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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
コード化されたダ・ヴィンチ
ちょっと前のYahoo!ニュースで、「Da vinci coded(コード化されたダ・ビンチ:もちろん「ダ・ヴィンチ・コード」のもじり)」という記事があり、「最後の晩餐」が160億ピクセルの画像になってネットに公開されたのだという。

せっかくなのでちょっと見物に。「最後の晩餐」は、英語で「The Last Supper」。そりゃそうだ。

しかし、自宅の環境はDSLだから、拡大しようとすると、これがまた時間かかる。アル・ゴアの頃から「インフォメーション・スーパーハイウェイ」を提唱していた国にしては、アメリカの常時接続環境は、日本に比べると一般にお粗末だ。ケーブルTVがあまりにも普及していたゆえに、光ケーブルの家庭への導入が進んでいないのも一因。会社の回線にしても、日本よりずっと値段が高い。どうにかならんかね。

サイトで見ると、さすがに実に細かいところまで拡大できるものだと感心。しかし、ちょっと拡大するともう壁面はボロボロにひび割れ、何が描かれてるのか分からない。

私自身、97年にミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会を訪問した事がある。その時の写真がこれ。

davinci


当時は、2重のエアロックで隔離された部屋で、壁画の前に足場が組まれて全面修復作業が行われており、あまりよく見えなかったのが残念。

塗った漆喰が乾くまでに描くフレスコ画は、画面が鮮明に残るが、何度も加筆を繰り返し手が遅いダ・ヴィンチはフレスコ画を嫌った。塗り壁にテンペラ画の手法で描いたため、完成直後から剥落と崩壊が始まり、ダ・ヴィンチの存命中にはすでにかなり損傷していたのだとか。

降り積もった汚れを洗浄し、後世の修復や加筆を丹念に取り除いて修復された「最後の晩餐」だが、160億ピクセルの接近画で見ると、丹念に修復した結果がこんなボロボロな訳だから、これは大変な作業だっただろうと感心する。

そういえば、NHKが、完成当時の「最後の晩餐」をCGで復元するという番組をハイビジョンで製作し、その過程をドキュメンタリーに描いた、「よみがえる最後の晩餐」を読んだことがある。完成当時の色を復元したという口絵では、ラピスラズリの青が実に鮮やかに見えたのが印象的。

ヨハネはイエスに寄り添い、イスカリオテのユダは金袋を持っているのもお約束。いつかまたミラノに行って、修復なったオリジナルに対面したいものである。ただ、行列が凄いんだよなあ。

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