッとしていると忘れてしまう(笑) 在宅勤務はまだ続いており、この2ヶ月半、殆ど外食はしていないのだが。

政府の緊急事態宣言が出る前に、3/25に東京他3都県知事が外出自粛を要請。3/29に志村けんが死去して、「夜のクラブ活動」に勤しむオッサン達が震え上がったのも、夜の街クラスタ感染を減らすには役立ったろう。3/30に小池都知事が緊急会見を開き「3密」回避、夜間の外出、接待飲食店の利用自粛を求めたのもダメ押しになって、3月末から夜の人出は大きく減少を始めた。後から見ると、推定感染日ベースの実行再生算数も3月末から一直線に減少に転じている。

私も4月に入ってもおとなしく在宅勤務していたのだが、4月7日はどうしても出社する必要あり。久々の出社だが、夕食はどうせ何処かで食べて帰らないといけない。

7日は政府の緊急事態宣言が出る予定の日だったが、寿司屋は休業要請の対象ではない。前日にSMSで「新橋鶴八」に様子を聞いてみたら、「空いてます」「空いてます」「空いてます」と連続で返事が。4月から水曜日とランチ営業を休みにしたのだが、新橋もどんどん人が減ってきたという。

大常連O氏がいると、横からしきりに話かけてくるので「密接」度が高くなる。止めておこうと思ったが、最近はコロナのリスクを避けてずっと家に閉じこもっているのだと。これもまた「志村けん効果」か。

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会社帰りに入店。SL広場は平日夕方にも関わらずガランとしている。政府緊急事態宣言の前から人は減っていたのだ。

「新橋鶴八」に入店すると、カウンタにはまだ客は誰もいない。酒は高知の「美丈夫」。ふっくらした口当たり。キャンセルが多くて大変だが、なるべくロスを出さないように営業しているとの事。

しきりに大きな器に盛り込みの寿司を作成中なので聞いてみると、持ち帰りで寿司を取りに来る客がいるのだとか。コロナ時代の新しい営業の形。

ヒラメ、穴子塩焼き、作成中の寿司桶用から、ゆっくり飲んでいてくださいと余った胡瓜巻を2個出てきた。北海道ウニ、閖上の赤貝など貰った。握りは、昆布〆、赤身ヅケ、トリ貝、コハダ、ハマグリなど。ずっと自宅に籠もりきりだったので久々に旨いものを食した気がした夜。

その後は、また在宅勤務、外出自粛を継続。4月11日の午前中に「新ばし しみづ」から、「13日からしばらく営業をお休み致します」と連絡が。「しみづ」でも客足が減って大変だとは。「再開の時は駆けつけますから、頑張ってください」と返信。

ところがしばらくしたら「今日キャンセル出ました。よろしかったら」とまたメールが。今度は何時営業再開になるか分からないし、キャンセルの穴埋めに行くか(笑) 土曜日でもあるし、公共交通機関を使わず運動不足解消に徒歩で新橋まで。

入り口扉は風が入る簾様の夏仕様。カウンタはほぼ満席。「しみづ」は席間が狭いから若干「密」を感じる。ただ寿司屋は知り合いでも居ない限り横の客と会話したりしないからなあ。

4月の予約もまだ入っているのだが、消費が落ちて魚河岸に入ってくる魚も減り、良い魚を無理言って仲卸に準備してもらうのも気の毒なので、落ち着くまでしばらく様子見で休む事にしたとか。「新橋鶴八」も休む事にしたし、神保町の「鶴八」もしばし休業だとか。

お酒は常温。お通しはしらすおろし。つまみは、マコカレイ、アオリイカ、トリ鳥貝、カツオは生姜醤油、白魚とホタルイカのオリーブオイル、アジ、春子、キンメ鯛の炙り、赤貝、ハマグリ、ウニなど。握りはいつも通り。早く落ち着くと良いねと挨拶して店を出た。

「P.M.9」は休業要請対象でお休み中。まあお姉ちゃんのいる夜の街の店に比べれば、オーセンティックなバーは比較的リスクは少ないと思うけれども、とんだとばっちりだ。マスクをつけて、ブラブラと自宅まで散歩がてら歩く。この頃はまだ暑くなかったなあ。

(その②に続く)
ここ最近の近況。元気でやってます。
このBlogも、3月22日に更新してからすっかり休眠状態になってしまった。コロナ感染で死んだのではと思われても困るので(笑)更新を再開。勿論、これはCOVIT-19の社会に与える影響が3月から顕著になり、3月末頃から原則在宅勤務に移行して、毎日の生活が変わりドタバタしていた為。この2ヶ月に起こったことのアップデイトを備忘の為に、これからあれこれ記録しておこう。

(大相撲関連)

3月は大相撲大阪場所遠征を予定していたのだが、無観客興行になり大阪行きは中止。4月の巡業も全てキャンセルになり、4/25の横浜アリーナ場所のチケットを取っていたのだが、これもキャンセル。こちらは発券したセブンイレブンに行くと返金してくれた。そして、五月本場所のチケット発売も一旦延期になり、初日の日程も一旦5/24からに日程変更になったのだが、緊急事態宣言発令や力士からの陽性者発見もあって、結局国技館での本場所開催自体が中止に。7月は名古屋場所開催が東京開催に変更になり、無観客開催を目指すことに。秋巡業は全て中止決定。

7月は無観客を目指すとして、9月秋場所に東京で大相撲が通常に開催できる状況になっているかどうかは、今回の緊急事態宣言が解除されてから、感染が抑え込めるかどうかによる。しかし国技館での興行は、溜席も枡席も椅子席も全体的に「密」が発生する。席は狭い、隣とも近い、客は歓声も上げるし飲み食いもする、年寄りも多い、そして開場が朝8時から打出しが夕方6時と滞在時間が長いのも感染制御をするのには問題だろうなあ。

(歌舞伎関連)

歌舞伎については、三月大歌舞伎の昼夜のチケットを取っていたのだが、これも初日が何度か延期され開催を最後まで探るも結局全日程中止に。チケット代はカードに返金されたし、無観客で収録された最終稽古の映像が、松竹からYouTubeに期限を限って4月下旬に公開されたので、ちょっと得した気分。

前に「新薄雪物語」見たのは2015年。仁左衛門、魁春は今回と同じ役だが実に良かった。伊賀守が当時幸四郎、現白鸚。でも今回の吉右衛門のほうが印象的かな。「合腹」は吉右衛門、仁左衛門、魁春3人揃って圧巻。夜の部「沼津」は客席に降りる演出があるのだが、歌舞伎座、無人の客席にきちんと段取り通りエッサホイサと降りて行くのが実に珍しかった。

四月大歌舞伎は新橋演舞場での興行であり、これも2月にチケット押さえていたのだが、公演中止、チケット代はカードに返金。そして、5月から3ヶ月に渡って行われるはずであった市川海老蔵の「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」公演も、チケット一般発売前に延期決定。そもそもオリンピック前のお祭りという感じであったから、やはり1年延期か。しかし東京オリンピックにしても、ワクチンが普及しなければ、日本だけでなく海外でのウイルス感染抑制は難しく、来年の開催も難しいのでは。

歌舞伎座での興行は、換気はきちんと行われていると思うものの、座席の前後左右の間隔は近い。上演中の観客同士の会話は無いが、大向うは禁止したほうが良いのでは。コロナ対策クラスタ対策班の発見したクラスタ成立の条件には「3密」以外に「大声」と「歌唱」がある。座席にしても1列おきに空席にして、しかも両横を開けると、一等席の売上が4分の1くらいになる訳で、これでは興行として成り立たないのでは。あとは、歌舞伎座では年寄りが多いせいか、普段から咳をする客が多い。歌舞伎座での公演のDVDやYouTube見たら、幕開きの前など観客の咳の音が随分入っているものなあ。昔は気にしなくとも、この時節では誰も心配になるだろう。コロナウイルスが綺麗サッパリ消え去って日本全国での感染が何ヶ月もゼロになれば別だが、そんな日がすぐに来るだろうか。

寿司関連についてはまた別途。

「新橋鶴八」訪問。
先週の水曜は「新橋鶴八」。その前の週に、コロナ関連でキャンセル多発してるだろうとメッセージ送ると、早い時間は全部埋まっていると。商売順調じゃないか。ただ翌週は空いているというので予約しておいたのだった。

仕事帰り6時に入店すると、カウンタにはまだ誰も居ない。後で満席になるとか。大常連O氏は居ないので一番奥の席で。居ないとダラダラと飲みや喋りに付き合わなくて良いのでなんだか楽だな(笑)

客足を聞くと、やはり仕事からみでのキャンセルは多いとの事。電話もジャンジャン掛かってくるのだが、入る予約は少ないのだと妙な話。ニュー新橋ビル2階は中国人比率高いから、クラスタ感染のリスクも高いからなあ(笑) 4月は特に予約はあまり入っていないとのこと。飲食業も常連が居ない所は2月、3月から客足は鈍っているようだが、諸外国の慌てたパニック対応を見ると、日本で良い常連の多い店でも、この自粛モードが続くと営業はどうだろうか。

まず冷酒を。東京芝の純米吟醸「江戸開城」。ふっくら甘い飲み口。西郷どんと勝海舟の故事に由来する東京の酒。

お通しは前にも出た「スペシャル」。マグロ血合の炙り。「良い赤身が入ったので」と。「美味いでしょう」と言うが、まかないで食えるかどうかの瀬戸際の味わいと思うが(笑)

つまみは、まずヒラメ。〆てから早く、まだ活かった身の感じがあり美味い。サバは生の感触を残した柔らかい触感で美味い。カツオは土佐だとか。もうそこまで上がって来ているのだろうか。分厚い身の皮身を炙って。身肉には爽やかな初夏のカツオ旨味がある。

アナゴの炙り。握りに使うアナゴとは違う、分厚く大きなアナゴを一夜干しにして塩で炙る。これはこれでつまみとして美味い。だが、種札にはアナゴ無し。握りに使うアナゴは今の時期良いものが無く、流通しているのは一番良い時期に冷凍した物なのだとか。

その後、カウンタには3組6名ほどお客が段々と入ってきて満席に。コロナの影響はあまりないのかな。

お酒のお替りは「農口研究所」の純米吟醸。最近、酒屋の飛び込みの営業が来て、真面目に頑張って来るので、話を聞いて取引する事にしたのだとか。そういえば、「すきやばし次郎」小野禎一 父と私の60年を読んだ時、「すきやばし」の二郎親方も、出入りの人間には素っ気ないのだが、真面目に来る人間は好きになって、取引してやる事があったという。「二郎は鮨の夢を見る [DVD]」の監督、David Gelbも最初は無視していたのだが、熱心にやっているのを見て、次第に「まかない食って行けよ」とか「来シーズンも取材に来いよ」と言うようになったのだとか。

鶴八伝来、漬け込みのシャコもつまみで。卵を持っていないほうが柔らかくて好きだ。ミル貝も炙ってもらってつまみで。

マグロ血合の「スペシャル」を、あっちの客にも出せよと言ってみると、五十嵐親方の言うには「あれは、お客さんには出せませんよ」というのであった(笑) まあ、大常連O氏には出しても大丈夫。逆に、これが出てこないと常連ではない。真面目な「新橋鶴八」ファンは、これが出てくるまで熱心に通わないといけないと思うなあ(笑) 

その後、焼酎の水割り、ロックとお替りして、この辺りで握りに。

酢飯は6時過ぎに切ったばかり。しかしきちんと温度はコントロールされている。アジは肉厚でふっくらした旨味あり。コハダは鶴八伝来のネットリした〆。酢飯も米の旨味を残すふっくらした出来。マグロのヅケ、中トロも、ふっくらした酢飯に実によく合って美味い。漬け込みのハマグリも鶴八の仕事。ツメが酢飯に溶けて実に美味い。

「鶴八」伝来の仕事を堪能して、新橋駅からタクシー帰宅。