97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
ブラジル出張の雑感
ブラジル出張は今回で3回目なのだが、気づいたことや思い出したことなど雑感を備忘のために。

(アメリカ出国)

シカゴ・オヘア空港からアメリカ外へ出るフライトは、普通の国内線と同じターミナルから出発。アメリカの場合、もともと出国審査というものがなく、I-94の回収も航空会社に委託している。入国審査は勿論あるのだが、国を出てゆくのはどうぞご自由にという鷹揚な感じがあるなあ(笑)。

ラウンジでしばし過ごしてから搭乗時間が近づいたのでゲートに。ボーディング・パスはすでにサンフランシスコで発行されてるから、後は乗り込むだけ。と思ったが、この時、前回出張の時は、事前にカウンタでパスポート見せたような事を思い出した。

念のためゲートのカウンタに立ち寄って、「パスポートか何か事前に見せなければいけないんだっけ?」と聞いてみると、「その通り」との回答。パスポートとビザをチェックして、ボーディング・パスに「VISA OK」というスタンプを押してくれる。このスタンプが無いと搭乗の際に、もう一度カウンタでチェックを受けろと追い返されてしまうのだった。思い出してよかった(笑)

(サンパウロ交通事情)

到着後に国際空港からパウリスタ方面に向かうが、前回同様に渋滞がやはりひどい。道路インフラが改善されてないまま、車の台数が急に増えたという印象。乗用車には新車も目立つのだが、走ってるトラックがどれも実に古い。この辺りは経済の発展に伴い、また大きな更新需要が出てくるのだろう。

渋滞の車列の間を縫って、バイクが疾走するのも実に危険。ピーピーとクラクション鳴らしながら走ってるとはいえ、こちらの車はちょっとした隙があればすぐに車線変更する。あれではバイクの事故が多いのでは。後でローカル・スタッフに聞くと、まさにその通りで、車線変更の車にぶち当たっての死亡事故が実に多いのだとか。まあ、走り抜ける勇気には感服するが、命あっての物だねですな。

(コーヒー)

こちらでコーヒーというと、いわゆるエスプレッソ。アメリカよりも欧州の影響のほうが大きいのだと感じる点。ローカル社員と昼飯の後、カフェに寄ってエスプレッソを注文すると、小さなグラスに炭酸水を入れたものが一緒に運ばれてくる。ローカル社員に言わせると、炭酸は胃によいからコーヒーの前に飲むと言う。まあ、習慣は国によって色々だ。そういえば、炭酸水も欧州では一般的だが、アメリカではあまり一般的ではない。

最近、スターバックスもブラジル進出したが、やはり値段が高いとのこと。もともとブラジルは、品質のよいコーヒーは外貨稼ぐために全て輸出してたのだが、最近ブラジル国内でもブラジルのよいコーヒーが出回るようになったのだとか。

(インターネット事情)

一泊したホテル、TRANSAMERICAは、必要最小限な設備がコンパクトにまとまった、なかなかよいホテルなのだが、サービス・ディレクトリには、インターネット接続に関する何の記載もなし。LANケーブルを接続できるようなポートもあるのだが、ケーブルは無い。時間がなかったのでホテルではネット無しで過ごした。

帰路のサンパウロ空港、UAのレッドカーペットラウンジでネット接続しようとすると、T-Mobileが出てこない。受付で聞くと、ここでは無料アクセスはないとの回答。困ったもんだよなあ。

Vexという会社が有料のアクセスを提供しているのだが、2時間のテンポラリーアクセス(5ドル程度)を購入するのに、住所や生年月日、はてはパスポートナンバーまで入れて登録しなければならないという複雑さ。しかもサイトがたびたび接続不能になる。

住所のstateのところがエラーになり、CAをCaliforniaに入力しなおしてようやくOKとなったのには笑ったが、接続するまで15分もかかってしまった。国際線のラウンジなのであるから、クレジットカード番号とZIP CODEだけでアクセスさせれば、もっと客も増えるだろうに。こんな複雑な入力を要求しては、アメリカ人でこのラウンジからわざわざネット接続を購入する人はいないだろう。

そしてようやく接続に成功したのだが、これがまた遅い。昔の電話線で接続してたインターネット、しかもテレホーダイの時間の如し。まあ、ブラジルのネット・インフラもまだまだだ改善の余地があるようだ。

(ブラジル出国手続き)

まず最初にセキュリティに関する質問をするブースに並ぶ。これを待つのが長蛇の列。前回出張時は、エコノミーのラインにバカ正直に30分以上並んだ後で、「お前は1Kだからプレミアのほうで並べばよかったのに」と言われて脱力したが、今回はちゃんと最初からプレミア窓口を探してそちらに並ぶ。前には数名しかいない。

担当がパスポートをチェックして、パッキングは自分でしたか、荷物はずっと持っていたか、誰かから物を預かっていないか、武器や刃物は持っていないかなどを質問する。これが終わったらなにやらカードをくれて、ようやく普通のいわゆるチェックイン窓口に行き荷物を預けることに。しかし、この手の質問はアメリカ国内の航空会社でも以前やってたものの、米国内ではもう行われていないのだが。

その後で出国手続きだが、これはスムースに終了。外国人よりもブラジル人の列のほうがずっと長い。ブラジル経済の好調をあらわしてるかのよう。

(航空会社ラウンジ)

第一ターミナルの出国手続きを出るとすぐに免税店がある。前回はここを通り抜けてから、United航空のラウンジを探してずいぶん時間を要した。そういえば確か免税店を通り過ぎてはいけなかったんだったよなと思い出して、ラウンジの場所を探す。案内が見当たらず不親切なのだが、出国審査を出た直後に、免税店のほうに行かず左に向かい、更に逆に戻ったところがエスカレータ。ここを2階に上がると各社のVIPラウンジが。これは、なるべく客が来ないように、目立たない場所をラウンジにしてるのではと邪推したり(笑)



日本とアメリカを往復してるだけでは当たり前のように思うことが、他の外国に行くとまた違う。やはり時折異文化に触れるというのも、実に新鮮でエキサイティングな経験。



スポンサーサイト
サンパウロ最後のJAL
慌しかったブラジル出張から帰還。さすがにサンパウロ1泊でトンボ帰りというのは実に疲れる。アメリカ国内線のSFO-ORD間は往復とも最後の搭乗間際でファーストクラスにアップグレイド成功したのだが、肝心のシカゴ・サンパウロ間は往復ともエコノミー。10時間かかるから、これが実に厳しい。夜中のフライトで、ほとんどリクライニングできないと、やはり眠れないのだよなあ。実に消耗した。

サンパウロ到着は27日の昼前。UAの777から降りてターミナルに向かう途中で既に到着済みのJALが見えた。

LASTJAL.jpg

JALはこの日をもって成田-サンパウロ線を廃止。朝着いたこのB-747が、JALとしてサンパウロに到着し、夜にJFKへと出発してブラジルに最期の別れを告げた記念すべき機体。立ち会った記念に写真など。まったくの偶然ながら、ブラジルでの最後のJAL機をこの眼で見れて実に感慨深かった。

ナショナル・フラッグ・キャリアとして、日本人の世界進出と同期して世界各地に展開したJALも、今では会社がボロボロになって経営再建中。

日本ーブラジルの長年の移民関係や、今後の更なるブラジルの発展を考えれば、JALは歯をくいしばっても、この路線は残すべきだったと思うがなあ。ブラジル在住の日本人にも、JAL線廃止は実に寂しいニュースだろう。

その他、iPod touchのカメラで撮った写真をいくつか備忘のために。

sp100901.jpg

往路のアメリカ中西部上空。マウンテン・エリアを過ぎると中西部はだいだい同じような風景がずっと広がっている。

sa100902.jpg

サンパウロ空港からサンパウロ市内に入った辺りのビル。全体にサンパウロの建物インフラはだいぶ老朽化している。結構な高層ビルでも、古いビルは窓が開いているのがなんとなく珍しいところ。

sa100903.jpg

ホテルについたのはちょうど昼前。長旅の後でホテルに到着したら、旅の無事を祝して、ビールを一杯やるのがいつもの習慣。ミニバーを開けたが、缶に書いてある名前がすべてポルトガル語で、いったい何なのか分からない。一番左のコカコーラだけは分かった。右の2本には、名前の周りに麦のような意匠がある。これがビールではないかと推測してプルトップ空けたら正解であった。酒飲みの勘というのは世界共通ですな(笑)

sa100904.jpg

帰りのフライトは9時10分だったのだが、サンパウロ国際空港まではいつも道路が渋滞するため5時前に出発。やはり1時間かかった。UAのレッドカーペットは、出国審査を超えてすぐを2階に上がった場所なのだが、これが分かりづらい。前回もずいぶん探し回ったのだが、今回もすっかり場所を忘れていた。国際線のラウンジなのでアルコールが無料なのが結構なところ。おつまみもらってワインを飲む。

sa100905.jpg

シカゴ-サンパウロの機体はエコノミーにもパーソナルビデオがついたB-777。飛行案内は英文とポルトガル語がちゃんと併用されているのであった。

sa100906.jpg

サンパウロを出て夜中中飛び、眼下に見えてきたのはまだ夜明け前のシカゴの街。オレンジ色の夜景を見ると、アメリカに戻ってきたなあ、となんだか懐かしい気がするのだった。
ブラジル出張が復活
6月にブラジルのビザを申請したのだが、その後、出張が取り消しに。

商用ビザの有効期限は3ヶ月なので有効期限は9月中旬まであったのだが、そのビザが切れた直後の今週末に、やはりブラジル出張しなければいけないことになってしまった。前回のビザ申請をもうちょっと後にしておけばよかったのだが、なんとも間が悪い話。

先週木曜日に再度、サンフランシスコのダウンタウンにあるブラジル領事館まで再度商用ビザの申請に。窓口で書類チェックの後、前回同様に返送用の封筒を渡して郵送返却を希望すると、係の女性はフライトの出発日をチェックし、「郵送によるパスポート返却は出発に間に合わない可能性があるので、取りに来たほうがよいですよ」となかなか親切に教えてくれた。

そういえば、前回申請の時の女性も愛想よかったが、ブラジル領事館の窓口には、親切な美人が多い気がするなあ(笑)

まあ、また領事館に出向くのも面倒なのだが、ビザが届かなければ出張そのものが取り消しになってしまう。ビザの受け取りは申請のようなアポ不要ということで、明日もう一度領事館に取りに行くことに。

そして弱るのが、サンパウロまでのフライト。日程の確定が遅くなったので、予約入れた時点でもう座席がずいぶん埋まっていた。アップグレイドをリクエストしても、ほとんどクリアされることが期待できない状況に。

サンフランシスコからは直行便が無いから、シカゴでワンストップして行くのだが、合計でフライト時間は行きが14時間、帰りが15時間。空港での乗り継ぎを含むと出発から到着まで18時間超。日本に行くより遠いフライトを、ずっとエコノミーで座って行くというのは実に厳しい。

もちろん観光に行く訳ではないので仕事上でも事前の準備が必要。旅程のほうも、サンパウロに泊まるのが1泊で、往復の機中泊が2泊という強行軍。体調をよほど整えてから出発しないといけない。

BOSE QC15と映画をダウンロードしたiPod touch 4Gを旅のお供にひたすら耐えて旅行するしかない。隣のエコノミー座席にアメリカ人の太ったゴリラが来ないとよいのだが(笑)。

ブラジルのビザを申請
ブラジルのサンパウロにはグループ会社があり、今まで2回出張したことあり。

ブラジルへの入国は、観光でも商用でもビザが必要。今回、出張の話があり、おそらく実際には行かずに済むとは思うのだが、念のためにビザだけ取っておくかと申請することに。以前の2回は旅行代理店に丸投げで頼んだのだが、西海岸に移ってきてから、航空券はすべてWebで手配しており、旅行代理店とはつきあいがない。

某日系旅行代理店に電話掛けてブラジルのビザ取得代行しているかどうか聞くと、「まあ、やってないこともないんですが、100ドル料金頂きますよ」と、あまり積極的にはやる気がない雰囲気。

代理店で購入するとチケットにも手数料がかかるし、自分で申請するかとブラジル領事館のWebページにアクセスして調べる。

サンフランシスコにあるブラジル領事館のページによると、日本人もアメリカ人もビザが必要なのだが、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガルなどの欧州の国からは、ほとんどビザ無しで入国が可能。

日本人に対するビザ発行費用は60ドルだが、アメリカ人には120ドル。なんでも米国がブラジル人に対して高い査証料を課してるから報復措置なのだそうである。

こんなところを見ても、ブラジルというのはやはり欧州との関係が強く、アメリカとは仲がよろしくないことが分かる。

ブラジル訪問先からの招聘状や、費用を会社が負担する旨の勤務先のレターなど、結構揃えるものあり。行き帰りの航空券の購入控えが必要なことが判明。まだ行くかどうか分からないのだが、refundableのチケットをいったん購入することに。

住居地やパスポートなどの情報は、領事館のWebから入力。入力が終了すると、申請書がPDFで表示されるので、それを印刷して顔写真を貼る。

ブラジル領事館への提出は、事前予約が必要。これもWebで予約入力が可能で、月曜の段階で水曜の午前中を予約できた。1日に受付する数を限っており、混雑する時はずいぶん待つことがあるようだが、今は結構暇な時のようだ。

その他、査証料は郵便局のマネーオーダーを準備しなければいけないし、パスポート返送用にはやはりUSPSのプリペイドのExpress Mail封筒が必要だしと、自分で全部手配すると結構面倒臭い。

ずいぶんバタバタして、これなら代理店に100ドル払ったほうがよかったのではないかと後悔しつつも、昨日の段階で全て書類が揃った。本日はBARTに乗ってSFダウンタウンまで。

Montgomery駅で降りて4ブロックほど行ったビル内にブラジル領事館あり。案内の女性に聞いて3階まで。入り口の看板はみんなポルトガル語で、一瞬どこに行ってどうするのかまどったが、入り口に立った係員が用件を聞くので、予約してビザの取得に来た旨とを告げると、プリントアウトになにやらチェックして、機械のボタンを押して受付番号をくれる。

日本の領事館は、警備員がいたり、入館時にセキュリティチェックあったりしたが、ブラジル領事館はそんな手続き無し。

壁面のディスプレイには処理中の受付番号と窓口が表示される。10分ほどで私の番に。パスポートと一緒に書類を一式渡すと、担当は揃ってることだけ確認したが、中身はほとんど見ずに受領証をくれる。5日程度かかるが、ビザが発行され、Express Mailで返送されると言われて終わり。なんだかあっけなかったなあ。



ブラジル サンパウロ雑感
ブラジル、サンパウロ出張の、書き残した雑感をまとめて。

(サンパウロ行きのフライト)

飛行機はB767だが、窓の日除けシェードが壊れている。ここが壊れてるのはあんまり見たことないが、開ける時にとてつもない力で持ち上げたか、上にめり込んだような形になっており引き出せない。いったいどんなゴリラが力任せに開けたのか。旅の前半は夜だからよかったが、サンパウロ到着数時間前から日が明けてきて、まだみんな寝てるのに私の隣の窓から日がサンサンと差し込むので往生した。フライトアテンダントが、アルミフォイルをテープで止めて応急措置。安全には関係ないかもしれないが、整備不良。Unitedは飛行機がボロいのだ。

(サンパウロからの帰りフライト)

シートは往路と同じExit Rowのまったく同じ座席。座席について窓の日除けシェード見ると、ここだけ新しく交換された新品。そう、ちょうど行きと同じ飛行機なのであった。よく見ると乗ってるクルーも往路と一緒。彼らも、アメリカからブラジルまで行って一泊して、次の夜にアメリカ帰国という、私と同じ旅程で乗務してる訳だ。結構きつい仕事だな。お気の毒に。

(エタノール車)

空港まで送ってくれた日系人ドライバーに、ブラジルのエタノール車のことなど聞く。乗ったタクシーも、ガソリン、LPガス、エタノールの3種が使え、どんな比率で混合してもよいのだとか。それは結構便利だな。エタノールは馬力がないような気がするが、ガソリンよりも馬力あるのだとの説明であった。

(サンパウロの治安)

これも運転手に聞いた話。貧富の差が激しいブラジル全体がそうだが、サンパウロの治安も、あまりよろしくない。サンパウロ市内でも場所によって、ずいぶん危ない場所がある。

ブラジルの金持ちの車はほとんど防弾ガラス。誘拐が多発しているので、何かあったら撃たれてもそのまま逃げられるようになっている。夜に交差点で車を止めると、拳銃を持った連中が走り寄ってきて、金や車をそのまま取られる強盗も多発。寂しい深夜の交差点では、たとえ赤信号でも基本的に止まらないほうがよいとか。強盗にあったら、ヘタな抵抗はせず、サッサとお金も車も渡すのが得策だと。

同じく治安の悪いメキシコでも同様だが、危なそうな場所では、あんまり警官を見ない。そして、あちこちにいるガードマンは、みんな屈強な大男が多く、本当に強そうだ。需要あるところに供給あり。お飾り程度に、定年退職した弱そうなオッサンばかりいる日本のガードマンとは大違い。

サンパウロのビジネス街では、ローレックスを狙った強盗がたくさんいるのだが、ニセ物は取って行かないそうで、ひと目で本物を判別する眼力を持っているとか。盗品は、値引きすると、これを買う金持ちがたくさんいるらしい。でもって、それをつけて歩くとまた強盗にやられる。モノもお金もそんな風に還流してるのかねえ。

(シュラスコ)

前回は、「バルバッコア」本店に行ったのだが、今回は、ガウチョ・スタイルのウェイターが給仕する別の店にてシュラスコを。セブ牛の様々な部位を串に刺して、岩塩で豪快に焼き上げるブラジル特有の焼肉だが、サトウキビ焼酎ピンガのカクテル、「カイペリーニャ」と不思議によく合う。ブラジルで食する「ピッカーニャ」は、アメリカのブラジリアン・ステーキの店で食べるアメリカン・ビーフよりもずっと旨味が濃く、実に美味かった。シュラスコ食べるなら、やはりブラジルだなあ。

リオのキリスト像が手を打って喜ぶ
米国からサンパウロ行きの飛行機で隣り合わせたのは、アメリカ人のビジネスマン。メディカル関係の機器を売ってるのだが、サンパウロに出店があり、もう25年もブラジルと商売してるとか。

離陸を待つ間、25年前のサンパウロ市は、ちょっと郊外に行くとみんな畑で、現在のメガロポリスが想像つかないほどだったとの思い出話など。昔は、国際線の就航もリオ・デ・ジャネイロ中心で、サンパウロは、現在のような経済都市の地位を確立していなかったようだ。

サンパウロに住むブラジル人を、「パウリスタ」、リオに住むブラジル人を「カリオカ」と呼ぶのだが、両者は昔からお互いにライバル心があって仲が悪い。パウリスタに言わせると「カリオカは、遊ぶことしか知らない怠け者」、カリオカに言わせると、「パウリスタは金のことしか考えてない冷たい連中」ということになる。

この隣席のアメリカ人が、パウリスタに聞いたというこんなジョークを教えてくれた。

「カリオカが働きだすと、コルコバードの丘のキリスト像が手を打って喜ぶ」

リオを見下ろすコルコバードの丘に立つ、有名なキリスト像はこれ。
christ

このアメリカ人は、まっすぐ横に伸ばした手をそのまま顔の前で打ち合わせて、「ほら、こんな風に手を打つんだ」と身振り交えて解説。この像が手を打ったら、確かに壮観。まあ、要するに、「そんなことは天地が引っくり返っても起こりえない」というジョークなのだが。

まあ、やはり、遊ぶならリオ、ビジネスするなら拠点はサンパウロだなということで意見一致。カリオカが聞いたら怒るだろうけど。
あっという間のブラジル
ブラジルではずっと打ち合わせばかり。日程は無事終了。

昨夜のフライトは、サンパウロ夜9時20分発。市内のオフィスを出たのは6時。ラテンの影響が大きいブラジルでは、レストランは夜の7時以降にならないと開かない。昨日の夜に行ったシュラスコ店でも、店が賑わってくるのは9時過ぎといったところ。食事してから空港では遅くなるし、サンパウロは車の渋滞が激しく、空港まで1時間以上かかることも珍しくない。余裕を見て早目に出発。

向こうの会社に用意してもらったタクシーのドライバーは日系の老人。ところどころ覚束ないが、ちゃんと日本語をしゃべる。

サンパウロの治安やエタノール車のことなど聞きながら。渋滞を避けて勝手知ったる裏町を走るのだが、サンパウロ市内でも場末になると、だいぶ荒んで怖そうな場所多し。

ブラジルでの車の運転は大変に乱暴で、どの車も好き勝手に車線変更。譲られるというより、先に頭を突っ込んだもの勝ちで、相手に車線を譲らせる運転。みんな勝手に運転しているようだが、阿吽の呼吸でキチンとぶつからない様は、南米サッカーの秀麗な個人技を思わせる。日系人ドライバーも、もうお年なのに実に軽やかな運転。ブラジルに長く住んでるとやはりラテンのリズムに体が慣れるのか。日本のタクシー運転手連れてきても、たちまちぶつけるような気がする。

予想通りだいたい1時間かかったが、7時過ぎには空港到着。ブラジルは今週からサマータイムになり、時計が一時間進んだ。しかし、ターミナルの大表示板には、私の乗るUAの出発時刻が、まだサマータイム前の8時20分になっている。航空管制のほうはキッチリと時間変更してると思うが、こういうアバウトなところがいかにも南米。

チェックインも長蛇の列。カウンタに到着する前に、女性係員がパスポートチェックを行い、最終目的地や荷物の中身、他人からの預かり品が無いかなどを聞く。それが終わってから今度はカウンタへの列に並ぶ。ここでボーディングパスが発行された後、出国審査の前に手荷物チェック。しかし、ジェルやスプレーも出さなくてよいと言うし、ノートPCも出せとは言われない。つい習慣でジャケットを脱いで靴も脱いだが、周りみると別にそこまでやらなくてよいようだ。

搭乗前に、再び女性係員達が現れて全員のパスポートをチェック。そしてキャリーオンの荷物も全て開ける。この冗長で重複した手続きは、なんだか懐かしい気がするな、と記憶を辿るとこの前行ったメキシコの出国審査とボーディングの流れにソックリ。南米つながりで一緒なのかねえ。

ターミナルのレッド・カーペット・クラブで、無料のビールと赤ワインを飲んで一休み。飛行機には時間通り搭乗。出発直前になっても、隣の座席には誰も来ない。長いフライトで横が空いてると楽なので期待したが、最後の最後にゴリラのような大柄なアメリカ人がアタフタやってきてガックリ。「これから10時間、長い旅だよねえ」などと能天気に話かけてくるのだが、余計な期待持たさずにサッサと来いと言いたい。はは。

離陸は夜の10時過ぎ。飛行時間は、サンフランシスコー成田よりも長い。飛行は順調で、今朝5時半にシカゴ到着。ただ、やはり横のゴリラが大きくて、普通に座っててもこちらの肘掛にまで腕が進出してくる。あんまり眠れなかった。

再入国後、いったん部屋に戻ってシャワー浴び、午前中から出社。月曜の夜に出て木曜早朝の帰国。3日間で機中泊2というのは、もう繰り返したくないなあ。
夜の空港
現在、空港でサンパウロ行きのフライト搭乗待ち。

この空港にも、車で数え切れないくらい来たけれど、ちょうどよい時間についたという記憶があんまりない。余裕を持って来過ぎて、ずいぶん搭乗まで時間が余ったり、渋滞や駐車場混雑で時間ギリギリでアタフタしたり。もっとも何によらず、「ちょうどいい」ってのが難しいんだな。今夜は、少々早く着きすぎたが。

昼間は賑やかな空港も、夜の8時過ぎになるとさすがに閑散としている。アメリカ国内線の搭乗カウンタにはもう誰もおらず国際線のみ。夜9時半の出発なのだが、こんな遅くにこの空港を経つのも初めてかもしれない。アメリカは出国審査のようなものはないから、Unitedのカウンタでパスポート見せてボーディングパスを見せればそれで終わり。ゲートも普通の国内線と同じターミナル。

レッドカーペット・クラブのバーで、頼んだ赤ワイン飲みながらネット接続中。サン・パウロまでのフライトは10時間。離陸するのは午後10時過ぎだろうから、飲み物も食事も断ってずっと寝てゆこう。

経費節約の折からフライトはエコノミー。それでも往復4400ドル。ブラジル行きはずいぶん高い。発券が遅く、アップグレイドも一応申し込んだが、おそらくダメだろう。一応、Exit Rowの窓際席を確保。眠れるとよいのだが。

再び、ブラジル出張
昨年9月にブラジル出張したのだが、来週にまた出張予定。

今回は、機中泊2泊、サンパウロ1泊という、昨年よりも更に厳しい日程。なんだかなあ。ただ、前回は同行者の関係で、マイアミでワンストップしたのだが、今回はサンパウロまで直行便。こちらを夜の10時前に出発して10時間の夜間飛行だから、ずっと寝て行けばよいという意味では今回のほうが楽か。

帰国の便は、向こうを夜10時前に出て、帰着が木曜朝の5時。着いたその日にまた仕事というのがかなわんところ。むこうとの時差は2時間。時差ボケはほとんどないのが助かる。ちょうど季節の変わり目で、南半球のブラジルは春先。気温差はさほどないようだ。

ブラジルは、観光でもビジネスでも入国にはビザが必要。しかも短期入国ビザの有効期限は3ヶ月。70ドルの手数料で外貨稼いでいるとの話だが、当然、前回のは切れており、今回も再度申請。

申請が遅れたのもあるが、交付には2週間かかり、ビザ・シールが貼られたパスポートが大使館より帰ってきたのが本日の朝。来週早々には出発だから、なかなか危ないところだった。