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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
令和元年、五月場所中日写真日記
令和元年、大相撲五月場所、中日観戦写真日記。

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まだ、稀勢の里パネルは展示されている。引退相撲興行までは国技館にあるだろうか。

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相撲博物館では、稀勢の里特別展、まだ開催中。

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この日は椅子A席で。

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初日に除幕された1月と3月の優勝額。玉鷲の優勝が、なんだか遠い昔の事のように思えるな(笑)

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初日に見かけて、どう考えても小さ過ぎるのではと思った貴景勝のパネルだが、近くに寄って正対して見ると、171cmの私よりも、目の位置が明らかに低い。御本人は175cm らしいから、やはり小さすぎると思うのだが。

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お昼は、「雷電」で「ちゃんこ定食」。

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中日は、「新序出世披露」。前相撲を勝ち抜いた新弟子が、来場所から番付に載る事を寿ぐ式典。兄弟子や親方の化粧廻しを締めて臨むのだが、鳴戸部屋の新弟子が多いのにはビックリ。元琴欧洲も随分と化粧廻しを持っていたのだなあ(笑)

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栃煌山、相変わらず、オラオラとマッチョ歩きでの場所入り。でも、幕内力士としては実に入りが早くて、真面目だと言うことが分かる(笑)

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富山の人間山脈は、一時怪我で低迷したが、身体があるし馬力もあるよなあ。

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栃ノ心は、部屋が徒歩圏内にあるので、大関の時も自分で歩いて土俵入りしていた。この場所は関脇であるから、南門から場所入りするのだが、大関復帰を決めてほしいね。

この日は、「貴景勝」弁当を購入して、帰宅して夕食に。なかなか良く出来ている。9月にも販売されているように願いたい。そして「栃ノ心弁当」の復活販売も。

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令和初、神保町「鶴八」訪問。
先週金曜日は、夕方に神保町「鶴八」に電話。「鶴八最後の弟子」君が出て、しばし確認していたが、7時半までならカウンタが空いているとの事なので、仕事帰りに訪問。

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引き戸を開けると、カウンタの一番奥には、あれ? 「新橋鶴八」大常連O氏が既にトグロを巻いている。この店でもトグロを巻いているとは(笑) 来るのは月曜が多いと聞いていたのだが、金曜日にも出現するとは困るな。

隣に案内されると「よう!この店で会うのは初めてだよな。乾杯しよう」などと、既にご機嫌である。ご機嫌は結構なんだけど、「もっとゆっくりしろよ」などと店の都合を考えずに言うのが困る訳で(笑) 私自身は寿司屋で長居はしたくない方である。

既にO氏は焼酎に移行。焼酎を飲むから滞在が長くなるのじゃないだろうか。相撲の話やオリンピックの話など、親方も入れてあれこれ雑談。

今やO氏のホームグラウンド、ニュー新橋ビルの「新橋鶴八」は、お好みで頼む一人客も多いのだが、このO氏がだいたい2時間半以上焼酎飲んでカウンタで粘っているので、いくらでも居てもよいと勘違いして、なかなか頼まずにジトーっと長居する客が多い気がする。

寿司屋は酒飲まず握りだけなら、30分から1時間以内、お酒とつまみの後で握りでも、せいぜい1時間半の滞在が普通という所ではないだろうか。接待の場合は少々事情が違うかもだが。

この辺りは店が上手にコントロールしないと回転が上がらない。「新ばし しみづ」は、焼酎を置くと飲んでばかりの客が長居するからと、置かなくなったし、長く通っていると、自然に店が見計らって出してくる方に行く。もちろん画一的な出し方ではなく、つまみ多い人や握りが多い人、一度に出す量など、お客に応じて自在に変えているのがお見事。

「新橋鶴八」の場合は弟子もいないし、中は全部ひとりでやるので、普通カウンタは一回転だというと、石丸親方は、魚の回転が悪くなるんじゃないかと危惧する。まあ、おまかせもやったり、余りそうな種はO氏におっつけたりしているから、ある程度調整は効くだろうけれども(笑)

そうだそうだ、何を書いてるんだ。寿司日記だ。

菊正の冷酒。お通しはハマグリ貝柱づけ。まずつまみから。

白身だけは、頼まずとも最初に切られて出てくる。本日はカレイ。癖のない爽やかな旨味。アワビ塩蒸しも、O氏がなんだかんだ話かけるので切りつけるのを見逃したが、だんだん香りが良くなってきた。アジもつまみで。身はふっくらとして脂も乗る。

漬け込みのハマグリを頼むと、石丸親方が、「ハマグリも良いですけど、トリ貝も今、旨くなりましたよ」とお勧めするので、トリ貝を所望。肉厚でトリ貝独特の爽やかな甘味。シーズン最初は小さかったが段々大きくなってきたと。「はいよ」とハマグリも一枚出して貰う。ここでつまみ終了。満足なり。

お茶に切り替えて握りを所望すると大常連O氏が「まだ焼酎でも飲めばいいじゃないか」と引き留めにかかる。寿司屋でダラダラ飲むと、食べた物の印象を忘れてしまうから、お金が無駄なんだよなあ(笑)

まず中トロ、かなり脂の乗った部位。小肌は片身づけ。側線のあたりにスッと包丁が入っている。肉厚、ネットリした何時もの旨さ。締めの技術にはいつも感心する。アナゴは煮汁を塗って軽く温める。これまた、鶴八伝来のアナゴ。ふっくらトロトロ。ツメがまた濃厚で旨い。以上握りは各2。ハマグリのお椀を貰い、最後はカンピョウ巻き。アッサリして、海苔の香りも良く、〆には好きだなあ。「鶴八」伝来の味を堪能。

オリンピックの話もあれこれ雑談。どうせ当たらないから記念に、一番高いのは開会式の30万円チケットの抽選に申し込んだ話をすると、石丸親方も申し込むという。女将さんと二人分だと60万円。当たったら、店の勘定を値上げしないとと冗談など。

しかし開会式で、一番安いチケットは2020円でとんでもなく値段の開きがあるという話になると、大常連O氏が「消費税とも思えない妙な端数がついてるな」と。皆で首をひねっていると、バイトの女子が洗い場から顔を出し「オリンピックイヤーに掛けてあるのですよ」と教えてくれて、全員「おお~」と感嘆。そうだったのか(笑) 

「新橋鶴八」だった頃から、ここのバイト女子は、代々引き継がれた、大変な難関大学の学生ばかりで、殆どの客よりも賢いのであった(笑)

しかし、オリンピックイヤーにかけて2020円というのは良いアイデアで、今まで1980円で売っていた物を、オリンピック記念として、来年は2020円に値上げできる余地が生まれる訳である。デフレ脱却に是非(笑)

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令和初の大相撲、5月場所初日写真日記
先週の日曜日が、令和初の大相撲本場所。東京での夏場所初日だったので、両国国技館に。

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爽やかな初夏の風。カンカン照りでなくて助かった。

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入場して右側には現役横綱のパネル。

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そして左側には稀勢の里のパネルが。国技館併設の相撲博物館では、第72代横綱、稀勢の里記念特別展が行われており、訪れる人は結構こちらで写真を取っていた。

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初日に来ると、優勝額の除幕式がある。今回は、初場所の玉鷲と大阪場所の白鵬。

お昼は「雷電」でちゃんこ定食で一杯。勘定する時、受付の綺麗なお姉さんが、「今場所、トランプが本当に来るんですかねえ」と。本当に来るのかなあ。安倍やトランプは、来なくてもよいけど(笑)

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二階正面側にある大関のパネルだが、貴景勝が新規に入り、栃ノ心が消える。しかし、貴景勝も背は高く無いとはいえ、こんなに小さいかね。縮尺ちょっと間違えてないか(笑)

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食事後に外に出ると、花壇のツツジはまださっぱり咲いていない。去年はビッシリ満開だったのだが。千秋楽辺りにはもっと咲くだろうか。

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二階から南側通路に降りて行くと、怪我で三段目まで落ちている元幕内、天風が初日白星を上げて上機嫌で帰る所。頑張ってと握手した。

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この日の懸賞。場所を通じて、貴景勝に一番本数が多いと報道があったが、確かにその通り。普通は結びの一番が顕著に多いけどねえ。

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栃煌山の入りは、相変わらず仏頂面のマッチョ歩き。面白いなあ。

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そして、相変わらず仏頂面の栃煌山土俵入り。実に良いなあ(笑)

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協会ご挨拶。この所、初日に揃った役力士が、櫛の歯が欠けるように千秋楽に向けて休場で減って行く場所が多い。今場所も貴景勝が傷んでしまった。中日から再出場だそうだが。

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天皇賜杯、優勝旗返還は、白鵬休場のため、師匠の宮城野親方が代理。

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その後の優勝額除幕式は、初場所優勝の玉鷲と白鵬の二名。しかし、玉鷲の優勝が遠い昔のように思えるのは何故か(笑)

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大関デビューの貴景勝は遠藤を一蹴。まさか御嶽海との一戦で膝に怪我をするとは、この時点では知る由もなかったが。



歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」、夜の部
GW連休9日目の日曜は、「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部。令和最初の歌舞伎座公演。


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菊之助の長男、寺嶋和の史丑之助襲名披露演目があるので、歌舞伎座には祝い幕が。弁慶と牛若丸の絵はジブリの宮崎駿の手になるものだそうである。この絵があったので、菊之助は当初予定の配役を変更して、弁慶役を務めることにしたとイヤホンガイドで。

この日は大向こうに鶏爺さんがいて、殆ど聞こえない声を、最初の幕から盛大に掛けている。空耳のような気がするがやはり幽かに聞こえる(笑)

最初は短い舞踊。「鶴寿千歳(かくじゅせんざい)」

昭和天皇即位の大礼に際して寿ぎの舞踊として上演され、それから節目節目に目出度い舞踊として上演が続いている。まさしく令和最初の歌舞伎興行にふさわしい演目。箏曲と鳴物だけの伴奏というのはなかなか珍しい。

鶴は千年生きるという伝説を背景に、時蔵と松緑が鶴として踊る。宮中の男に扮して、梅枝、歌昇、萬太郎、左近と音羽屋の若手も揃い踏みで。左近は大きくなったなあ。

次の演目も、七代目尾上丑之助初舞台 「絵本牛若丸(えほんうしわかまる)」。父親の菊之助も初舞台で務めた演目。しかし花道で肩車される所くらいしか記憶がないのだそうである。今回の丑之助もまだ五歳。幼稚園の年長組。果たして記憶に残るだろうか。

菊五郎と吉右衛門が祖父という歌舞伎界のサラブレッド。人間国宝の爺や2人が揃って相好を崩し、孫の初舞台を見守る。

しかし口上では、吉右衛門が寺嶋和史(かずふみ)の本名をド忘れ。しどろもどろのアーウーで乗り切り、観客の笑いを誘う場面あり。以前、TVの番組で孫と遊んでいる所では、「かずくん」と呼んでいたので、本名がつい抜けたのでは(笑)

丑之助は口上もはっきり言えて、セリフも入っており、見得も立ち回りも立派にこなして観客の暖かい大きな拍手を受ける。音羽屋と播磨屋のDNA。銀の匙を加えて生まれてきた御曹司の前には、生まれながらにして甘美な栄光への道が準備されている。よいなあ(笑)

父親の菊之助、時蔵、雀右衛門、松緑、海老蔵、左團次など賑やかに一幕に付き合う。

ここで35分の幕間。

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花篭で「芝居御膳」で一杯。もう連休も最終盤だとなんだか寂しい気分。

幕間の後、「京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)」

菊之助の白拍子花子は、華やかで、しなやかで、気品高く美しい。まさに時分の花。美しいほど、最後の女の情念が深く心に響く。

所化坊主の手ぬぐい撒きでは、ボーッとしていたら、手拭いが私の顔のほうに一直線。「危ねえ!」と思ったら、隣のオバさんが片手を伸ばしてバシっとナイスキャッチ。やはり準備しておかないとビックリしますな。

しかし、菊之助は、團菊祭で息子の丑之助襲名初舞台という事もあろうが、昼の部で「勧進帳」義経。「め組の喧嘩」の鳶、藤松で舞台を駆け回る。夜の部は、襲名披露の「絵本牛若丸」で弁慶となり息子を肩車して花道の引っ込み。そして「京鹿子娘道成寺」では一人で踊り詰めの白拍子花子と、七面六臂の活躍。一日に義経、弁慶、白拍子花子を演じるというのも珍しいのでは。

最後の演目は、「曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵」。若手中心の座組。

大立者でもなかった父親を、若くして失った松也が、團菊祭で頑張るというのは、菊五郎劇団の人情を感じるところ。しかし御所五郎蔵というのは、よく考えてみれば、金に不自由して妻を遊郭に落とし、その妻に裏切られたと思って怒り、違う傾城を切ってしまうという、そんなに格好良い役でもないか。

最初の遊郭の場、一面の桜が咲き誇る吉原。河竹黙阿弥の渡り台詞が心地よく響く。星影土右衛門役の彦三郎は流石に立派な口跡で台詞は朗々と響く。これに気押されたか、松也のほうが、時折発声がはっきりしないのが残念。ちょっと無理しているのではないか。

梅枝の傾城皐月、尾上右近の傾城逢州、坂東亀蔵の甲屋与五郎も印象的。ただ全体としてあまり後味のよい作品ではないなあ。
令和初歌舞伎、「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部。
連休最後の週末は歌舞伎座で。土曜日は、「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部。

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最初の演目は、「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」

松緑は、この狂言では扇の要、座長格の演じる敵の工藤左衛門。筋書によると2月に実父の追善公演を行った時に大先輩方にお世話になり、今回はその息子達が活躍できる出し物で「ご恩返し」したかったとの事。確かに若手ばかり。

木阿弥の優れた台本と練られた台詞。歌舞伎お約束の人物像がダイジェストされたような配役。こんな伝来の歌舞伎様式美の「フォーマット」があると、若手や初役ばかりでも、美しく目出度い一幕がきちんと成立する。

尾上右近の大磯の虎、米吉の化粧坂の少将、どちらも艶やかで美しい。萬太郎の曽我五郎は、若干生硬で小さく、荒事らしい天衣無縫な大きさには欠ける。実兄の梅枝が役でも兄役の曽我十郎。こちらは女形だけに和事味の柔らかさあり。兄弟が並ぶと、女形の兄貴の方が大きい。サイズ感でいうと萬太郎に荒事の立役はちょっと難しい所か。

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ここで30分の幕間。三階花篭、「花かご膳」で昼間から一杯。この日は結構食事場は混雑していた。

次の演目は、「歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)」

来年の團十郎襲名を控え、海老蔵として最後に演じる市川宗家、家の芸。同世代の松緑、菊之助とのこの演目での共演は20年ぶり。

海老蔵は台詞が上ずることもなく眼力鋭く観客を掴む。成田屋の家の芸だけあって、大看板を除けば海老蔵が自家薬籠中の第一人者と言っても過言ではなかろうが、楷書の弁慶と云うよりも、ちょっと慣れきって悪ズレした感が微妙にある。

海老蔵の「弁慶」は前も歌舞伎座で見たが、確かにあの顔芸は目を引いて面白いのだが、何かこう、怪異なものを見たという印象がする。この時代を生きる、一人の市川海老蔵という歌舞伎役者が演じているのだという所まで、見る側が突き抜ければ印象的。型を演じるのが歌舞伎という古い観点から見ると、微妙に違和感があるのかもしれない。

本人の芸が枯れてくると、印象はあるいはまた違うのだろう。しかし、筋トレばかりして元気だから、なかなか枯れないかもしれない(笑)

松緑の富樫は、きちんと演じて単体では悪くないと思ったが、山伏問答など、火花が散るように弁慶とガップリ対峙して、緊張を互いに波のように盛り上げてゆく印象があまり無かった。大相撲で云うと巡業の花相撲のような印象。富樫は段取りではできなくて、弁慶同様に心中の葛藤がある、ある意味もうひとりの主役なのだが、やはり、海老蔵とはちょっと噛み合わないのか。

菊之助は、義経の高貴さ生まれながらの大将であった気品を十分伝えてお見事。

海老蔵、飛び六法の引っ込み直前では、誰かの耳から外れた落ちたイヤホンガイドの解説が聞こえて来るほど観客は息を呑んでいた。しかしあのイヤホンガイドの音量も凄いな(笑)

最後の演目は、「神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)」、いわゆる「め組の喧嘩」

品川島崎楼より神明末社裏まで。

菊五郎劇団お手の物の演目。年齢を感じさせない粋で鯔背な鳶頭を、当たり役として菊五郎が演じる。菊之助も凛々しく爽やかな男伊達。来週から大相撲夏場所が始まるので、五月の團菊祭ではタイミングが良く、前にも出ている。

菊五郎軍団の一糸乱れぬ大群衆の大立ち回りは実に見所あり。屋根に立てかけた梯子を、手を使わずに菊之助以下の若手がそのまま駆け上がって行く圧巻。筋書きによると、なんでも昔は、相撲取りを客席に落としたり、千秋楽では梯子でセットの小屋を粉砕したり、無茶苦茶やったらしいが、確かに大暴れのカタルシスが主眼の演目。

時蔵の女房おくらは、亭主が命を掛けた喧嘩に行かないのが承知できないという、鉄火な江戸の女ぶりが見事。

いったいどうやってこの喧嘩のケリをつけるのかと心配になる群集劇の大暴れであるが、大詰め、梯子を使って、屋根の上から絶対的仲裁者として舞台中央にいきなり降りてくる歌六は実に鮮やか。古代ギリシャ劇では、機械仕掛けを使っていきなり降臨する「デウス・エクス・マキナ」(機械仕掛けの神)という役があったらしいが、古今東西意外に同じ事を考えますな(笑)

今まで血みどろの大喧嘩をしていたのに、仲裁者が現れると、恬淡と「ではこの喧嘩、預けましょう」というのも、口は悪いが腹の中には何も無い、江戸っ子のカラッとした気っ風の良さと共に、江戸の風が吹く、実に印象的な幕切れ。


連休7日目は、令和二回目の初寿司、「銀座 み富」
連休7日目の金曜日は、午前中に映画「ハイ・ライフ」を鑑賞。好きとは言えないが、いかにもフランスの女流監督が手がけたなと感じるテイスト。映像と音響が美しい、スタイリッシュなSFスリラー。

夕方から、銀座「鮨 み富」を訪問しようかと思っていたのだが、その前に「シド・ミード展」を観てゆくかと計画。4時過ぎに末広町に着くと、駅の回りはオタク風の国内外の若者ばかりでごった返している。秋葉原のすぐ横だものなあ。

会場の「アーツ千代田 3331」に着くと、係員が、「列に並んで入場は40分待ち」だという。20分程度なら待つけれども、40分や1時間も入場を待つ展覧会というのは人間の限界を超えているのではないかと思う次第。

すぐに踵を返して、今度は早目に行こうと「鮨 み富」に電話。しかし悪い事は続くもので、通し営業にもかかわらず4時半台はちょっと一杯との事。しばし時間を潰す事にして5時に、予約。いずれにせよ40分待って「シド・ミード展」を見る余裕は無かった。

入店すると前の二人組が帰る所。後で三橋親方に聞くと、何故か4時前後から当日予約の電話が立て込み、時間遅らせてしまい申し訳ありませんでしたと。連休中だからか、地方から東京に来ている人が多かった由。

お酒はお勧めの「寒紅梅」純米。爽やかな飲み口。

豊洲はこの週、木曜、金曜と営業。やはり品揃えは何時もより少なく値段も普段よりも高めな気がするとか。トリ貝も高いし、海老も入荷が少なくもう上がっているようなのもあったと。仲卸も本日は、前から連絡あった所の分だけ手当して早仕舞いのような店が多かったと。

この店は、GWはほとんど営業していたのだが、土日が豊洲休業なので、この日仕入れた種で日曜の昼間までは営業可能だが、夜の予約は取っていないとの事。

お好みでつまみから注文。

まず鯛。湯引きした皮に旨味あり。カツオは生姜醤油で。ネットリモッチリした身肉に旨味あり。昨日入れたそうだが今日のほうが旨味が増したとのこと。生のアジはふっくらした旨味あり。トリ貝は切りつけるとキュルキュルと丸まってしまうほどの鮮度。握ったら剥がれて落ちるね(笑)

小柱もつまみで。小鉢に入れてワサビを添え、細切りの海苔を散らす。小柱は海苔の香りと良く合う。漬込みのハマグリもつまみで。後から予約していない飛び込みの客も入ってきた。まるで昔の「銀座 新富寿し」の如し。

この辺りでお茶に切り替えて握りを。まずマコカレイ昆布〆。昆布の旨味がしっかり含まれている。酢飯は固めに炊かれているが、軽めでスッキリしたもの。

コハダは肉厚。酢〆のアジは生には無い旨味。カスゴは酢〆の白身がほろほろ崩れる柔らかい身肉。アナゴは軽く炙り、濃厚なツメをつけて。最後はこの店名物の甘辛のカンピョウ巻。「新富寿し」からのお客は9割方が頼むという。「鶴八」系のカンピョウも結構普通より味が濃いが、この店のほうが、もっと古層の江戸前寿司の仕事を伝えているのかもしれない。

仕事した種の甘さや酢の具合が、新富の時よりも若干軽くなっているのではと親方に確認すると、甘味は確かに若干控えめになっているかもしれないが、「新富寿し」の時は、種の回転があまり良く無かったので、塩や酢が滲みていた部分があったのではとのこと。「み富」のほうが回転がずっと良いので、その辺りが違うのではとの話であった。まあ、昔の仕事というのは、日持ちするようにやったのが第一義なのだよなあ。

新富の社長も、市場に行って魚を目利きして仕入れるのは大好きな人だったのだが、販売面では、客にお愛想言ったり種を勧めたりについては、まったく熱心ではなかったとのこと。生きた車海老を何時も仕入れて居たし、注文があるとそれを茹で上げていたのだが、客には自分から勧めないので頼むのはごく一部の常連のみだったとのこと。カツオにしてもガラスケースには出さないので、良い物を入れていても誰も知らないのだとか。まあ、確かに老舗だが商売っ気の無い面白い店であった。

お酒は3本頼んだが、自分で注文できて滞在時間も短く済んだので、何を食べてどんな味がしたか全て覚えている。「新橋鶴八」では大常連O氏の横でダラダラ居ると、何を食べたかすっかり忘れてしまうので、今回が実質的に令和初寿司と言っても過言ではないかもしれない。



令和最初の寿司屋訪問、「新橋鶴八」

令和2日目の昨日は、令和初の寿司を食しに、「新橋鶴八」訪問。予約はなかなか取れないので連絡していなかったのだが、五十嵐親方がこのブログを読んで、「5月2日でご予約承りました」と携帯にメッセージをよこしたので、一応訪問する事に。

6時半の時間指定ちょうどにニュー新橋ビル二階に登って行くと、五十嵐親方は店の前でお出迎え。案の定、大常連O氏が一番カウンタ一番奥で既にトグロを巻いている。

最初の冷酒、純米吟醸は一升瓶の最後に残ったものだとか。ゆるゆる飲みつつ始めてもらう。お通しはタイラギを軽く炙って。今日明日と市場は臨時開場日。

與兵衛でお会いした、「新橋」系ではあちこちで顔を合わせていたK氏が、「「新橋鶴八」は予約が取れないし電話にも出ないからもう行かない」と言っていた旨を伝える。

「予約はどなたでも平等ですから」と云うのだが、昔からの常連を失えば、インスタ経由の客なんぞ、一時は押し寄せても直ぐに居なくなる。席数少ない寿司屋にとっては、どんな風に予約を廻して行くかは人気店になればなるほど難しい問題。「しみづ」は新規の客のドタキャン続きに頭に来て、知っている客以外は当日予約のみにしたのだが、最近はまた緩和したようだ。

まずつまみから。ダラダラ居る大常連O氏とあれこれ雑談していると、何を食したか記憶が無くなって、寿司屋に来た意味が無いんだよなあ。

メモに依ると最初はカレイ。当日締めた新鮮なもの。あっさりした初夏の白身。縁側も添えて。塩蒸しアワビはなかなか立派なもの。長崎辺りだという。日本全国区どこでも取れるのだね。

茹で揚げのタコもつまみで。シャコは鶴八伝来の漬込みの仕事。メモによるとミル貝も貰ったようだが、大常連O氏と余計な話をしていたせいか、なんだか記憶が無いなあ。

この辺りで握りに。マグロヅケ、コハダ、アナゴ、ハマグリ、昆布〆、アジと書いてあるのだが、O氏とダラダラやっていたので、酔いが回り、あまり記憶が無いのだった。コハダ、アナゴは鶴八伝来の仕事。酢飯の具合も悪くなかったとは思うのだが。

記念すべき令和初寿司なのに、O氏のせいでしょうがないなあ(笑)

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平成最後の寿司を「新ばし しみづ」で食す。
昨日は、平成最後の寿司を食しに「新ばし しみづ」。休みに入る前に予約しておいた。時間ピッタリに入店すると既にカウンタはあと2席しか空いておらず、皆飲み始めている。何時に入店してるんだろうねえ(笑)

お通しは、しらすおろし。常温のお酒を貰って飲み始めると、何も言わずともつまみから始まる。

カレイは、春先の爽やかな旨味。塩蒸しアワビは大きな個体。肝も添えて。房州はまだ解禁ではないと思ったが産地は聞き忘れた。

アジはふっくらした身に旨味が段々と乗ってきた。カツオは背の身。切りつけてから軽いづけにして、ネギを叩いた薬味を乗せる。このネギを叩いた薬味は小笹寿司でも使うが、ネギなのにニンニクの如き香りなんだよなあ。カツオの身は爽やかな香り。

赤貝と青柳。ホタルイカのオリーブオイル和えと沖漬け。このオリーブオイル好きだなあ。漬込みのハマグリ。イカのウニ和えは実に濃厚で複雑な旨味。この辺りでお酒終了。お茶に切り替えて握りを。中トロ2。しっとりした柔らかさ。コハダは強めの締めがここの酢飯によく合う。アナゴは塩とツメで一貫ずつ。最後はカンピョウ巻を半分にて終了。

平成最後の寿司は一番通い慣れた「新ばし しみづ」にて終了。今後来る時は令和の時代。まだ平成も2日あるが、うっかり別の寿司屋とか行かないようにしないと(笑)ホロ酔い気分でタクシー帰宅。


平成最後の本場所、大相撲大阪場所写真記録
大阪での三月場所の14日目と千秋楽に遠征したのだが、写真を撮ったまま、すっかりアップを忘れていた。もうそろそろ、元号も変わった五月場所だよ。備忘の為に何枚か写真日記を。

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14日目が終了後、枡席観戦した御一行で大宴会した、千日前「西乃龍」というちゃんこ屋。酒も料理も良かった。帰り際に、元力士の社長が挨拶に出てきた。千秋楽も観戦するというと、息子が「下村」という名前で序二段で取るので、是非応援して下さいと頼まれた。

次の朝、目が覚めると、昼まで寝ていたいような酷い二日酔いだったが、約束した以上は観戦しなければならぬ(笑) 序二段の取組は早い。間に合うようにエディオンアリーナまで。

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下村は、埼玉栄高校出身。豪栄道センパイと同じ境川部屋。ご当所だけあって、「西乃龍二代目~!」などと、場内はあちこちから結構な声援。この日は見事に勝利して6勝1敗。来場所は番付も上がるだろう。覚えておいて、これから応援しよう(笑)

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十両取組終盤で恒例の協会ご挨拶。しかし、平成最後の大阪場所でもあり、もう少し気の利いた事を言えば良いのに、まったくいつもと同じ予定原稿。誰かもう少し知恵出さないものか。

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中入前に各段優勝決定戦。序二段は、元大関照ノ富士と、同じくモンゴル出身で新進気鋭の狼雅。狼雅が両差しで寄り立てると、照ノ富士は脇甘く抱え込んでまともに後退し、もはや残す腰は無かった。復活にはまだまだ時間がかかりそうだ。

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矢後どん。

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栃煌山は土俵入りでいつも周りを仏頂面で睥睨している。別に笑顔を振りまく必要は無いのだが、あんな仏頂面で客席を睨みつける必要はないと思うけれども。あれは何なんだろうなあ(笑)

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このところ、横綱土俵入りが無い寂しい場所もあった。今場所は二横綱が千秋楽まで土俵を務めて実によかった。鶴竜の土俵入りの際、「私は鶴竜が一番好きや~!」と向正面で声を掛けた女性がいて、館内がドッと沸いた。相撲場でヘイトのような声には辟易するが、これなんぞはまあ、実に微笑ましい声援である。

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この場所、逸ノ城は14勝1敗の準優勝。全勝の白鵬との対戦が無かったのが悔やまれる。今まで分が悪かったが、この場所に対戦すると勝利していたのでは。

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栃煌山はこの場所、調子悪く二桁の黒星。しかし千秋楽のこの日は、調子悪い者同士の魁聖と対戦して勝利。

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これまた千秋楽恒例。東西これより三役の揃い踏み。

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貴景勝はこの一番に勝たねば大関昇進が見送られかねない。栃ノ心はカド番の場所。この一番に負ければ負け越し2場所連続で、大関から陥落。どちらにとっても実に大きな一番。カド番大関の勝ち越しかけた千秋楽が、こんな入れ替え戦のような形になったのは、あんまり記憶にない。

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しかし厳然とした勢いの差があって、栃ノ心はあっけなく貴景勝の突き押しに良い所なく押し出される。右膝の怪我は、装具を着けている状態からみて、相当悪かった。 花道ではちょっと顔を落とす場面もあったが、それからすぐに昂然と前を向いて引き上げていった。5月場所では10勝上げて、また大関に復帰してもらいたい。ただ、戻ったものは少ない狭き門。

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大関同士の一番。今場所好調の豪栄道は一度も引くことなく、高安の強烈な出足をなんとか止め、最後は突き落とし。12勝3敗はよく頑張った。

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横綱同士の結びの一番は大相撲になったが、白鵬が全勝優勝。

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現場で見ているとよくわからなかったが、やはり右手の痛みが既にあったような、白鵬、花道の引っ込み。

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白鵬がNHKインタビューの際、「皆さん、平成最後を三本で締めましょう」と言った時は、ついウッカリやってしまったが、何かおかしいなとは思ったのだった。最後まで居て、出世力士手打ち式の後、館内放送で三本締めへの唱和が告げられる。そうだそうだと思っても、やってしまったものはもう仕方ないのであった。




平成最後の西大島「與兵衛」訪問
先週の週末は、西大島「與兵衛」。前の木曜日に電話して日曜の席を確保。

カウンタには4組7名。隣は前「新橋鶴八」やここでも何度かご一緒した事のあるK氏であった。鶴八系には行ってますかと問うと「神保町」には定期的に。しかし後を継いだ「新橋鶴八」元分店は、人気で予約が取れず、電話しても出ないので、もう行かないとの事であった。まあ確かに事前に空いているか問い合わせのメッセージを携帯に入れても、キャンセルが出た時に、ようやく返事が返ってくる程度だものなあ。

「本日の大吟醸」は「松の司」。米の甘味を感じるトロりとした飲み口だが、香り良く後味は爽やか。

まずお通しの一皿。結構大きなアワビを切り付けているので、房総はまだ解禁では無いのではと聞くと、青森の産とのこと。しかし蝦夷アワビや黒アワビではない。探せば色々あるものである。

エビ頭づけ、ホタテ煮浸し、カレイ縁側の甘酢漬け、青森のアワビ塩蒸し、その肝、シャコ漬け込み、マグロ赤身漬け。今回のお通しは量も多くなかなか豪華である。

お通しが結構で酒が進む。お代わりは、十四代本丸、醸し人九平治と。

適当な頃合いで全員握りに移行。

まずマグロづけ。本マグロでなくても、キハダやメバチでもきちんと仕事すれば旨いんだとは鈴木親方談。確かにこのマグロづけは独特の旨味あり、硬めに炊かれたここの酢飯にもよく合う。

カレイ甘酢づけは、一味唐辛子とアサツキを噛ませる。ごま醤油づけはわさびで。もうスミイカは終わりとのことで、白イカのづけ。

ここの必殺技、シマアジはづけにして皮目を焼霜にしてから薄切りにし3枚つけて握る。他の店にはどこにも無い握り。エビは、細巻と巻エビの中間だとか。甘酢を潜らせ、オボロを噛ませる。

北寄貝は今回お休み。甘酢に潜らせた平貝。これもあっさりした旨味。ここで青柳が出るのも珍しい気がするが、北海道と言ってたっけ。

ここから光り物に。カスゴは軽い〆。淡い旨味の身がほろほろと崩れる。コハダはしっかりした旨味。イワシはまだ小さいのだが、身肉にはネットリした脂の旨味が乗る。

ここから煮物。漬け込みのハマグリ。白醤油で煮上げた後、温かいまま温度管理したフワフワのアナゴ。どちらにも古式を残す風味あるツメを塗って。最後は玉子で一通り終了。

親方やK氏ともあれこれ寿司談義やら雑談やらして実に面白かった。平成最後の與兵衛の寿司。どこにもないオンリーワンの魅力を堪能。令和元年にもまたすぐ訪問しよう。