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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「闇社会の守護神」の「バブル」
この週末は、まるで春のような暖かさ。昨夜も華氏で60度近かった。摂氏では16℃。ニュースでは、この時期のこの気温は、100年ぶりの記録なんだそうで。

4日も出勤したのだが、本日が実質的な仕事始め。今朝の気温も華氏60度。これまた2日連続で100年ぶりの記録更新。確かに、月の平年気温が氷点下の1月としては、異様に暖かい。年末に降って積もっていた雪も、ほとんど溶けてしまった。果たしてこれは地球温暖化の影響かと、つい考えてしまうところである。

さて、日本で読んだ本の記録など。

「バブル」読了。

昨年のベストセラー「反転~闇社会の守護神と呼ばれて」の著者、田中森一と、フリーライター夏原武との対談集。

「反転」は、元特捜検事である著者がヤメ検弁護士に転じ、バブル時代の闇社会と深く関わり、「闇世界の守護神」とまで呼ばれた時代を回顧する、なかなか稀有なノンフィクションであった。

著者は現在、「石橋産業手形詐欺事件」の刑事被告人であり、いつ有罪が確定して塀の中に落ちるか分からない。「反転」に続く第二作を執筆する余裕はないので、対談を行い、それを本にしたと前書きにある。

「反転」の感想で、「佐藤優のように、今後次々暴露本が出せるのか、他人事ながら心配になるほど一気に題材を投入しきった感あり」と書いたが、さすがに「反転」で惜しみなく題材を使い切っているため、この対談でも、既に読んだ話の繰り返しが多いことは否定できない。

しかし、聞き役を務めるフリーライター夏原武自身も闇社会に詳しいだけに、バブル時代の闇社会の実態など、なかなか奥深いコアな話が多く、宅見勝・五代目山口組若頭や許永中の実像など、座談でなければ聞けないようなディテイルに富んだエピソードが、著者の肉声で語られるところが実に面白い。

「反転~闇社会の守護神と呼ばれて」に描かれた「バブル」裏面史の登場人物を、更に掘り下げて語った本として、一読の価値あり。

まあ、しかし、金融機関や不動産屋に政治家など、オモテ社会の登場人物さえ、闇社会と一緒になって狂奔した「バブル」とは、今にして振り返れば、実に奇妙な時代であった。
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