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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
歌舞伎の後で、銀座「鮨 み冨」訪問。
日曜は、歌舞伎座、八月納涼歌舞伎の第一部と第二部を続けて。二部制の昼夜連続よりは時間が短いが、それでも流石に疲れる。

二部がはねた後、銀座「鮨 み冨」。二度目の訪問。歌舞伎、昼の部がはねた後など、通しの営業だし、絶好のロケーション。親方修行先の「新富寿し」もそんなシチュエーションで時折訪問したっけ。

5時に予約したが、入店するとカウンタにはまだ先客無し。どこの席でもどうぞと言われたので、一番奥の窓際に陣取る。お勧めの冷酒を注文。爽やかな甘味があるが、スッキリした飲み口。その後お勧めのもうひとつのものに変更。こちらは先程よりもドライで更にスッキリした飲み口。「新富寿し」では種類が少なかったが、この店のお勧め日本酒は、なかなか良い物を置いている。

まず、お好みでつまみを切ってもらって一杯。小さなポーションで切られてくるので、酒のつまみには結構。次のお客が来るまで三橋親方とあれこれ雑談して面白かった。

開店以来の景気を尋ねると、昔の「新富寿し」のお客さんも足を運んでくれて、だいぶ安定してきた模様。台風なので仕入れが大変でしょうと聞くと、、昨日の土曜日は昼間も二回転して開店以来一番の盛況で、魚が無くなりそうになり、翌日の今日は市場が休市。本日の営業は事前予約のお客のみなのだとか。昨日電話しておいてよかった(笑) 

この店は仕事する種が多いから、その日に仕入れて切って出すだけでは駄目な場合もあるからなあ。しかし多めに仕入れるとロスも出るし、このお盆の時期の寿司屋は大変。さすがに16日17日は休業で18日昼から営業再開だとか。

まずマコカレイ。シマアジと切ってもらう。どちらも上品な脂。タコ。石垣貝はフレッシュでネットリした甘味。煮たアワビは、煮貝とも言うべきしっかりした味付けで旨味が濃い。なかなか立派な個体。肝も添えて。これまた江戸前の仕事。漬け込みのハマグリもつまみで。「新富寿し」の仕事がそのままに。

開店してまだ一ヶ月経たないが、昔からの馴染み以外に、ホテルのコンシェルジュやカード会社からも予約の電話が入ってくるようになったとか。結構な話であるが、マナーの悪い大陸からの客が増えても困るかな。寿司屋慣れしたお客なら大丈夫だが。「新富寿し」の時は路面店だったので、外国人が迷い込んで来る事もよくあったらしい。

途中で箸休めに漬物が出る。お茶を貰ってそろそろ握りに。お好みで1貫ずつ注文。まず中トロ。酢飯は堅めに炊かれておりすっきりしたもの。もう少し酢が効いても良いように思うが、握る種に古式を残す江戸前仕事がしてあり、比較的濃い目の味付けなので、相性としてはこれで良いのかも。

コハダは新子の3枚づけ。爽やかな風味。酢締めのアジ、イワシ。アジは昨今生で出すところがほとんどだが、酢締めを常に置いているのは「新富寿し」譲り。生より酢締めが好きだなあ。

柔らかく煮上がったアナゴの後は、カンピョウ巻で締め。カンピョウも甘辛の濃い味付けだが、最後に食するのが旨い。

昨今の独立した若い寿司職人は、金にまかせて市場で何でもピンの物を引き、店はおまかせコースのみ、2万円とか2万5千円とかの店もあると聞くが、寿司屋としてはあんまり感心しない営業だと思う。

三橋親方は、お好みで、好きなものを好きな順で好きなだけ、なんでも注文してほしいとのこと。昔の良き寿司屋の挟持を感じさせる良い話。慣れない人のためにコースもあるけれども、こちらも値段はリーズナブル。今は仕込みだけ手伝って貰っている「新富」時代の兄弟子が完全復活したら、店のオペレーションもずっと楽になるだろう。

江戸前仕事について尋ねると、締めはもっと厳しく締め、ツメも濃くする方向に徐々に行きたいと。今でも「新富寿し」の味を忠実に承継しており、これはこれで今の世の標準より結構濃いと思うのだが、三橋親方が小僧として修行に入った頃の古き良き「新富寿し」ではもっとしっかりした味付けだった由。

しかし近年、当代のオーナー親方が一般受けを狙って若干軽めに調整したので、それを昔の仕事に戻して復活させたいのだとの事。確かに光り物など、酢より甘味が若干勝っているような気もしたけれど。今より更に古い江戸前仕事の復古になる。果たして、新富の源流を継ぐこの店で、仕事にどんな調整がされるのか、そのチャレンジを興味深く見守りたい。

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【店舗情報】
「銀座 鮨 み富」
中央区銀座5-10-11川島ビル2階
電話03-6263-9889



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歌舞伎座、八月納涼歌舞伎、第二部を見た
お盆休みの連休二日目は、歌舞伎座の八月納涼歌舞伎、第一部と第二部を続けて。三部制なので普通興行の昼夜を通すよりも時間は短いが、やはり注意力が持たない気がする。ただ第二部のメインは、

市川猿之助 演出・脚本の「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」という新作のドタバタ喜劇だけに、気楽に見物できて助かった。

幸四郎と猿之助がコンビを組む「弥次喜多」は今回で三作目。猿之助の喜多八が亡くなって幽霊として登場するということもあり、おそらくシリーズはこれで最後だろう。

金ピカのラスベガスへの旅行、スポットライトの中でダンスしながらの主人公紹介など、歌舞伎を超越したケレンに溢れ荒唐無稽な前作までとはちょっと雰囲気が変わり、今回は割と歌舞伎風味が色濃く出ている。

籠釣瓶花街酔醒をモチーフにした設定では猿之助が女形として登場。目まぐるしい早変わり。大勢での所作立て、だんまり。歌舞伎により近づいて、しかし歌舞伎のケレン味が増している。

弥次喜多と対になるコンビが、幸四郎と中車のそれぞれ息子、染五郎、團子であるというのは前作までと同様だが、地獄の閻魔役を右團次が演じる場面では、息子の市川右近が登場。閻魔大王がスマホを出して、息子が台詞を述べ見得を切る場面で、満足気に見てフラッシュ炊いて写真を取るなどという楽屋落ちの場面も随所にあって観客を笑わせる。

早変わりが多いので役者も大変だが、大勢出る場面で、珍妙な顔の中車を振り返った獅童が大笑いして、台詞が満足に言えない状態に。花道でも「ちょっと見てよ」と前の役者の肩を叩いて促すなど、和気あいあいと気楽にやっているのが分かってそれもまた面白い。

最後は歌舞伎座初という、幸四郎、猿之助、染五郎、團子の4人同時宙乗り。あのケーブルは何人まで支えられるのかね。

大詰めの舞台側では、門之助演じる基督のタガの外れたキレっぷりがなかなか面白かった。

第二部の切りは、舞踊劇「雨乞其角(あまごいきかく)」

俳人の其角が雨乞いをすると雨が降ったという逸話を背景に、隅田川の其角の船、お大尽の賑やかな太船、土手の雨乞いの場と美しく場面が転換してゆく。

洒脱な二枚目として其角を演じるのは扇雀。15分程度の短い舞踊劇だが、歌昇、虎之介、新悟、廣松、橋之助、福之助、歌之助、鷹之資、などなど若手が大挙して踊るので、実に賑やか。ただ興行的には三部にそれぞれ演目を詰め込みすぎなので、無くてもよかったような気もするなあ。

この後、銀座「鮨 み冨」訪問したのであった。


歌舞伎座、八月納涼歌舞伎、第一部を見た
日曜日は、歌舞伎座、八月納涼歌舞伎、第二部を。11時の開演。人手はそれほどでもない印象。弥次喜多のある第二部は既に全席売り切れだと言うが。

最初の演目は、「花魁草(おいらんそう)」

北條秀司 作・演出で初演が昭和56年というから、歌舞伎としては新しい新作歌舞伎ということになる。

江戸安政の大地震で灰燼と化した吉原と浅草芝居町の猿若町から、命からがら逃げた遊女と大部屋役者が、夜の明けた江戸外れの河原で偶然に知り合う。中川というのは、今で言う江戸川区平井の辺り。夜空と遠くにまだ焼けている江戸の町の照り返しが、序幕背景で印象的。

幸四郎扮する栃木の百姓に助けられた二人は、お互いに惹かれるものを感じながら、栃木の田舎で、叔母と甥と称しながら暮らす事となる。苦界に身を落としたが、直情径行、明るく真っ直ぐな下級遊女、お蝶は10歳年下の幸太郎を恋するが、年齢の差と自分の経歴から、結局プラトニックなまま身を引くことになる。お蝶は、扇雀が好演。幸太郎、獅童もよかった。百姓米之助は幸四郎が達者にこなすが、この納涼は、一部から三部までほとんど出ずっぱり。今後の歌舞伎界を自分が引っ張るという宣言でもあるのだろうが、それにしても大変だな。

有名になった幸四郎が栃木の昔住んだ家を訪れ、船乗り込みで大歓声を受ける中、ひっそりと見送るお蝶が印象的なラスト。扇雀は女形として、なかなか印象的に成立していた。

二番目は舞踊。「龍虎(りゅうこ)」。幸四郎と息子の染五郎が竜虎に扮して踊る。夏の納涼歌舞伎は興行が枯れる酷暑の8月に、当時は中堅で中々大きな出番が無かった18代勘三郎と三津五郎が企画して始めたと聞いたが、既に二人ともこの世に亡く、人間国宝や文化功労者のような大幹部を外して、これからの歌舞伎の将来を支える中堅とその御曹司世代が大挙して出演する興行になっており、これはこれで実に結構な話。染五郎も随分と踊りの稽古しているのだね。興行出ずっぱりの、幸四郎の体力には驚く。勇壮な毛振り、鮮やかな引き抜き。

切の演目は、「心中月夜星野屋(しんじゅうつきよのほしのや)」

古典落語をベースにして、上方で練り上げた落語を歌舞伎化。落語らしい滑稽味ある筋運び。獅童が、七之助演じるおたかの母親役で女形というのも珍しい。星野屋照蔵を演じる中車も安定の存在感であった。



歌舞伎座、八月納涼歌舞伎、第三部を見た
お盆休みに入った先週土曜日は、歌舞伎座、八月納涼歌舞伎第三部へ。午後6時の開演で、事前に食事は済ませてから入場。今回の納涼は演目を詰め込み過ぎの感あり、二部終演時間と三部開演時間があまり空いておらず、二部観客の退場に時間がかかり入場は遅くなる。

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三部の演目は、通し狂言、「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」。四世鶴屋南北作の生世話物。長く上演が途絶えており、昭和になって復活したとの事だが、前回の歌舞伎座での上演は、仁左衛門が主演した10年前。それほど頻繁にかかる演目でもなさそうだ。

忠臣蔵と四谷怪談が、歌舞伎の世界では隣接した物語であった事は知らなかったし、願掛けの「五大力」の趣向も取り入れているというが、昔の作者の「実は」の転換もいれた、いわゆる「洒落のめした物語の趣向」というのは、結構、現代に見るともう事情が分からない事が多いよなあ。

序幕第一場は、大川が流れ込む佃沖。歌舞伎で良く出てくる鉄砲州もそうだが、近所なので、隅田川の場面で船が出てくるとなんだか和むな(笑)

獅童演じる船頭の笹野屋三五郎と夫婦である七之助の芸者小万が、小万に入れ揚げる幸四郎の薩摩源五兵衛から悪巧みで金を引き出すというもの。

騙された事に怒った源五兵衛の「五人切」は、背景にある四谷怪談風味もあって、納涼風味。もっとも納涼歌舞伎ではもっと凄惨な演目も以前にあったから、比較的様式的で大人しい。ただ幸四郎は不気味な破滅の美に落ち込んで行く美しさを出してなかなか印象的。獅童と七之助のやり取りは江戸の風情がそこかしこに感じられてなかなか良い。因業な大家家主を演じる中車も、歌舞伎の汚い親父役はもう持ち芸なので、まったく違和感無い。

しかし全体の筋立てはというと、やはりあれこれ趣向は凝らしているものの、何かこう「洒落のめした趣向」が仇となって、イマイチ一本芯の通った面白さを感じないのも事実なのであった。

打ち出しは9時ちょっと過ぎ。
台風前に「新ばし しみづ」訪問
連休直前の8月8日水曜日は「新ばし しみづ」訪問だったのだがバタバタして書き忘れていた。備忘のために記録を。

当日は足の遅い台風が接近してきており、金曜の朝には関東直撃ではとの予報。この木曜朝は、会社の定期健康診断で病院へ。MRIによる脳ドックなるものを申し込んでいたので、去年より時間がかかる。しかしガンガン、カンカンと工事現場のような音がやかましい。胃カメラも二度目だったので検査には慣れた。その場で潰瘍もガンも無いと告げてくれるのは助かる。

風が強くなり、不気味な空から雨がパラパラ降ってきた中を会社に。2時からはまた外出。タクシーをつかまえる為にちょっと早めに出たが、台風の接近に伴い風雨は段々強まっており、早めの帰宅をする人が多いのか、交差点でもなかなか空車が通らない。地下鉄で行くかどうか迷いながら待っていたが、なんとか間に合う時間に空車発見。

出先の会議は夕方5時過ぎに終了。外に出ると風雨は、若干ではあるがビルに入った時よりも不気味に増大している。徒歩でも帰宅できる場所だったのだが、タクシー止めて新橋に逆戻り。台風が接近中なのに何やってんだという話だが、久々に「新ばし しみづ」を予約してあったのだった。その時は台風の事は全く念頭になかったな(笑)


電話入れてちょっと早目に「新ばし しみづ」入店。6時前だが、カウンタには客がもう随分と入っている。皆一体何時に仕事終わって来てるんでしょうな。

清水親方に、台風でキャンセルあったかと聞くと「別に無いですね」と通常営業。迂闊にキャンセルしなくてよかった。しかし、市場での仕入れは大変だとのこと。この日より週末にかけてが更に大変じゃないですかねと。お盆の市場休みにも突入する。寿司屋殺しの台風である。今年はお盆に連続休み取るとの事であった。

お酒を常温で頼んで、お通しは枝豆。香りがなかなか良い。いつも通りつまみが見計らって供される。

白身はヒラメ、やはり魚が無いのが響いてるか。一枚ならあっても使う量からするとそれでは足らないものねえ。タコはもう大分残り少なくなったとのことだが身肉には旨味あり。アワビ塩蒸しは房総の立派な個体。海の滋味を凝縮したかのような。カツオ背の身は辛子醤油で。辛子で脂が飛んで旨味が立つ気がする。

鳥貝もまだ立派なものが。舞鶴産かな。あっさりした漬け込みのシャコ。アジはいつもよりやや小ぶりの個体。漬け込みのハマグリは鶴八伝来の仕事。
ウニもつまみで。

この辺りでお茶を所望して握りに。これも特に注文しなければ、いつも通りのものが出てくる。最初はマグロ2貫。中トロの部位。夏のマグロで脂は薄いが旨味はきちんとある。コハダは一匹丸づけサイズ。いつも通り、かなり水分を飛ばすまで締めて酢も効かせた「しみづ」独特のコハダ。鶴八流よりも厳しい締めが特徴。アナゴも2。トロトロでこれは鶴八伝来の仕事。カンピョウ巻半分で締め。何時もながらの「しみづ」の寿司を堪能した。

女将さんの見送りを受けて店を出ると、幸運にもまだ風雨は悪化していない。早々にタクシー帰宅。この日は、台風前の不穏な空の下、朝から移動続きでバタバタした日だった。


銀座「鮨 み冨」初訪問。銀座新富寿し修行の職人が、新たな船出に。
「銀座 新富寿し」を初訪問したのは2001年。池波正太郎も昔通ったという、江戸前の古式を残す昭和元年創業の老舗。静かな店内。「お次は何を」などと客を急かす事もなく、静かに放っておいてくれる店。

当時は、週末の夕方、早い半端な時間に入店すると、ほとんど客は居ない。70歳を超えたと思しい老齢の職人と若い職人のコンビがおり、若い職人は手塩皿や飲み物を運ぶ係。握るのは老齢の職人だったが、あれこれ教えてもらって面白かった。店は、その上にもう一人二番手の職人がおり、そして店のオーナーである親方という4名体制だったかな。

そのうちに老齢の職人が引退。その後私は5年ほどアメリカに居たからブランクがあるが、帰国してまた訪問再開。やがて二番手だった壮年の職人が病気で引退。店は経営者の親方と、昔は一番若かった職人が一人前の職人になり、つけ場に立つ2名体制になった。カウンタに他の客が居ない暇な時には、あれこれ雑談もしたものだった。

ここしばらくご無沙汰していたのだが、最近、銀座で寄ってみるかと前を通ると「新富寿し」には営業している気配がない。ググっても情報無いので、Twitterで検索してみると、あの一番若かった職人のアカウントがあり、22年の修行の後、昨年末で独立のため退店し、7月30日から銀座で店を開くとの記事が。

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「銀座 鮨 み富」
中央区銀座5-10-11川島ビル2階
電話03-6263-9889

電話番号も掲載されていたので、開店の週金曜日を予約。仕事帰りに寄ってみた。

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「新富寿し」から一筋三原橋交差点寄りに入った通り。年季の入ったビルの2階。店内は新店らしく清々しい白木のカウンタ、8席のみ。席につくと独立した三橋新親方は「どうもご無沙汰しました。予約の電話のお声でひょっとしてと思っていたのですが」とちゃんと覚えてくれていた。何も知らせずに「新富」を退店したので、もう来ては貰えないと思っていた由だが、ネットの力は素晴らしいですな(笑)

カウンタは立派なヒノキ。資金に余裕ある訳ではないが、つけ台だけは寿司屋の看板なので良いものを使いたかったと。寿司職人としては確かに一生モノ。ガラスケースも種札も無し、寿司種は白木の箱、生姜が入れ物ごと出てくるのは新富寿し流。しかしメニューもあり、握りだけのコースやつまみと握りのコースもリーズナブル。お好みの注文でもよいか確認すると「勿論です」と三橋親方。

「新富寿し」退店の経緯を聞いてみると、22年の修行を経て昨年末で退店する旨を伝えたのだが、特段慰留されるでもなく淡々としたもの。後は一人でやるか、誰か雇うか等、親方は決めかねていた様子。

ただ、ツメやカンピョウの仕込みは何十年も雇った職人達に任せきりだったので、親方自身が忘れており、「もう一度教えてくれ」と頼まれて退店前に教えたと。これも恩返しというのでしょうか(笑) まあ、モノに拘らない飄々とした感じの人ではあった。結局、今年になって「新富寿し」は営業していないようだが、最近まで気が付かなかった。

お酒はメニューにあるもの以外に月替りのお勧めがある。新潟だったかの生酒を所望。ふっくらスッキリとした酒。まずタイ。湯引きにした皮目に旨味がある。シマアジも上質。煮アワビは「新富」伝来。煮貝とも言うべき古式の仕事だが、ツメをつけずにつまみで食すと酒のツマミによろしい。タコもつまみで。塩や醤油は塩は必要ない仕事加減。

お酒もおかわりして、三橋親方とも「新富」時代の事など仕事の合間に雑談。なんと、以前病気で退店したと聞いた、二番手だった兄弟子は、体調は復活しており、昼はこの「み冨」の仕込みを手伝ってくれているのだとか。店名の「み富」の「冨」は勿論「新富」から貰ったのだが、「み」の方は自分の「三橋」と手伝ってくれている兄弟子の名字も「三」で始まるので、それにちなんだのだとか。その前に引退した爺様職人もまだ健在だとか。雇われの職人弟子同士の繋がりというのも、なかなか良い話。

つまみは続いて漬け込みのハマグリ。結構しっかりと味がついているのが古式を残す新富流。タイラギもあったが、石垣貝もお勧めというのでそれも生で。クリーミーな甘味。

この辺りで軽く握りに。

勿論、お好み、1貫ずつでもまったく問題無し。昆布締めも新富流の強い締め。中トロを1貫。コハダは3匹つけの新子。身肉は薄いが爽やかな新モノの香り。1匹丸づけの新イカは仄かな甘味が良い。良き頃の「新富寿し」を思い出すなあ。アナゴも柔らかな煮上げで濃いツメがつく新富流。最後はカンピョウ巻。最近のカンピョウしか知らない人はおそらく誰でも驚く、「鶴八」系よりも更に一段甘辛のカンピョウ。しかし、店に置いてある寿司種全体の仕事のバランスを考えると、やはりこれしかないと思わせる濃い味。

勘定は連れが居たので2名分だったが、銀座とは思えない実にリーズナブルなもの。ここも「新富寿し」を踏襲している。

三橋親方の言うには、最初に入って22年修行した「銀座新富寿し」の良い所を自分の店で残したいと。年中無休、昼から夜まで通し営業。お好みでもおまかせでもお客のお好きなように。値段もリーズナブルに押さえてと。有名店から独立する昨今の若い寿司職人は、市場から選り取りで最高級品を引いて「おまかせのみ一人25000円」の営業などというのもよく聞く話であるが、この銀座「鮨 み冨」の志は素晴らしいと思う次第。しかし、鮨種も営業形態も恐らくこれから自らの商売として微調整がまだまだ入ってゆくだろう。

古き酒を新しき革袋に入れて担いだ、伝統の技を身につけた新しい水夫が、自らの新しい船に乗り込み、遥かな未来へと続く海原に漕ぎ出したのだ。応援すると共に成功を祈りたい。

【店舗情報】
「銀座 鮨 み富」
中央区銀座5-10-11川島ビル2階
電話03-6263-9889


2018年7月名古屋場所、9日目写真日記
名古屋に宿泊して、祝日の月曜、大相撲名古屋場所9日目を観戦。

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名古屋は広い。そして1年前と同様、名古屋地下鉄の名古屋駅ホームは、何か人身事故でもあってダイヤが大幅に乱れているのかと思うほど、日曜も祝日の朝も大混雑で、到着した電車に一度で乗れない程。名古屋駅からちょっと離れると駅も空いているのだが。この辺りの交通インフラはどうなってるんでしょうな。

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この日も暑い。ドルフィン・アリーナがあるのは名古屋城の域内。お堀には鬱蒼たる植物が密集して、まるでジャングルの如し。

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アリーナの周りは舗装されており、カンカン照りの照り返しでこれまたクラクラするほどの酷暑。館内に入ってようやく一息つく。クーラーは修理してなんとかちゃんと動いている模様。故障で運転できなかったら、大変な惨事になっていた。

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本日も東側だが正面寄り。名古屋場所は会場がコンパクトで、土俵が近い気がする。

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席まで案内してくれたお茶子さんに弁当と飲み物を頼んで、ご祝儀替わりにお釣りを進呈。売店には弁当は殆ど売っておらず、案内係のほうで押さえているような話であったが。

1時から始まる、売り切れ御免のちゃんこ鍋の販売だが、さすがにこの暑さからか、4時近くでもまだ販売が続いている。並ぶ列も無いので一杯購入。味噌味。外のテラスにて食す。外は暑いが、その中で熱いものを食べると、感覚が麻痺するのか、かえって爽快な気分がするな。

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この日のNHK中継は、朝ドラのイケメン俳優がゲストだったのだそうで、彼がブースに登場して手を振ると観客の反応が凄い。展覧相撲かと思った(笑)

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この日も昨日に続いて朝青龍の甥、豊昇龍が登場。栃幸大を外掛けに破る。まだ身体が大きくなっていないから仕方無い面もあるが、あまり足技に頼りすぎると大成しない印象もあるので若干気がかりではある。まあ体幹の力が優れており、体重が増したらスピードある圧力を相手に掛ける事が可能になるだろうが。

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白鵬も鶴竜も休場で、横綱の土俵入りが無い場所は、なんだか火の消えたような寂しさ。その他にも休場者が多く、土俵の進行も普段とは違い、幕下までは結構進行が押していても、結局のところ幕内の取組になると時間が余り、随分と長く仕切りをやっている印象。江戸の昔は気合が乗らないと幾らでも時間を費やして良かったらしいが、場所によって制限時間が変化するというのも、調子狂うのではないか。昔は、お互い睨み合い、制限時間前に立ったなんてよくあった気がするが、最近無いねえ。

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NHK中継では殆ど流れないが、本場所を見に来ると、三役格呼び出し次郎の、哀愁を帯びた調子っ外れの声が聞けるのも一興。しかし、呼び出しの世界は年功序列と聞くけれども、あの音痴で、今の立呼出拓郎が引退したら、立呼出になるのだろうか。音感が最初から欠落しているのは、おそらく努力で克服はできず、本人の責任ではないと思うが、お気の毒ではあるよなあ。

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大関高安はこの日までに平幕に2敗。この日も玉鷲に差し手を抱え込まれて押し込まれたが、差し手を抜いて、土俵際でクルリンパと一回転すると玉鷲は自ら土俵外に落ちていった。これで7-2。ただ、どうも怪我をしている模様で、この日以降の成績は、2勝4敗とカド番は脱したものの、精彩を欠く場所に終わった。

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既に3敗を喫していた豪栄道は、立ち会いの差し身よく、輝きを寄り立てたが、懐の深い輝きに上手を取られて逆襲の寄り立てに会い土俵際まで。ここは辛くも残したが、その後も上手投げを食って土俵際に詰まる。しかし、さすがに四つ相撲では豪栄道の長があり、身体を半回転させて捨て身の上手投げを打つと輝はそのまま土俵外に飛び出して行った。しかし、危ない相撲だったよなあ。

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交代した弓取り式担当であるが、振り回す回転部分は最初から高速だったものの、弓で土俵を履くような所作は、弓が土俵に着かないようにと警戒して、若干隙間空きすぎの感があった。しかし最近は堂々たるもの。随分と慣れてきたのだろう。

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時間の余裕を見て7時ちょっと過ぎの新幹線を予約していたが、タクシーで名古屋駅まで行くと、これがスイスイ。高島屋の方につけて貰って、地下の「しら河」で何時もの「特上ひつまぶし弁当」をゲット。あと15分早い新幹線でも余裕で乗れたが、予約変更しようとすると既に満席。そういえば去年もそうだったっけ。

2018年7月名古屋場所、中日写真日記
2018年7月の大相撲名古屋場所は先行抽選で、中日と9日目の席が当たった。遠征はこの週末だけにして、ネット発売日の叩き合いには不参加で済んだのがよかった。

備忘のために写真日記など。

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1年ぶりに名古屋地下鉄の市役所駅で降り、ドルフィン・アリーナとネーミングライツ売却で名称が変わった旧名古屋県体育館まで。いやしかし、クラクラするほど蒸し暑い。

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入場しても入り口付近はまだ蒸し暑いのだが、お茶子さんに案内されて二階に上がると、クーラーが効いて涼しくなる。なんでも金曜にクーラーが故障して、呼び出しや力士が、暑すぎておかしいと言い出して、運営の親方衆が椅子席後ろのクーラーをチェックすると冷気が出ておらず故障していた事が判明したという、なんともお相撲さんらしい呑気な運営。業者を呼んでなんとか修理できたという話だが、果たして客がドンドン入って来たらどうなることやら。

二人枡席なるものを取ったのだが、広々して実に快適。以前は枡席の最後列は、「ゆったり一人席」として販売されていたのだが、販売数を増やす為か、この一人席はぎゅう詰めになって、もはや「ゆったり」ではなく、大分不快指数が高い席になっているようだ。地方場所は体育館開催なので何処もそうだが、名古屋は椅子席が特に貧相で狭く、あそこでの観戦ならTV桟敷のほうがずっと良いと思うなあ。

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優勝旗や優勝杯も東京から到着して正面に飾られている。中日の時点では、御嶽海がそのまま優勝するとは予想も出来なかったなあ。

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名古屋は両国国技館と違い、大関横綱も会場正面入口から入場するので入待ちのファンが多い。しかし名古屋の問題は車を降りてから会場入口まではコーンで通路が作られているものの、入り口近くの木の下以外には一切日影が無く、通路の左右が日差しカンカン照りな所。この暑さではあれは大変だと思っていたが、やはりファンが熱中症で救急車呼んだとかで、この場所は力士は裏口から入場して、入待ちは無いとの事に。残念ではあるが、確かにあの炎天下に立つ気はしないよなあ。

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この日、豊昇龍は4番目の相撲。下手投げで転がして3勝1敗に。初日に頭を下げすぎて叩かれ不覚を取ったが、その後は順調。

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怪我で幕下まで陥落している千代鳳は、勝誠を押し出しで破って2-2のタイまで戻した。肘と膝の怪我が痛々しいが、常幸龍も関取復帰したし、なんとか怪我を治して関取復帰してもらいたい。

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栃煌山は北勝富士の押しに若干形勢不利となったが、巻落としで逆転。6-2。懸賞金貰って意気揚々とマッチョ歩きで花道を下がる。実力者が幕内下位で迎える場所でもあり、この時点ではまだまだ勝ち込んで優勝もあると思っていたがなあ。

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ご当所場所だけあって、観客席には御嶽海の応援が盛大に。千代の国を撃破してキャリア初の中日勝ち越し。しかし、まだこの時点でも、何時も通り後半にバタバタ負けると思っていたが。終わってみれば優勝とは。おみそれしました(笑)

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静かに気合を入れて行く豪栄道。既に3敗しておりどうなることやらと心配。この日は魁聖に立ち会い後に押し込まれヒヤっとしたが、すくい投げで逆転。危なかった。場所前は好調が伝えられたのに、何やってんだオイ(笑)

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尾張平野は実にだだっ広いよねえ。

歌舞伎座、「七月大歌舞伎」、夜の部
先週土曜日は、歌舞伎座、七月大歌舞伎夜の部。昼夜共に市川海老蔵が座頭を務める公演。夜は通し狂言 「源氏物語(げんじものがたり)」。

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当代海老蔵の祖父に当たる十一代目市川團十郎が、九代目市川海老蔵を名乗っていた頃、光源氏を演じて大当たりを取ったのがこの新作歌舞伎「源氏物語」。「海老様」と呼ばれて大変な人気になり、ファンの女性は「海老はとても口に出来ない」となって、銀座の寿司屋や天麩羅屋で海老の売上が減ったというエピソードがイヤホンガイドで。亀蔵が大人気になるとスッポンの売上が減るかな(笑)

同じ成田屋ゆかりの「源氏物語」だが、海老蔵が自主公演で演出を練り直し、海老蔵の宙乗りあり、息子の堀越勸玄の登場あり、オペラ歌手も能楽役者も出て、壮大なプロジェクション・マッピングがあり、華道もありという、満艦飾の煌びやかな舞台。

イヤホンガイドでは、「海老蔵公演のお客様にはあまり歌舞伎座に慣れていない方も多いようでございますが」などと語られていたが、確かに、開演前に歌舞伎座前で待つ人数や、イヤホンガイドに並ぶ人数も尋常では無く、地方からの団体ツアーのお客が多いのではないかと思える。反面、幕見の列は短い。

歌舞伎界の事情には明るくないので理由は分からないが、海老蔵が座頭の公演は、なんとなく座組が軽い感じが。まあこの公演は、オペラ歌手、能楽者など客演が多く、歌舞伎以外の面で実に賑やかな舞台。

「源氏物語」は、学校の古文で教材になったりして、大概の日本人には大筋は知られているものだが、天皇の子に生まれながら、とめどなく女性遍歴を繰り返す光源氏の、承認欲求と心の深い闇、そして最後に訪れる父への理解と許しの物語が、オペラや能楽を自在に使いながら語られて行く。ストーリーや登場人物がある程度頭に入っていると、ストーリーは分かりやすく飽きない舞台の進行。

筋書きを読むと、テナーとカウンターテナーのオペラ歌手はどちらもアメリカ出身で、筋書き記載の歌詞も英語なのだが、歌っているのを聞くと全然英語に聞こえない。まあ義太夫や浄瑠璃にしても普通の日本人が聞くと日本語に聞こえないから、そんなものなのかねえ。発声が違うからか。オペラにはまったく明るくないが、実に不思議だ。「Never Never Never」と繰り返す部分だけ英語に聞こえた(笑)

序幕の後で30分の幕間。3階の花篭食堂で刺身御膳を。

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ふと見ると、前の列に「スカルノ・デヴィ」という名札あり。しばらくすると、本物のデヴィ夫人が10名ばかりのご一行と共にやってきたのであった。

オペラ部分を担当する、アンソニー・ロス・コスタンツォとザッカリー・ワイルダーは、客席からも登場して舞台前でも歌うのだが、目前で聞くと鍛え上げた艶のある肉声の迫力は凄い。

能と歌舞伎の競演というのも、江戸時代の人が見たら度肝を抜かれたであろうが、現代の歌舞伎ならではのコラボ。プロジェクション・マッピングも実に派手であるが、ちゃんと新作の歌舞伎に馴染んでいる。

最後は出演者全員でカーテンコール。最後まで海老蔵息子の出番があるせいか、打ち出しは8時5分と実に早いのが助かる。これが歌舞伎かと言われたら、やはりそれでも歌舞伎なのであろう。めまぐるしく変わる舞台の演出に、なかなか飽きずに楽しめた。



神保町「鶴八」訪問。
今週月曜日は久々に神保町「鶴八」。午後に電話すると「鶴八歳後の弟子」君が出る。今週入れる日があるかどうか聞くに、「いやいや今日だって入れますよ」というので当日訪問。

神保町の駅からA3出口を出て、カレー屋を通り過ぎた次の通りだと思っていたが通りが無い。カレー屋の所を曲がらなければいけなかったのだった。しかし駅から近いね。

6時頃に入店すると私が一番乗り。この日は7時頃から何組か入っているだけ。サッカーW杯の影響で外食する人が少ないのではと石丸親方。

他にお客さんが居ないので、しばし、石丸親方、女将さん、お弟子さんとあれこれ雑談しながら。W杯日本―ポーランド戦について、この日の夜だったか明日の夜だったかの話に。もともと夜中の3時からでは、起きて観戦するのは諦めていたので覚えてなかったが、事前に番組表から予約だけはしてある。結局、この日の夜であることが判明(笑)それで結構客が少ないのかね。なんでもここの常連で、今大会全ての日本戦を観戦にロシアにその都度旅行している人が居るそうである。お金も時間もあるんですなあ。

時の経つのは早いもので、新橋から神保町に移転して3ヶ月。常連のお客さんは二順目、三順目の訪問になってきたが、やはり顔を見せなくなったお客もあるという。JRで来ていた人にとっては不便な場所になっただろうか。「その分、きっと新橋鶴八が繁盛しているでしょう」と石丸親方。予約取れないくらい繁盛しているらしいね。もう行けないなあ(笑)

カウンタに置かれた飲み物メニューには、「日本酒 菊正宗ほか」となっているので、他に何があるか伺うと本日は「田酒」。青森のお酒。爽やかな酸味。お通しはハマグリの柱漬け。

ツマミはまず星鰈。当りの強い旨味。マコカレイとヒラメの中間くらいの味がすると親方。

塩蒸しも立派な身で旨味が濃い。アジもつまみで。肉厚でネットリとよく脂が乗っている。旨みあり。

漬け込みのハマグリもつまみで。本日は後の時間を気にする事なくのんびりと。芋焼酎の水割りも一杯貰ったり。

ニュー新橋ビルよりもこちらの店のほうが小体な感じで、まだ慣れていないが落ち着くような気がする。カウンタ7席というサイズもあるだろうか。つけ台は前の年季が入った物を削って白木の目地を出したと前回聞いたが、既に入り口近くのつけ台の色が変わりつつある。前の店では奥の方から濃い色になっていたが、この店では入り口近くのほうが、席と後ろが広いので、よく使うのだそうである。

そろそろ7時からのお客さんが入って来たのでお茶を貰って握りに。中トロは脂の多い部分。コハダは、片身づけ。いつも通りネットリとした旨味。アナゴもトロトロで米の旨みを残した酢飯に溶け崩れる。最後の干瓢巻は、「鶴八歳後の弟子」が巻いてくれる。最近、巻物は弟子にまかせているのだそうである。「神田鶴八鮨ばなし」を思い出して、「大丈夫か、腹切りになってないか」と海苔の合わせ目をチェック(笑) まったく大丈夫であった。

のんびりと飲んで食して満ち足りた気分で店を出る。またすぐに来よう(笑)

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