97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
東京都知事選2014、話題の泡沫候補の得票結果
東京都知事選2014、話題の泡沫候補をチェックするで泡沫候補の得票を占ったので、一応結果をレビューしておかないと。

昨夜の開票速報では、8時の投票締め切りと同時に、NHKでもMX-TVでも同時にマスゾエの当確が。まあ二位とはダブルスコアだから、出口調査の結果で最初から明らかだったろう。

(得票結果)
2,112,979 舛添 要一   無新
982,594 宇都宮健児   無新
956,063 細川 護熙   無新
610,865 田母神俊雄   無新

(これより泡沫候補)
88,936 家入 一真   無新
64,774 ドクター・中松 無新
15,070 マック赤坂   諸新
12,684 鈴木 達夫   無新
4,352 中川 智晴   無新
3,911 五十嵐政一   無新
3,727 ひめじけんじ  無新
3,575 内藤 久遠   無新
3,398 金子  博   無新 
2,968 松山 親憲   無新
1,904 根上  隆   無新
1,297 酒向 英一   無新


マスゾエ圧勝は、選挙戦序盤での週刊誌でも伝えられており驚きはない。宇都宮と細川足してもマスゾエには及ばないから、反原発はマジョリティーを取れなかったということだろう。田母神は健闘といえば健闘だが、馬鹿なネトウヨを支持者層から切り捨てないと、これ以上まともな候補としては扱われないだろう。ということで、これ以下は泡沫候補のお話。

泡沫のトップは、古豪ドクター中松で決まりだと思っていたが、なんと家入かずまが8万8千票取って泡沫の首位に。しかし自分の頭で考えた政策は何ひとつなく、「皆で考えよう」とネットで募集する人任せの空っぽな人間に、こんなに票が集まるとは。

ドクター中松の次は1/4にガクンと得票が落ちてマック赤坂。これは悪ふざけで出てるとしか思えないから、当然といえば当然。鈴木たつおは一応ポスター貼ってたから、1万票超えは理解できなくもない。そして1万票割れからが本当の「泡沫」の叩き合いの争いになる。

一番びっくりしたのは、東京都知事選2014、話題の泡沫候補をチェックするでも書いた、真性の「電波」候補、中川智晴が4,300票も獲得していること。見上げた善戦。本人のtwitterでは、投票日前にNYに行って11日に帰国するような記述あり。当然ながら当選したと思ってるだろうから、ニューヨークからトップガン政策のファーストミッション指示書を都庁にファックスで送りつけているところだろうw 12日に当たり前のように新宿都庁に登庁してきてマスゾエと鉢合わせしたら怖いな。

そして栄光の最下位(笑)は酒向英一先生。以前blogで、地味な松山、酒向、金子、ないとう、ひめじが激しい争いと書いた。その後投票日前のtwitterで、「一人に決めるとすると、指宿から来たジイサマ、松山親憲かな。酒向も実力あるけどねえ」と更に予想を絞ったが、松山じゃなかったか。

まあ結局、最下位候補として書いた二名が、最下位と下から3位だから当った部類か(笑)ただ今回の二大「電波」候補の一角、根上隆はもう少し得票すると思ったが、指宿のジイサマよりも得票少なかったのが意外。指宿のジイサマは、割と朴訥な善人であったから、年寄りの票と、「田舎のじいちゃんに似てる」という票が集まったか。

まあ、とはいえ最下位は、1,000票から3,000票の争いであるから、有権者数から見たら誤差の範囲。もう一度やり直したらまたすぐに順位が変わってもおかしくないけどねえ。



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東京都知事選2014、話題の泡沫候補をチェックする
帰宅したら、ポストにこんなものが。選挙管理委員会が各戸に使い捨てカイロ配って投票呼びかけとは。前の都知事選の時は記憶にないなあ。

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選挙公報も配布されたので、これを読みながら、録画をしていた政見放送をチェック。

マスゾエ、細川、宇都宮についてはあまり興味はない。木曜発売の週刊新潮に記事が掲載されたが、おそらく自民・公明に推されたマスゾエが圧勝だろう。「反原発」は、前の参院選挙で小沢一郎が後ろで糸を引いた「生活」が大惨敗したのを見ても、ネットでは声が大きいが、民意にはならない。細川と宇都宮はダブルスコアで破れるだろう。ただマスゾエは、金と女で脛に傷があり、当選しても後でスキャンダル出てくる可能性がある。あの目付きも好きになれない。都政が混乱しないとよいのだが。

田母神についても、ネットではずいぶん支持の声を聞くが、ネトウヨの声は民意とは違う。真面目に働く自衛官に対しては、今の何十倍も敬意が払われてしかるべきだが、文民統制の意味をまったく理解していない阿呆な元幕僚長に政治的な権力を渡してはいかんだろう。


(根上隆)

根上隆は泡沫感溢れる語り口。飲み屋で酔っ払って床屋談義してるオッサンに時折こういうのがいるな。しかし折角TVで喋れるんだから、事前にもう少し頭使って論旨を纏めてから喋れば良いのだが、自分は頭がよいと自己評価が高すぎるのか、まともに準備していない。案の定、途中でプツっと演説が切られて時間切れw

ただ、YouTubeに上がってるこの人の出馬記者会見見ると、この人やはりかなり電波系の病気が進んでいる。何して食ってるか分からないがよく供託金準備できたものだ。




(中川智晴)

この人も、泡沫感溢れる経歴に、実世界では周りが相当困ってるだろうなという変人臭に溢れる演説。世の中からも大分迫害されてきた模様。まあ、自分が世界を幸せにする国王だとか、社会を改革する一級建築事務所をやってるとか、多幸感、全能感に溢れて、話題が次々に飛びまとまらないというのは、一種躁の症状だが、本当に大丈夫か。

YouTubeの出馬会見見ても、根上隆よりも更に病状は進行しているように見える。



マニフェストページを読んでも電波系の香り満載。twitterのページもあるのだが、読んでも何書いてるかまったく分からない。この人も供託金どうやって都合したんだろう。真に驚くべきは、本人が自分でYouTubeにアップしたと思しいこれ。



相当心の調子が悪かったか、薬飲み忘れた時の録画だと思うが、なんとも痛ましい気がする。どう考えても入院加療を要する状態では。

今回の泡沫候補では、この根上隆と中川智晴が真の「電波系」2名。もちろん被選挙権は誰にもあるから、出馬止める訳には行かないだろうが、面白いというよりも痛ましい気がする。

(松山親憲)

参院選の選挙公報でも、一人二人は手書きの人がいるものだが、今回はこの人だけ手書き(笑)朴訥な田舎のジイサマ風だが、政見放送聴くとはるばる鹿児島県は指宿から立候補したのだとか。指宿は正月に行きましたがな(笑)のんびりしたよいところだけどねえ。主張は真面目で、ジイサマ毎日新聞を丹念に読んでるんだろうなあと思うが、まあ別にわざわざ都知事になって頂かなくともという印象。家族も、「じいちゃん止めとけ」と止めたと思うんだけどねえ。

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(ドクター中松)

ドクターの政見放送は、もう手馴れたもの。泡沫候補でも古豪の風格に溢れる。この人は機を見るに敏なところがあるが、主要4候補にちゃっかり自分を入れて、「今回主要5候補といわれてますが」と前置きして、「四人が四角なら私が真ん中です」と主張するのが面白かった。おそらく泡沫の中ではトップの得票では。しかし、85歳なんだとはビックリ。


(酒向栄一)

この人も変わっているが、それなりにある意味真面目で、おかしいと思った事に関しては、放送でも悲憤慷慨してコーフンし、途中で声がうわずる。まあある意味善人なんだな。しかし素人の悲しさ、ペース配分を誤り政見の途中で放送がプツンと切れる。

(ないとうひさお)

ある意味、典型的な泡沫候補。元自衛官。視野が狭く、保守的で、頭が悪いが、自分では「なんで皆天才のオレ様の言うこと聞かない」と首を傾げて生きてきたようなタイプ。でもハッキリ言って何の面白味も能力も感じないんだよねえ。

(マック赤坂)

政見放送は今回エンジェルのコスプレで。しかしもう衝撃は薄れ、場末の寄席で売れない芸人の舞台を見てるが如し。本人も、前回の敗戦後に引退発言があったり、今回も届出時にやはり止めるとかあったようだが、もうモティベーションをすっかり失っている。自信家で、経歴見ると虚言癖あるのではとも思いたくなるタイプ。最初は結構いけるのではと独りよがりの自信もあったのだろうが、まったくダメという客観的事実を何度も突きつけられ、心が折れかけてるのかもなあ。ハッキリ言ってもう悪ふざけの範疇。心の病でやむに病まれず立候補したと思しい、根上隆や中川智晴のほうに投票するほうがまだマシな気がする。


(金子博)

政見放送見る限り、奇矯な所のない真面目な常識人だと思うが、84歳のジイサマで、考えが明らかに間違ってたり古かったりするところあり。あえて投票する必然性は無いといわねばならない。

(鈴木たつお)

労組出身の弁護士。政見放送は手馴れたものでまともだが、宇都宮と主張は同工異曲。だとしたら泡沫のこの人に投票しても死に票になるばかり。まあ投票する必然性は無い。左の人は「我こそ正し」と我を張って、肝心の票を食い合う傾向があるよなあ。

(ひめじけんじ)

この人は前にも出馬してたが、御年の割りにはフサフサ、ツヤツヤした髪型。スポッとかぶったようなあのヘアスタイルが気になって気になって、話が頭に入ってこないw

(家入かずま)

政見放送は見てないのだが、IPO長者だからといって政治家の資質がある訳ではない。選挙公報見ても、みんなで考えましょうと、「ぼくらの生活はどうしたらよくなるだろう」等と質問を投げかけているのみ。本人は新規軸だと得意になってるのかもしれないが、たとえ悪い頭でも自分で考えて自分の考えを書いてもらわねば、都知事になって頂く必要など1ミリもない。これに入れるのなら、まだ他の泡沫に入れたほうがずっと意義深いだろう。

(五十嵐政一)

この人も政見放送は見てないのだが、選挙公報には「へんな日本人」と。自分の事を「よい人です」と言う人間も信じられないが、「へんな人です」と言うヤツはもっとロクデナシだ。マレーシアとの実業では何か実績あるようなのだが、やはり勘違いした人なんだなあ。


ということで、泡沫候補をあれこれ見てきたが、田母神を泡沫から外すとすると、泡沫候補の中で一番得票が多いのはやはり古豪、ドクター中松では。ビリは、地味な松山、酒向、金子、ないとう、ひめじが激しい争いを繰り広げるだろう。根上、中山はちょっと別格の泡沫候補で、本人達のためには選挙なんかに出るよりも入院加療すべきだが、ちょっとくらい票は集めるかもしれない。

まああくまでも、根拠ない個人的感想ですが(笑) それにしても投票する先が無いのには弱った。どうする。








山本デマ太郎落とすには、やはり、すずかんか。
明日一日、まだ情勢を見なければならないが、根拠のない福島蔑視や放射能危険デマを眼を三角にして力説する、山本デマ太郎は終盤に支持を伸ばしているようだ。こんな頭の悪い妄想狂が国会議員になるようでは日本も終わり。

現時点での情勢では、5位の座を山本と競っているのは、民主党の鈴木寛(すずきかん)のようだ。そして、山本デマ太郎や、その支持層からは、すずかんが文科副大臣の時に、SPEEDIの計算結果を隠蔽したとの非難もある。

しかし、これについては、私自身の過去ログの「SPEEDI計算結果は隠蔽されていたか」でも書いたが、そもそも根拠がない。そして、「厳しく責任を問う「国会事故調査委員会報告書」」にも書いたように、事故調報告でも、そもそもSPEEDI計算結果は避難には使えなかったと結論づけられている。使えないものを隠蔽してもしかたがない。要するに、被曝させられたというやり場の無い怒りをぶつけただけのデマなのだ。

自らの妄想を元に国政選挙の場で相手を攻撃するのは感心しない態度。すずかんも、【鈴木寛からの緊急メッセージ】「どうしても言いたいことがあります」で、放射能危険デマによる攻撃に反論中。

山本デマ太郎を落とすには、やはり鈴木寛に投票するしかないかねえ。ただ、デマ太郎が当選したとしても、「メールメール大作戦」が選挙違反に該当する可能性大。当選無効になる公算もあるのだが、できることなら本選挙でキチンと落ちて、東京の良識を示したいもんだなあ。

参院選東京選挙区、山本太郎を落とすには
今回の参院選は、自民党の圧勝がほぼ確実。東京選挙区では、武見敬三も丸川珠代もほぼ当確。投票率は低いと思われるので、公明党代表の山口もまず当選は揺らがない。定数5名だから後2枠。共産党の吉良よし子も健闘しているとの情勢報道あり。問題は、あと一枠に、ひょっとして山本太郎が滑り込むのではということ。

山本太郎が震災以来煽り立てた放射能恐怖デマは酷い代物。バズビー、ガンダーセン、バンダジェフスキー等の反原発で食ってる「反原発御用学者」や、デタラメな憶測をtwitterで撒き散らす、東海アマや木下黄太などの煽りを、そのまま鵜呑みにしている。愚かさは、これからも本人が一生背負ってゆかなくてはいけない重荷だが、国政の場にそれを持ち込むのは止めてくれ。

山本太郎のポスターがまた笑止千万。「本当のこと言って何か不都合でも?」と書いてある。山本太郎が真実を語ってるのなら何も不都合はない。彼が、大声でがなりたてるのが、全て他人から伝聞で聞いた「放射能危険デマ」ばかりだから社会に害悪があるのだ。

彼は恐らく一度だって自分で考えたり、事実を調べた事がないだろう。公報にも「東京の汚染地図を作成し、どこが安全で危険な地区かをはっきりさせます」とある。文科省がとっくの昔に西日本までカバーした航空機モニタリングを公開してる事もおそらく知らない。食品の安全について語ってるYouTubeの演説聴いても、食品について継続的に検査がされ、極めて限定的な食品以外は、ほとんどどの食品も検出限界以下である事が既に明らかになっている事すら、山本太郎は知らないだろう。100Bq/Kg超の食品を探すのは、実は至難の技。何が真実かを理解できず、デマを信じ込み吹聴する資質は、到底政治家向きではない。山本太郎が当選したら世も末だ。

自民党に大勝利させるのは本意ではないが、もはや大勢は決している。東京選挙区で投票する動機は、「デマ野郎」山本太郎を落選させることしかないなあ。

本日、選挙公報が投函されたので、もうひとつの興味、東京選挙区の泡沫候補の主義主張をチェック。投票する気はないが、世の中にどれだけ変わった人がいるかを知るには実に興味深いサンプル。

犬丸かつこは、日本の選挙は不正選挙だとして、「不正選挙はないという人へ、ないという証明をしてください」と。これは所謂「悪魔の証明」で、無い事を証明することは不可能に近い。むしろ常識に反する主張をする自分が、「不正選挙がある」という証明をしなければならないのだが、唯一の根拠は自分が昨年の衆院選に立候補して落選したという事実のみ。それは不正選挙の証拠というよりも、自分が民意を得ることができなかっただけだよなあ。かなり香ばしい候補。

「唯一神又吉イエス」の公報も、上記の犬丸同様、ほとんど改行無く、強迫観念に取り付かれたように、ただただ文章をベタ打ちしたもの。どうも頭のネジがどこか外れている印象。書かれているのは、経済再生のために、一種の共産主義体制を導入する主張だが、これまた実に香ばしい理論。

維新政党新風本部代表の鈴木信行は、いわゆる極右。ソウル日本大使館前の売春婦像に、「竹島は日本固有の領土」との看板を縛りつけ、韓国入国禁止になったことを誇らしげに宣伝。他にも核武装実現、教育勅語復活を唱える。まあ言論は自由ですが、相当頭は悪そうだよなあ。

中村高志は、経済の活性化、あらゆる分野で「ニッポン」を応援、障害者やお年寄りが安心して暮らせる社会つくりなど、まあ、特に反論ございませんが、無所属でそんな綺麗事の当たり前の事ばかり並べられても、いったいどう実現するかも不明だし、投票する気にはならないなあというもの。真面目な人なんだろうが、やはりこの人も頭のネジがねえ。

西野貞吉の一番の政策は、給与を振込ではなく現金支給にせよという事。皆が現金持ったら景気がよくなるという。他にも、キャッシュカード廃止、消費税の廃止、年金受給年齢の引き下げと唱えているが、なんというか御年でだいぶ頭が固くなってるというか、やはり相当変わっている(笑)

森純は、読売新聞webの参院選特集では、「本人の希望により写真不掲載」となっていたが、他のサイトには載っている。選挙公報にも大変偏屈そうな写真が。主張は、「天皇制の廃止」と「大統領制の樹立」のみ。まあ、どちらも憲法改正が不可避だが、もちろん成算は無い。これまた相当の変わった人である。

松本みのるは、震災復興に天皇皇后両陛下の肖像が載った復興祈念一万円札の発行を提案。紙幣に宝くじもつけて、津波対策で東北沿岸に超高層マンションを建てるというのだが。まあ、典型的な、「自分は頭がよいと思い込んでいる愚か者」のタイプだなあ。まあ、泡沫候補はそんな人ばかりだけどねえ。どの主張を読んでも、「皆、何故オレの言うこと聞かない!?」という悲痛なルサンチマンを感じる(笑)

ドクター中松とマック赤坂は、もう泡沫の常連で、公報にはあまり新味はない。今回は、しかし、泡沫でも更に無名の人になかなか香ばしい躁状態のおかしな連中が多い。テレ東でまだ政見放送があるので、上記の泡沫候補は一応チェックしないと。投票しないけど。

投票先を決めるのは、山本太郎を落とすのに一番よい選択は何かを終盤で見極めてからだ。



「二級議員制度」を導入せよ
衆院1票の格差、違憲判決は16件中14件 無効2件

2012年衆院選では、16の高裁中、違憲が14件、違憲状態が2件、うち違憲判決の2件では選挙そのものも無効との判断が出た。今までこの種の裁判は何度も繰り返されてるが、「選挙結果そのものが無効」との判断が出たのは今回が初めてで、かなり衝撃的。

現在、国会の審議予定に上がってるのは「0増5減」案だが、「格差2倍」をちょっとだけ割ろうという代物で、なんとも姑息な解決策。アメリカの下院議員選挙はセンサスの結果を反映して自動調整するようになっているが、本来は「格差1倍」になんとか近づけようという方策でなければ、いずれすぐ格差が2倍以上になるのが明らか。

この問題は、国会議員の利害に直接関係があるために、なかなか話が進まない。そもそも55年体制下で、自民党は国の税金を地方にばら撒き、道路や治水やハコ物に関する土木利権と引き換えに田舎の議席を確保するという仕組みを確立。地方が空洞化しつつある今でも、人口減に見合った議席減が進んでいない。

選挙区のことを「票田」と俗称するように、選挙区は端正に手入れした世襲財産というのが田舎から出た代議士の感覚だろう。「オラの先祖代々の田畑は誰にも渡さねえ」という農民的発想。そして、選挙区が小さく有権者が少ないほうが、民意の揺れも少ない。地盤さえ確立すれば、選挙にも金がかからず有利。つまり明らかに選挙民が少ない選挙区の代議士が得をしているのだが、得をしてるものがその特権を捨てるはずがない。黙ってるほうが得をするという強固な構図がある。

そこで、この一票の格差を解消するために提案したいのは、「二級議員制」の導入。

日本は間接民主主義で、民意は代議士の国会での投票によって立法過程に反映される。区割り変更が難しければ、選挙民が少ない選挙区から選出された議員の、国会での議決権のほうを調整して少なくしてやればよい。

そうだなあ、例えば、一票の格差が1.5倍を超える選挙区から選出された議員の国会での議決権を0.5票にする。そうすると少ない選挙民の民意がより多く反映されるという現状の是正が選挙区割を変更しなくとも可能。一票の格差問題が解消する。

そして将来に向けて、ここが大事なところだが、格差が大きい選挙民の少ない選挙区から選出された議員を「二級議員」と称する事にする。

「なんでオラたちの先生が国会で投じる票が半分なんだ」と地元の支持者は怒るだろうが、背負ってる民意が明らかに少ないのだからしかたない。

法律で定める歳費や国政調査費も半分。秘書の数も半分。だって二級議員なんだもの(笑)。

国会の座席は、二級議員だけ前のほうに集めて枠で区切り、座席や名前表示板の材質にも差をつける。だって二級議員なんだもの(笑)。

選挙費用の上限も半分。運動員に渡す日当や弁当代の上限もおのずから半分になる。だって二級議員なんだもの(笑)。

ステイタスに敏感な自民党のセンセイの間では、今でも小選挙区で敗れて比例復活したら影で二級と呼ばれてるらしいが、代議士会などでも「黙れ二級議員」などと野次られて紛糾ということが出てくるだろう。

現状では、総務省が新たに区割りしようとすると、関係する選挙区のセンセイがあれこれ介入してくるに違いないが、「二級議員制度」を導入すると、「二級議員」になったセンセイは、「一級議員」になるべく、自らなんとか選挙区を拡大し、有権者を増やそうと、総務省に逆の圧力をかけることになる。一票の格差が自然に解消してゆく方向に当の選出議員が策をこらすはずだ。

「郷土の誇り、自民党衆議院議員、元政調会長代理、ハゲ山デコ男先生を一級議員にする集い」なんてのもできて、センセイの選挙区を隣の市と合併させろ、有権者を増やせと、有権者自体も区割りの拡大に奔走することになる。政治家と有権者が揃って一票の格差を解消しようと自然に動くようになる名案ではないか。

一点付け加えると、参議院が衆院のチェック機関、良識の府として機能する限りにおいては、参議院での一票の格差を衆議院同様に追い求める必要はないのではないかと思っている。アメリカも(州の独立性が高い合衆国という事情はあるが)上院は州から2名と決まっている。日本の場合は都道府県制度が地方自治にも深く根付いているから、各県2人、東京都も島根県も2名にすれば、過疎地域の声が国会に届かないということもないのでは。衆議院だけ厳格に一票の重みを反映させればよい。

どうかねえ、「二級議員制度」の導入。まあ、国会議員は同意しないよな(笑)



ギャング麻生太郎の野望
今週号の週刊文春巻頭は、「ギャング麻生太郎の野望」という記事。

モスクワG20に「マフィア・ファッション」で乗り込んだ麻生太郎だが、最近、「安倍の体調は相当悪いぞ。薬が効かなくなっている」と側近議員に吹聴してるのだという。勿論、目的は、その後の自分の総理再登板。「まずは安倍に頑張ってもらって、体調が悪く降板した時こそ自分の出番だ」と言うのだが。

文春も最近はヨタな記事が多いから、果たしてどこまで本当か。ただ、麻生太郎の口が悪く、放言癖があって、常に言いたい放題なところはよく知られているし、金持ちの息子というのは大体においてKYで自己中心なのが多いから、まあ本当であっても驚かないな。

ただ、本当に安倍が短期に体調不良で総理降板したら、今の内閣への高い支持率は逆に、そんな者を総裁に担いだ自民党批判一辺倒に変わるだろう。それみたことかということになる。そこにまたまた、再登板の麻生太郎がもう一度出てきて、果たして世論が納得するかねえ。あまりにも甘い計画だと言わざるを得ないのだが。

衆議院選挙の日
日曜の衆院選投票は、反省の無い自民の復活にNO、軽くてパーの神輿の陰で復活を画策する小沢一郎にNOの2点を優先すると、これしかない選択肢に投票。決してこの候補者個人を応援したい訳ではないがしかたない。比例も同じ方針で。

最高裁判所裁判官国民審査は、これらの裁判官は、一票の格差を違憲状態と認めてるとはいえ選挙自体は有効と改善を放置していること、裁判員制度について是認していること、また、実質的に信任ばかりになる国民審査自体の運用にも疑問があることから原則として全員にXをつける方針。事前配布された審査公報を読んで、山浦善樹だけは、町弁生活30年という経歴と人柄がよさそうなので、「まあ、お前は勘弁しといたるわ(←とんでもない上から目線(笑)」ということでXつけるのを辛抱してやった(笑)

夜は会食で、銀座でふぐを食した後でバーに寄り、開票速報に出遅れた。9時の時点で、帰宅するタクシーの運転手から、自民大勝を聞いて暗澹たる気分に。政権交代して、また日本も出直しだ。そして自民の腐敗と利権はきちんと監視してゆかないと。安倍はお腹が痛くなっても今度は放り出すなよ。未来が惨敗らしいという話だけがよいニュース。

帰宅してから深夜まで、開票速報番組をザッピングしてチェック。午前中に行った東京15区の投票所はずいぶん混雑しており、投票まで列を作って10分以上待たされたのだが、前回と比較して投票率が低いというのは驚き。

また同じく15区の開票速報は、他の区が次々当確を打っているのに、ずっと上位4名が同じ票数のまま。夜もかなり更けて他の区が次々に結果出ているのに、まだ開票率41%で、上位4名が全て21,000票で並んでいる。今朝になって出た結果は、上位2名は接戦だが、3,4位とは大きな差あり。江東区は開票速報を流すやり方に何か根本的な非効率があるんじゃないか。

タクシーで第一報を聞いたとおり、結果としては、民主は壊滅的な敗北で、自民の大勝。

田中眞紀子は小選挙区も比例も落選。まあ、奇しくも偉大だった親父の命日に、自身も盛大な政治家としての葬式をすることに。越後の年寄りは辛抱強く義理固い。しかし角栄から受けた恩義は、いくらなんでも返し終わっている。娘にもずいぶん我慢したが、もう愛想が尽きたというところなのでは。

影の総理と言われた元官房長官、仙谷由人も落選確定。まあ、彼は民主失敗のある意味象徴的人物。それは落選しますわね。そろそろ政界引退したらどうか。

菅直人は小選挙区では敗北したが、比例でなんとか復活。投票日直前の交通事故が逆に厄落としになったのかね。

比例区では、自民はまったく伸びておらず敗北した前回と同じ程度の当選者。比例区で晴れ晴れした心で「自民党」と書いた人が少なかったということ。但し小選挙区で民主、旧民主の議員が面白いようにコロコロ負けたのが自民飛躍につながった印象。現職官房長官の落選はお粗末の一言。

小選挙区では連戦連勝の自民だが、加藤紘一はヒッソリと落選していた。73歳。もう引退の潮時だ。自民党も世代交代は進んだな。

未来の党は、母体となった生活第一の議員、主として小沢チルドレンが次々落選する惨敗。小沢一郎はふてくされて、どうせしばらく雲隠れ。そのうち嘉田代表を放り出して自分が実権を握り、次の手を模索するだろうがこれほど勢力が減っては、政治生命はもう終わりなのでは。表舞台に出てくることはもうなかろうが、暗躍した政治の裏舞台からも退場を願いたい。小沢ガールズ、未来の党、青木愛は、小選挙区では公明元代表に惨敗するも、惜敗率49.4%で、未来がたったひとつ獲得した東京比例区の当選にすべりこみ。この人は運が強いな。

勿論示された民意は尊重するが、二大政党制前提の小選挙区制という制度は、今回のような自民vs多極の構図では、思いがけない結果をもたらす印象。自民党がドヤ顔で復活して、さて、これからの日本はどうなるか。

やかましい選挙カーこそ規制すべき
選挙:陣営困惑…公示・告示後はネット禁止

これについては前から疑問に思っている。アメリカの選挙では別に禁止になっていないし、日本の公職選挙法が旧態然としているからではないか。


公職選挙法 wikiによると、説明はこうなっている。
現在の公職選挙法では公示日から選挙日が終了するまでの間、候補者の名前の入った選挙運動(投票依頼)目的の文書図画については、選挙管理委員会が発行するシール又はハンコのついた一定枚数の文書図画しか発行できない。総務省はWEBページ、ブログ、電子メールも「文書図画にあたる」と解釈し、なおかつWEBの更新については新しい部分だけでなく過去のものも一体のものとして頒布・掲示したことにあたると解しているため、同省は「候補者は選挙期間中WEBサイトを更新できない」という立場をとっている。電子メールについては、内部の事務連絡に使用するのは問題ないが、不特定または多数に投票依頼を行うことは文書図画の頒布にあたると解している(政治家がメルマガを発行し続けることについての見解は不明)。
要するに法律本文にネット使用禁止と書いてある訳ではなく。総務省のお役人の解釈で「ダメだ」と決めているだけ。投票勧誘に頒布するビラにあたるということだが、いまどき紙でそんなもの渡す陣営はないだろう。ネットは誰でも使えるのだから、全員が使えばよいだけの話。

公示日前までは自由にblogやTwitterが更新できて、選挙期間中に急にできなくなるというのも理解に苦しむ。いっそ候補者や選挙関係者は選挙期間中口をきいてはいけないという規制をしたらどうか。

しかもこの件は一度も司法の判断が出ていない。選挙期間中も、Twitterなどを候補者を更新し続けて、あえて公職選挙法違反で摘発され、裁判で決着したらよいのでは。摘発されなければ、なし崩しに自由化決定である。泡沫候補に是非トライしてもらいたいがなあ。

むしろ規制してもらいたいのは、候補者の名前をがなり立てて街の静謐を乱す選挙カー。「○○が最後のお願いに参りました」と氏名を大音量で連呼する選挙カーは迷惑以外の何物でもない。まさかあれで投票する人を決める人はいないだろう。選挙カーでがなったらレッドカード、連座制で一発で当選取り消し。そう決めたら、選挙戦終盤でも街は静かになるぞ(笑)。そんな規制できないかなあ。

私自身は、解散が決まる前に、車から大音量で名前を連呼して走ってた自民党のアホはすでに投票対象から外している。今後の選挙期間中にうるさい選挙カーに出くわしたら、それも全て投票対象から外す予定。まあ、誰にも投票できなくなってしまう危険もあるのだが(笑)




都知事選挙のポスターあれこれ
東京都知事選の候補者ポスターもだいぶ出揃ってきたなあ(笑)。



都知事選は、昔から面白い泡沫候補が出馬することで有名。前回の選挙でも、過去日記で何度か書いている。ただ、前回は帰国から間が無かったので、まだ選挙権がなかった。

都知事選結果と泡沫候補
都知事選の泡沫候補、杉田健

東京都選挙管理委員会のページを見ると、今回の立候補者は9名。一番枠は泡沫界では有名な「マック赤坂」だが、うちの近くにはまだポスター貼ってない。選挙用に美容整形手術するのだと芸能メディアで報じられたが、投票日近づいてるのにまだポスター貼ってないとは大きな出遅れ。いったい何やってるんだ、頑張れ(笑)

「トクマ」というのは幸福実現党。最近ネットではこの党の宣伝をやたらに見るが、今までの選挙では、全て供託金没収の惨敗。日本にもまだ良識が残ってるな(笑)

これまたネットで話題の猪瀬直樹の顔写真は、やはり周りと比べても浮いている。ご本尊は自己愛が強いタイプだから、あれこれ写真屋に自分で細かい注文つけた結果、完成してみたらこうなったのでは。まあ、うぬぼれ鏡をそのままにポスターにしたというか、ドサ周りの売れない役者のようで、感心しないなあ。もしも本人ではなく選対の誰かが勝手にレタッチさせてたなら、これはクビにされるレベルだと思うが(笑)

ドクター中松は、最近何回かの選挙で使った写真を、今回もそのまま使いまわしに。この人は他人のスローガンを勝手に横取りするのも得意だから、「元祖日本維新の会」、「本物の第三極」などと書いてあるのも、「ああ、中松風味だなあ」と実に味わい深い(笑)

今回は9名立候補しているというが、8と9はまだポスターが貼られていない。上のページによると、それぞれ無所属の泡沫候補で、吉田重信、五十嵐政一と言うらしい。今回は石原慎太郎の突然の辞任で起きた選挙。普通、東京都知事選は面白い泡沫候補がたくさん出る選挙なのだが、泡沫にしてもさすがに準備時間が無かったのか。

まあしかし、マック赤坂、ドクター中松、そして吉田重信、五十嵐政一などの政見放送は、一度聞いてみなければ。この12月16日は、日本帰国してから地方選挙でも国政選挙でも始めての投票だ。

また「軽くてパー」の神輿を担ぐ
あれよあれよという間が衆議院が解散になり、12月16日には都知事選とダブル選挙ということに。

「生活第一」は、そもそも民主党から小沢チルドレンだけが飛び出した小沢軍団だが、すでに実現不可能となった民主党の古いアジェンダをそのまま掲げており、これが成功するとは到底思えない。

だいたい政権交代して民主党が権力の絶頂にあった時、小沢は幹事長として、党の政務調査会を骨抜きにして全ての意思決定を自分の元に集中していたはず。「増税せずとも行政の無駄を削れば財源はいくらでも出てくる」と今頃言うのなら、なんでその時何もやらなかった。今頃民主党を割って小政党を作りできるはずがない。

このまま選挙に突入してもジリ貧で、生活第一の小沢チルドレンはほとんど壊滅だろう。と思っていたら、稀代の策士小沢一郎はまだ策を持っていた。

滋賀県の嘉田知事を担いで「日本未来の党」を結成。看板だけ掛け変えて自分は後ろに隠れてコントロールするというのは昔から小沢の得意技。

権勢をふるった自民党時代、「神輿は軽くてパーがいい」と称して海部総理を担いでいた時とまったく同じ。民主党も、もともとは「軽くてパー」の鳩山由紀夫を小沢が後ろから操っていたのだから、相も変わらず同じ構図。

「小沢新党」にならない仕組み埋め込む…嘉田氏というが、この党の国会議員の大部分は小沢チルドレン。全ては小沢の支配下にあるのは明らか。自分が表に出たら負けるとみて、党の看板を書き換え、新しい看板で「脱原発」というシングル・イシューで勝負。実態は民主を割った小沢の私兵軍団であることは何も変わっておらず、こんなものに投票する意義は見出せない。ただ、党名が変わり代表が変わっただけで、コロっと騙される国民はきっと一定の率でいるだろうなあ。

それにしても、今回の選挙は投票する党が無い。自民党が腐敗と利権を引っ提げ、また官僚と土建屋と手を取り合って、公共事業で税金使いまっせとドヤ顔で政権復帰するのは願い下げだ。民主党は結局何も変えられず大失敗したが、そもそも自民党が作った社会が閉塞してるから国民が政権交代を求めたのではなかったか。

そして復活する自民の総大将が、お腹が痛いと総理の座を放り出した男。口だけは勇ましいが、あれを「口だけ番長」と言わずして誰をそう呼ぶ。政権が行き詰まり四面楚歌になった時、領土問題で武力衝突が起こったり、未曾有の大災害が日本を襲ったりした時、安倍普三は必ずまた総理の座を放り出す。しかし、世論調査の結果をみるならば、この「口だけ番長」がまた総理に復帰してしまうのだよなあ。




鳩山元首相の引退
<鳩山元首相>「政界を引退する」と野田首相に表明

選挙に出馬しないと報道されても、この人のことだから、また気が変わるのではと思っていたが、ようやく決心したという印象。そもそも首相を降りた時に次の選挙には出馬しないと言ってたのだから、フラフラしたがようやく言行一致したということだなあ。

しかし考えてみるとちょっと残念。今回の選挙では鳩山の苦戦が伝えられていた。民主党から出馬して、落選してもらいたかった。元首相の落選という衝撃は、民主党の大失敗を総括するよい機会になったはずなのに。菅直人も、もろともに落選してほしいのだが、この人は意外に選挙に強いんだなあ。

あれよあれよという間に解散まで
14日の国会党首討論で野田首相がいきなり解散に言及してから、あれよあれよという間に本当に衆院解散まで。政界も一寸先は闇ですな。

解散は首相の専権事項と言われるが、憲法の条文では、「天皇は内閣の助言と承認により衆議院を解散する」となっており、形式上閣議書に大臣全員の署名を得る慣例に。もしも署名しない大臣がいても、首相には閣僚の随意の任免権があるから解任すればよい。閣議決定後天皇陛下が詔書に署名、本会議で議長が詔書を読み上げ、国会議員が全員で万歳三唱の手はず。解散の都度、嬉々として万歳三唱を唱えている国会議員を見ると、政治家というのは、なんだかんだ言っても血沸き肉踊る選挙が大好きなんだなあと感心する。

どじょう総理も「うそつき」と呼ばれて相当腹に据えかねたのだろうが、8月に自民党党首に対して約束してから、ずっと知らん顔を決め込んでいたのだから、まあ「うそつき」とか「食言デブ」と呼ばれてもいたしかたないところ。玄葉外相は「バカ正直解散」と呼んだそうだが、個人的には「どじょう逆噴射解散」と名付けたい(笑)。

政権を取ってから3年余だが、マニフェストに記した改革は何も進まなかった。やったことというと消費税増税のみ。民主の退潮は決定的。しかしだからといって、どれだけの国民が「どうか自民党戻ってきてくれ」と待望しているだろうか。

今の日本の腐敗、その温床を作ったのは全て自民党。その政治には飽き飽きしている。今回の選挙で勝ったなら、自民党の古いセンセイ方が戻ってきて官僚の肩を叩き、「いや~留守中は苦労かけたな。またお互いに利権にありついて、うまいことやろうぜ。ぐへへへ」となるだけの話。中央官僚支配と土建国家、利権国家の再来だ。しかも親玉の自民党総裁は、お腹が痛いからといって総理の座を一度放り出した男。口だけは勇ましいが、国家存亡の危機に直面してリーダーとしてそれを乗り切る胆力が無いことは既に証明済み。どじょう総理が解散をいきなり口にした党首討論で泡を食ってたのを見ても分かる。

小選挙区制はアメリカのような2大政党制を前提にしたもので、日本では自民、民主以外に公明という勢力があったから、2大政党間で政策論争が起こるというよりも、公明がキャスティング・ボート握って漁夫の利を得るだけに終わった感あり。特定の宗教を背景にした政党に日本の政治が牛耳られるというのは本来異常な事態。

今回は民主が衰退、自民は盛り返すも単独過半数にはゆかないと目されるから、小党林立の第三極が政界再編の鍵を握ることになると思うが、今行われているのは政策に関係のない数合わせの集合離散に過ぎない。日本維新への追い風は既に止まった。みんなの党も新鮮味は薄れた。太陽の党は年寄ばかり。選挙の結果は、果たしてどうなるか。結局のところまた大混乱という気もするのだが。久しぶりの国政選挙なのだが、投票する選択肢が無いのが残念。焦点は自民党がどれだけ戻すか。第三極はどれだけ票を取るかということか。

菅直人と鳩山由紀夫、2人の総理経験者が落選する可能性あるというのも見逃せないところ。


日本の保守はねじれている
サンデーモーニングの特集「保守とは何か」で、政治学者の御厨貴がコメントした「日本の保守には最初からねじれがあった」というコメントがなかなか興味深かった。

「保守」というのは、旧来の価値観、体制、秩序、制度、習慣などに価値を見出し、変革に反対する態度のことをいう。しかし、自民党は「戦後憲法はダメだ」というのが結党以来の立場で改憲を求めるのが党是。逆に日本では革新政党が、現行憲法は絶対に変えてはいけないと「護憲」を言い募る。「革新」という定義からはお互いに反対の態度を取っている訳で、これが日本の保守の持つ奇妙な「ねじれ感」の元だという。御厨によると、「保守」の原点がはっきりしないので、先鋭的な主張に一時的な人気が集まる可能性があるというのだが。

まあ、確かに今あるものを変えないという立場では、護憲こそ保守本流の考えということにもなろうが、日本の場合、敗戦とアメリカによる占領が、大日本帝国憲法と戦後憲法の間に挟まっているから話がややこしい。

思うに、安倍自民党総裁の「美しい国」というのは、「戦前の日本はよかった」ということであり、石原慎太郎の主張も大概がそうだ。第二次大戦は侵略戦争ではなかったとか、中国や朝鮮には良いこともした、という自民党の頭の古い輩が時としてやらかす、場違いで頭の悪い発言も、彼らが自称する「保守」という枠組みが、「戦前の日本礼賛」という立場から来てるからではないか。

戦争前の日本にはよいところもあったろうが、悲惨な面もそれ以上にたくさんあっただろう。なんでも戦前に戻せばよいというのは、「保守主義」というよりも狂信的な「日本教原理主義」と呼ぶにふさわしいと思うのだが。

石原新党は期待できるか
石原都知事が辞任表明…新党結成、衆院選出馬へ

自分の息子が自民党総裁になってたら、邪魔になるようなことはしなかったと思うのだが、80歳という年齢を考えると、まあ、事を起こすのは最後のチャンスだ。

夜のニュースで会見をちょっとだけ見たが、日本を支配している硬直した中央官僚の支配を壊す、というのは誠に結構な話。表舞台に出ず、陰で日本を思うままに支配して、決して責任は取らない官僚連中から権力を取り上げようとしたのは、民主党も同じ。しかし民主党は大失敗して、もはや実行不可能であることが明らかに。官僚支配の根は深く、自民党ですら官僚と裏で通じて利権を分け合うことしかできなかった。石原新党が官僚支配打破をできるかというと実に疑問だなあ。

生活第一は、まだ民主党の最初のアジェンダが遂行できるといってるが、小沢一郎が政権与党の幹事長だった時にさえ何もできなかったんだから、今更何ひとるできる訳がない。

しかし次回の衆院選はどうなるか。民主党は総崩れになるに違いないけれども、自民党に戻ってきてくれなんて声はそんなにあるだあろうか。自民党が過半数を取らずとも比較第一党になったら、一度病気で総理の座を放り出した安倍がまた総理の座につく可能性大。なんだかなあ。

結局のところ過半数はどこも取れず、第三極がキャスティング・ボートを握ることになる公算が大きいが、その第三勢力がどんな規模でいくつできるかサッパリ分からないのが問題。

「維新の会」の強さには、面白ければ誰にでも票を入れる無責任な「大阪お笑い百万票」の背景があるのは確かで、西では強くても東では強みはない。追い風もほぼ止まりつつある。みんなの党も、もう勢いはない。

今回の石原新党は、「たちあがれ日本」とまず連携する方向のようだが、どうも年寄りばかりしか集まらない気がする。記者会見の発言聞くと、アメリカが押しつけた憲法はダメだとか、国にはバランスシートが無いとか、もう何十年も前から聞いたような事ばかり。石原の御大は、青嵐会の頃で時間が止まってるのではと危惧するところなのだが。




小額の外国人寄付がそんなに問題かね
石破氏「外国人と知らなかった」献金問題で釈明

外国人から献金貰ったり、暴力団との交友があったりするのは、民主党だけではなく自民党もまったく同様。というか、お互いに暴露合戦やってるのかもなあ。もちろん外国人から裏金を貰い国家転覆の陰謀に加担してるのなら大問題。しかし、そんな裏があるように思えないが。

民主党で一時問題になったのは前原議員の外国人献金問題。しかし報道を知る限りでは、貧乏だった前原議員が昔から通ってる安食堂のオバちゃんからの献金だったらしい。オバちゃんは、昔からの馴染みに心づくしの小額を寄付した。問題は、オバちゃんが外国籍の定住者で通名で寄付しており、外国籍の政治家への寄付が禁止されてることを知らなかった事。

キム・ジョンウンから裏金を貰って、拉致問題を無視するよう運動したり、中国から金貰って尖閣列島は中国のものだと運動したら国賊と言ってもよかろうが、外国人の政治献金禁止を知らなかった定住者からの小額寄付まで鬼の首でも取ったように大騒ぎするのはどうかな。

むしろ危惧するのは、外国籍定住者の通名寄付ばかり大騒ぎすると、わざと通名で寄付して後で密告すれば、どんな政治家でも引きずり降ろせることになってしまうこと。外国人献金狩りが常態化すると、法の精神とは逆に、通名を持つ外国人が実は裏の権力を持つことになる。

「言うこと聞かないと通名で黙って寄付するぞ!」、「お願いですからそれだけは止めてください、なんでも言うこと聞きますから」

まあ、冗談だが、本当にこんな事になったら、法律の趣旨に照らして本末転倒だと思うけどねえ。

安倍晋三は、もう出てこなくてよいよ
初の総裁再登板目指す安倍氏…「今は健康」強調

本当に再登板の意欲満々なんだ。。。 

安倍晋三が政権を「放り出した」時の感想は何度か過去日記に書いている。

安倍普三 「わが告白 総理辞任の真相」
安倍首相の会見

大変な難病に罹患しているというのは深く同情する。それはそれとして、首相の座というのは大変な激務で、命をかけた仕事。過去を振り返れば、大平も小渕も在任のまま病に倒れて亡くなったが、体調が悪くなかったはずがない。大平は、盟友、田中角栄が首相だった時に日中交渉で中国訪問した際、「血尿が止まらない」と角栄に打ち明けている。お腹が痛いからといって簡単にその職を放り出すような輩は、はっきり言って、首相を狙う自民党総裁の座には不適格だ。

出馬の記者会見の冒頭、「病気のためとはいえ、心からおわび申し上げる」と首相辞任を陳謝したというが、だいたい「病気のためとはいえ」という言い草がまったくダメだ。呆れ果てる。

病気であろうがなかろうが、突然に放り出してはいけない仕事というのは存在するのであり、日本国総理大臣の重責はもちろんそれに当たる。病気であっても職責を全うするのが当たり前。倒れるまでやれ。死ぬ気でやる胆力が無ければやってはいけない仕事であり、安倍にはそれが無かっただけの話だ。

右寄りの発言が多いから、右傾化した層には待望論もあるのかもしれないが、彼は「口だけ番長」で腹に座った力が無い単なるヒョーロクダマだ。勇ましい事を言っていても、お腹が痛くなると、必ずその職責をまた放り出すだろう。

どの面下げてまた出て来たんだというのが正直な感想。いったい誰が歓迎してるのだろうか。

ハマコー逝去
国会の暴れ者「ハマコー」死去

過去日記に、ハマコーの遺言「YUIGON」の感想を書いたのは昨年の5月。この本は昔の著作との重複も多いが、政界も引退し何ひとつ気兼ねしない立場になったハマコーが好き放題書いた、実に興味深い本だった。

「木更津のダニ」と呼ばれた若い日、組織暴力と関係を持ったこともあったが、選挙に出て代議士となったハマコーの破天荒な成功譚。しかし当選7回にして閣僚歴無し。金丸の奥さんに気に入られて口利きしてもらい就任した予算委員長も「宮本顕治殺人者発言」で10日にて辞任。

街で肩を風切って歩けば「暴れ者」として皆恐れるが、魑魅魍魎が跋扈する政界ではそんな脅しは通じない。単なる異端児であって、政界で影響力を持った人物ではなかった。

皇民党事件では、モメ事はまかせとけとばかり日本皇民党に単身乗り込んで顛末を金丸に報告するも、金丸は「あ、そう」と気のない返事。実は金丸は裏で暴力団稲川会の石井会長に仲介を既に依頼していたのだ。ハマコーは、「石井会長はヤクザ時代の私の兄貴分だったのに、なんで私に言ってくれなかったのか」と憤慨しているのだが、要するに金丸信自身がハマコーをあまり頼りにしていなかった。

青嵐会にも一時所属したが結局ここでも浮いた存在に。「同じ議員バッチはつけてるが、あれはもともと町のゴロツキ。オレ達とは違う」という差別意識が、やはり同じ国会議員にもあったのでは。

自分がこうだと思ったら辛抱が効かない、ハタ迷惑で回りを振りまわす粗暴な人間。しかし妙なところで愛嬌があり、憎めない男ではあった。異彩を放つ政治家であったが、こんなタイプはもう現われないかもしれない。まあしかし、好き放題やって何の悔いもなくあの世に旅立って行ったのではないか。


文春「小沢離婚記事」を読んだ
週刊文春の「小沢離婚記事」を読んだ。小沢の奥さんが後援者に送ったという手紙を掲載。手紙は、小沢の隠し子と愛人に関する不実をなじり、放射能が怖くて国会にも出ずに家に閉じこもり、果ては東京から逃げ出し、被災地である地元を一切顧みなかった小沢に愛想が尽きて離婚しましたという内容。

まあ、文春は、おしどりマコの甲状腺検査に関するデマ記事を掲載するなど、時折デマがあるので信用できない部分もある。しかし、小沢の人間性が最低であることは、様々な著者による「小沢本」にも共通に書いてあることで、この日記の過去ログでも何冊も感想を書いた。手紙に書いてある事には信憑性を感じる。

放射能が怖くて国会審議にも出ず家に閉じこもり、3月後半に逃げ出したという「放射脳」ぶりも、そういえば福一事故後しばらく経ってから、「チェルノの何倍ものウランが~」とか頓珍漢な発言してたし、ヘンな情報源の恐怖デマを信じてたように思えるから、この狼狽ぶりも本当かもしれない。なにしろ事故後に動静が分からず地元の被害状況すら視察してないのだから、案外この手紙は本物かもなあ。

隠し子はともかく、赤坂の料亭の娘と結婚しようとして角栄に止められたというのは、他の「小沢本」でも触れられている有名な話。離婚話も確かにその通りかもしれない。

まあ、小沢は、たまたま角栄と金丸に可愛がられて出世したが、もともと人徳が無い人間。政治家として評価する向きもあるようだが、党利党略と選挙にしか関心がない党人派。政策面では大した実績が無い。壊し屋=改革派ではなく、逆らうものがいたらふてくされて、党を割ることを繰り返してきただけだしなあ。

まあ、手紙の真偽が明らかになる状況が来るかどうかは興味深い。
小沢がクリーンな訳ではないが
陸山会事件、小沢氏に無罪…元秘書との共謀否定

小沢一郎の政治資金には大きな闇が存在すると思うが、政治資金収支報告書不実記載の共謀罪に問うのは検察も諦めた案件。やはり無理筋で、有罪に持ち込むのは困難だった。

もっとも、この判決によって、小沢一郎の政治資金がクリーンであると太鼓判が押されたわけではない。そのまま表には出せない出所不明の4億の金があり、その金の出所を隠すために、秘書が政治資金報告上で虚偽の記入をした事は裁判所が事実認定。この処理について小沢被告も了承したが、報告書の不実記載について小沢被告が共謀したことまでは立証できてないので無罪という判決。

もちろん小沢も公判の過程で自分自身を守るために大きなものを失った。以前、1円まで事務所費の領収書を公表し、私の政治資金には一点の曇りもないと豪語したが、今回共謀の疑惑を晴らすために、自分は政治資金収支報告書は一切見ておらず相談も受けていないと公判で主張せざるを得なかった。収支報告を一切見ずに、報告も受けていなかったのなら、一点の曇りもないとの発言は根拠が無かったと言われてもしかたがない。

判決は、小沢の「収支報告を一度も見たことがない」との証言について「およそ信用できない」と指摘し「政治資金規正法の精神に照らして芳しくない」とも断じている。

まあ、結論としては、小沢の金に確かに疑惑はあるが、政治資金報告書の不実記載で政治家を有罪にするのは実に難しいということ。大概は秘書がやったと主張するとそれで終わりだからなあ。これで小沢は力を取り戻し、民主党はまた大揺れ。合従連衡で、政界再編が進むかもしれないのはよいニュースか。

大国指導者が次々交代する年
今年は、アメリカ、フランス、ロシア、中国などで指導者交代の可能性がある年。

中国は既に習近平副主席が新しい国家主席になることは既定路線なのだという。まあ民意で決める訳ではないから、余所からは伺いしれぬ共産党内の権力闘争で決まるのだろう。

しかし他の国では選挙が予定されており、プーチン、サルコジ、オバマと現職がみんな支持率を大きく落としているのが興味深いところ。

ロシアでは、反与党デモが頻発し反プーチン機運も盛り上がっているが、ロシアの選挙もあまり透明ではなく、普通に考えれば政権与党を掌握しているプーチンの逃げ切り。しかも、

「ロシア指導者ハゲフサの法則」というのもあって、今回はハゲがなる番<「番」って何だ、「番」って(笑)。まあ、他にハゲの候補者が出てこない限り、政権与党を掌握するプーチンの大統領返り咲きは間違いないのでは。

フランスのサルコジは支持率低下が深刻で再選は危ない。やはり降板かねえ。

アメリカ大統領選挙は、二大政党下における国を挙げての一大人気投票であり、だいたいにおいてシーソーゲームで最後までもつれるのが野次馬としては面白いところ。

オバマ大統領への熱狂的なブームは既に去り、支持率は低迷。経済回復の遅れと失業率が改善していないのが大きい。しかし、民主党候補の座を既に固めているのが有利な点。

アメリカ大統領選挙は二大政党下で、まずそれぞれの党の候補を決める予備選を戦うから、最初の予備選では同じ党内、いわば仲間同士で殴り合いをして候補の座を争うことになる。

共和党はギングリッチ、ロムニー、ペリー、サントラム、ポールなど大混戦。代表決定までの叩き合いで、どの候補もだいぶ疲弊するのではないか。オバマは本選挙だけに目標を絞ればよいのが有利な点。1960年以降を見ても、出馬した現職大統領が負けたのは、カーターと親父ブッシュの2回だけ。今回もヨレヨレながら逃げ切ると思うのだがどうだろうか。まあ、本選挙までまだだいぶ間があるので、何が起こるかは不透明だが。

そして毎年のように変わっている日本の首相だが、今までの交代ペースを考えると、どじょう総理が2012年の末までその座にいるとは到底思えないのだが。まあしかし、これは世界では誰も注目していないだろうなあ。



ロシア指導者ハゲフサの法則
過去日記に、ロシア指導者ハゲフサの法則として、ロシアの大統領は、頭が禿げとフサフサが交代でなっていると書いたのは、ちょうどプーチンが新大統領になる時。しかし時の流れるのは早いなあ。

昨日、突然思い出したのだが、禿げのプーチンはとっくに任期を終え、後任になったのは子分のメドベージェフ。これは髪がフサフサで法則はちゃんと成立していた。

そして権力を維持しつつ再選禁止規定をクリアするため首相になったプーチンは、メドベージェフの後を継いで、再び次の大統領選出馬が濃厚。

政権与党でそう決まったのだから当選は確実。だとすると、フサの後はまたハゲがなる。今回は同じハゲが返り咲くところが若干違うが、やはりこの法則には乱れなし。実に不思議な巡りあわせである。


TPP亡国論のウソ
先週の日経ビジネス、TPP亡国論のウソは、なかなか面白かった。

このところ世論を二分し、政治の場でも随分モメているが、TPPは国家貿易に関する交渉事であり、どんな影響が出てくるのか、いまだ不透明な要素が多々あるのは事実。

ただ、反対論者が騒いでいるように、日本の年金、医療、金融などが崩壊するような影響があるとは思えない。これらは全て国内法で既にガチガチに種々の規制があり、いかに多国間貿易協定であろうとハイそうですかと、一朝一夕に変えることができるものではないだろう。

TPPは、アメリカが日本を引きずり込もうとしている罠であるという陰謀論もあるのだが、経緯を鑑みれば、そもそも日本が積極的ではなく、日本抜きで進めようとなってたところに、スッカラ菅が急に意欲的に「参加する」などと言い出したものだから、「だったら早くしないと間に合わないよ」と釘を刺された程度のように思える。

ただ、交渉が既にかなり進んでいるところに後から入ってゆくと、あれこれ割を食う可能性が高いのはその通りかもしれない。

まあしかし、一番声高に反対を唱えてるのは、農水省やJAだろうか。これは、昔読んだ、「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率」を思い返すなら当然といえば当然。

現在の農業保護政策によって農水官僚は、巨大な予算権限と天下り利権を得ており、この権益を手放さないために、他国ではまったく気にされていない食料自給率(しかもカロリーベースというあえて低く出る算出法を採用)という指標を振り回して、下がると大変だと大騒ぎしているのだ。

今回の日経ビジネスにも、農水省が主張するTPPによって日本農業が崩壊するという試算は、到底ありえない前提で導かれていることが解説されている。TPPに入ったら日本の米は今の3割になって米農家が崩壊するというが、そもそもそれだけの量を作ってる国は無いし、前回の米不作の時でも外米はほとんど売れなかった。ミニマム・アクセスと称して農水省が輸入してる米は汚染米ばかりで倉庫に山積みになってるだけなのは米偽装の時に明らかになった通り。農水省のお役人の言うことをそのままに信じることこそ亡国の道だ。

農業以外の貿易で多大な損失があると困るのだが、都会で徴収した税金を補助金の形で地方にバラ撒き、農水省と農協が利権にありつく。そんな昔の保護農業の構図は、別にTPPが無くともなんとか終りにしてもらいたいと思うのだが。

小沢一郎もそろそろ引退の潮時では
ゼネコンからの裏金受領を認定、小沢一郎秘書に有罪

「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書偽装記入事件に関連して、小沢一郎が金に関して清廉潔白であるようなnaiveな幻想を信じてる人は稀だろう。

小沢一郎の政治資金報告書について、今まで報道された内容を信じるならば、あれこれ不審な点があり、不透明な金が小沢一郎の政治資金に流入していたのはほぼ確実。まあ、政治資金報告書の虚偽記載が認定されても驚きではない。

ただ、政治資金報告書の虚偽記載があったからといって、政治資金規正法そのものが、秘書に全ての責任を押しつければ政治家に累が及ばないような法律であるから、共謀して虚偽記載をしたと認定して小沢まで有罪にするのはかなり難しいのではないか。

まして、不透明な金を貰っているとはいっても、収賄の疑惑がきちんと立件されているとも言い難く、いったん検察も小沢自身の起訴を断念している訳だから、検察審査会が強制起訴したからといって、小沢一郎本人の裁判で有罪判決が出るかどうかは不明だなあ。

まあ、しかし、いずれにせよ小沢一郎は、豪腕とか壊し屋と言われるが、理念も政策もなく、ただ数の理論で自らの権力保持だけを希求してきた政治家。そろそろ表舞台から去る潮時ではなかろうか。
それはやはり驚愕の人事だな(笑)
「外務官僚、驚愕の人事」

その昔、外務大臣としてきなり乗り込んできた田中真紀子の傍若無人ぶりに手を焼いた外務官僚は、このままでは省が壊れてしまうと、シンパであった鈴木宗男を担ぎ出して血みどろの争いをさせ、あわよくば相打ちで外務省の内情を知り過ぎた鈴木宗男も一緒に葬り去ろうと画策する。この策謀は見事に成功。両方とも追い落として、ムネヲは結局、刑務所にまで転落することに。

しかし、田中真紀子がまさか衆院外務委員長として戻ってくるとは、外務官僚は誰も考えてなかったのでは。正に悪夢の再来だ(笑)。これまた小沢一郎にどじょう総理が気を使ったのだろうか。

まあ、外務官僚というのは、頭脳はもともと優秀なのだろうが、省益だけを追求し、外国ではほとんど交渉もせず蓄財に励んでるだけ。普段から日本の国益に資する仕事など何ひとつしてないのだから、ちょっとは緊張感持って仕事するよい機会なのでは。

もっとも田中真紀子も、田中角栄の一人娘として溺愛されて我がままに何ひとつ不自由なく育ち、就職して組織の一員だったこともなく、一度たりとも世間の波にもまれた事の無い人間。こんな女性が、いきなり権力の座につくとどうなるか。立花隆の「田中真紀子」研究に書いてある。

官僚が上げてくるペーパーは一切読まない。仕事はしない。周りの人間は、すべて下男か使用人扱い。その時の気分で怒鳴り散らして、組織の段取りを滅茶苦茶にする。口のきけないリハビリ中の角栄の頭をフライパンで殴る。いやはや、とんでもないオバはんである。

外務委員長というのは、公開の委員会の長な訳で、外務大臣の頃よりはまだ周りの目もあって抑制が効くと思うのだが、果たして田中真紀子にそんな常識が通用するだろうか。表舞台に帰ってくると、また問題起こしそうな気がするのだが、これまた目が離せない(笑)。

民主支持V字回復?
民主内閣支持、崖っぷちで「V字回復」

まあ、スッカラ菅が、周りに呆れられてもずっと居座り、これ以上物理的にも不可能という極限まで民主党の支持率を凋落させたから、誰がなっても最初は回復しておかしくはない。だいぶ下駄を履いた数字だが、野田「どじょう」丸の船出としては、ちょっとでもやりやすくなるのでは。

しかし、日本の民度も低いと思うのは、首相が変われば根拠無い期待でドンと最初だけ支持率が上がるが、あとは政権が何をしようとも、支持率は直線的に落ちてゆくだけというところ。これは、定見なく政権を叩くしか能のない、2ちゃんねる化した週刊誌やTVメディアのせいもあると思うのだが。

任期途中で支持率が何度か顕著に回復するという、ここ最近で唯一といってよい例外は、劇場型政治を行ったポピュリスト宰相小泉純一郎だけだったのでは。

野田内閣そのものは、民主党政権奪当初から続いた宇宙人、市民運動派ではなく、どちらかというと保守系であり、自民との政策合意も期待できるところ。まあ悪く言えば、官僚の言うがままということであるのだが。

日本を官僚支配から取り戻そうという民主の理想は、前回の参院選で国民が民主党に多数を与えなかった時点であっけなく消滅してしまった。民主党自体もねじれ国会がそのままで、今後どこまでやれるか。ねじれ国会そのものが、選挙の都度、あっちにこっちにブレる国民の投票結果であるから、それ自体が民意の反映。何も決まらないと民主党に文句いっても仕方ない部分がある。

アメリカの政治は、だいたい中間選挙で政権与党が負ける事が多く、上院と下院のねじれ現象は割と普通。共和党と民主党の間にある民意のセンス・オヴ・プロポーションの現われといってもよいのだが、党議による拘束が厳しくないから、決めなくてはならないことは、なんだかんだモメても、だいたい最後は落とし所に決まることになっている。

日本の場合は、たとえ自民党が野党になっても、55年体制の社会党の如く、与党案には「なんでも反対」というのが当たり前で、結局何も進まない。小選挙区制の導入は二大政党制への移行を想定したものだったが、やはり日本の政治風土では失敗だった気がする。

もちろん、自民党の人気も凋落しており、民主が地に落ちたからとはいえ自動的に政権与党に戻れるとは思えない。政治の安定を図るためには、例えば、民主党の左派を切り捨て、自民党の古い世代も切り捨てての政界大再編がひとつの道。

しかしこれもまた、昔のように安定多数を保有した大与党が成立し、族議員と官僚が利権を貪りあうという、いつか来た昔の構図に戻る懐かしい道では。所詮日本はちっとも変わらないのかと、ずいぶんと悲観的な思いもするのだった。



やはり小沢一郎への反発は大きい
民主党代表選挙は、上位2名の決選投票となり、野田佳彦財務相が海江田万里経産相を逆転して勝利。最初の投票では中間派の票が割れたが、海江田当選では、新闇将軍小沢一郎が党を影で牛耳ることになる。最初の投票で過半数取れなかった時点で小沢にすりよった海江田の敗北がほぼ決定。小沢一郎に対する反発はあまりにも強かった。

しかし民主党代表と総理が誰になっても、現在のねじれ国会という状況は変わらない。なんらかの連立がなければ、野田新総理も早晩政権を放り出すことになるのでは。

民主党分裂の危機ともささやかれているが、個人的観測では、おそらく小沢は党を割れない。

小沢が壊し屋と呼ばれ、気に入らないことがあると、派閥や党を割って出て行ったのは、自分が主流派におり、自分か自分の腹心が党や派閥の金庫番をやっていた時のみ。金庫から党や派閥の金を根こそぎネコババして新党結成資金にするのが小沢の得意技。だから壊し屋と呼ばれた。

しかし、現状のように非主流のままでは、ちゃぶ台をひっくり返しても、党の金には手が出せない。一年生の小沢チルドレンばかり連れて金も無く、党をただ出てゆくということになる。これは政界流浪の民になるということで、今の現状では、おそらく民主党を割る訳にはゆかないだろう。

まあしかしこのままでは、次の衆院選ではいずれにせよ民主党は政権の座を去ることになるだろうが、果たして今後の政権運営はどうなるか。

一世一代のやる気出したのが真相では。
松本復興相のあっけない辞任は、悪い情報はアッという間に伝播するという、ネット社会を象徴する事件。

ただ、この問題が起こる前の、週刊誌による松本大臣への評価は、こんなもの。

有力候補全員に断られ、一番能力無いのをあてることになった。
何の仕事やってるのか、さっぱり見えない。
ボンボンでおとなしくリーダーシップ無し。

こんな話を読んでたから、サングラス記者会見にも大変な違和感を覚えたが、あの傲岸不遜で、Bossyな知事との面談もびっくり。そもそも底辺から成り上がった人間ではなく、あんな態度をいつも取ってるようにも思えなかったのだが。

勝手な推測するに、ボンボンが産まれて初めてヤル気出して、取ったこともないリーダーシップ発揮しようとしたら、とんだ道化になって、自分ですっ転んでしまったのではと。

まあ、御本人の実像は知らないから真実は分からないが、あまりにも愚かで呆気なかったのだけは事実。

有能な番頭が付いてないといけなかったんだな、このボンボンには。まあ、そんなことより肝心の復興をきちんと進めるのが最優先課題だが。


都知事選結果と泡沫候補
都知事選挙は下馬評通り石原慎太郎圧勝。

民主は独自候補を擁立しておらず、自民党組織票に乗った現職知事が強いのも当然といえば当然。震災後の非常時でもあり、極端な変化を求めない高齢者層の票も集めただろう。

石原批判票は確実に存在したのだが、「ワタミ」と「そのまんま」に二分されてしまったのも、石原にとっては漁夫の利。2-3位連合ができてれば石原票を上回った可能性もあるが、しかし、そのまんま東に都政預ける気にはならないからなあ。

石原慎太郎は、天罰発言や花見自粛発言でもそうだが、他人には思いつきで言いたい放題言うが、自分は例外という根っからの王様体質。日本人の美徳を説くのなら、まず、知事報酬を削減し、王侯貴族のように多額の経費を使う海外出張を自粛し、五輪再招致や築地移転のような不要不急のプロジェクトは中止し、才能の無い芸術家のバカ息子に都の予算から金払うような公私混同も改め、浮いた金を被災地の復興に寄付するくらいの気でやってほしい。

泡沫候補のビリ争いの結果については、次の通り。

谷山 ゆうじろう 10,300
ふるかわ 圭吾 6,389
杉田 健 5,475
マック 赤坂 4,598
おがみ おさむ 3,793
姫治 けんじ 3,278

谷川ゆうじろうは、素人臭い政見放送のドタバタぶりが逆に好感を呼んだか大健闘。ふるかわ圭吾は、ネトウヨの共感を集めたのは確実だが、現実世界の投票では、あまり大したことないなあ(笑) 杉田健は、ここ1週間で、検索からこのブログに来たアクセスが1万以上と、ネットで人気沸騰したようで、マック赤坂を上回るという善戦。でもって、ビリは政見放送も実に地味だった姫治けんじであった。まあ確かに姫治は政見放送に何のインパクトもなかったからなあ。
いよいよ都知事選投票日
本日が、東京都知事選挙投票日。

以前にも書いたが、私の海外から日本への住民票転入は1月だったので、今回は選挙権なし。当然ながら投票券も送付されてきていない。日本の役所はちゃんとチェックしてるなあ(笑)

今回は、地震後の自粛ムードもあったのか、選挙カーによる候補者の名前連呼が無かったのが実に静かで好ましい。選挙カーというのは、候補者の政見などまったく伝えずに、「がんばっております」とか「もう一歩です、よろしくお願いします」とかガナりたてて街の平穏を乱すだけであるから、法律で禁止してはどうか。田舎の村会議員の選挙などでは必要かもしれないが、このご時勢に、車で名前を連呼して都会を走る必要などどこにもない。今までの選挙でも、選挙カーがやかましい候補はいつでも投票対象から外していた。

そもそも公職選挙法というのも、いったい何時の時代の選挙を規制してるかという印象がする古い法律。

例えばインターネットによる選挙活動が禁止されてるというが、法律にインターネットの事はひとつも書いてない。役所の見解によると、Webページの更新が、公職選挙法に定義する「ビラ」の扱いになるのだという。このご時勢に「ビラ」(笑) しかし、更新せずともWebページをアップしてれば、いつでも誰でも見れるのだから、「ビラの配布」に当たるのではないか。

選挙活動へのネット利用禁止の見解は、単なる木っ端役人の見解に過ぎず、司法による判断を経ていない。思うに、誰か泡沫候補がボランティアとなり、選挙違反容疑での告発を覚悟して、選挙活動期間中に自由にネットを活用して選挙活動を行うべきなのでは。もしも告発されたなら、司法の場でその見解を問う。ずいぶん話題になるはずだ。もしも告発されなければ、やり得で、その後はなし崩しに選挙活動へのネット利用が解禁となるだろうから、ネット選挙解禁への足がかりとなったと有名に。候補にとってはどちらに転んでも結構な話。誰か挑戦しないかねえ。

都知事選挙は、泡沫候補のビリ争いが興味深い。ここ数日、やたらに「杉田健」でこのブログへのアクセスがあるのだが、結構健闘してるのだろうか。だとすると、ビリは、おがみおさむか(笑)。

都知事選、泡沫候補のビリ争い
都知事選は現職石原候補優位との報道。

この5年、日本を離れてたので、石原都政について詳細まで承知している訳ではないのだが、「黒い都知事 石原慎太郎」を読むと、新銀行東京の経営失敗、移転先の土壌汚染を隠しての築地市場強行移転計画、オリンピック誘致失敗と、成果というより失敗のほうが多く、取り巻きや親族偏重の都政私物化、王侯貴族のような公費での出張、プロジェクト利権との黒い噂など、悪い材料には事欠かない。

しかし、東日本大震災の勃発により、東国原は出馬を躊躇って完全に出遅れ。ワタミ元会長も、政治活動歴が無い素人で、地盤も組織も無い無所属だからなあ。ワタミ社員を総動員してるのではと思うのだが。

報道が地震と原発一辺倒になり、選挙への感心が薄れると、やはり現職に有利。ネガティブ・キャンペインの叩き合いになるとも言われたが、世の中の自粛ムードもあり、選挙活動そのものが盛り上がっていない。

このままだと、無難に石原再選ということになるのだろうか。残る興味というと、泡沫候補のビリ争いであるが、政見放送見た限りでは、「攘夷」ふるかわ圭吾は、ネトウヨの人気を得て、ちょっとは票を伸ばす気がする。谷山ゆうじろうも、あの支離滅裂な政見放送は、素人じみて逆に面白かった面もあったからなあ。

そうするとビリは、地味に、おがみおさむか姫治けんじか。いや、あるいは、電波の雰囲気あったものの、ハジけることができなかった杉田健も有力だ。マック赤坂は、まったく信用できない人間にしか見えなかったが、今まで何度も選挙に出ており、ある程度の票は取るのでは。

ということでビリは、本命、杉田健、対抗で姫治けんじと予想。<オイ。

しかし、今回は住民票転入が1月だったから、投票権が無いんだよなあ。イマイチ力が入らない。