FC2ブログ
97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「大冒険時代~世界が驚異に満ちていたころ50の傑作探検記」
昨日は、この冬一番の冷え込み。気温は華氏でマイナスになり、外出はなるたけ控えて、部屋で読書など。今朝の気温は華氏マイナス6度。摂氏ではマイナス21℃。結構下がるもんだなあ。

週刊誌の書評で見て、「大冒険時代~世界が驚異に満ちていたころ50の傑作探検記」をAmazon.co.jpに発注。

ちょうど20世紀初頭から中盤にかけ、アメリカの『ナショナル・ジオグラフィック』誌に掲載された異国の旅行記、冒険談の中から優れたものを、世界地域別に50編抄録したもの。


「世界が驚異に満ちていたころ」と副題にあるのも、まさにその通り。まだ誰もが気軽に世界を旅行する訳には行かなかった時代の、アフリカ、中央アジア、インド、南アメリカなどの風物が、実に興味深く描かれている。

インドでのトラ狩の記録を残したアメリカ軍のウィリアム・ミッチェル将軍は、極東軍施設視察と新婚旅行をかねて8ヶ月も極東、インドを旅行している。セオドア・ルーズベルトは、大統領退任後のアフリカでのサファリ(狩猟旅行)記録を寄稿。博物館へのアフリカ動物標本収集を目的としたこの旅行が、およそ11ヶ月。海外に行ける人は確かに限られていたが、ドルが強く、後進国では、のどかで王侯貴族にも比するべき生活ができた時代だったことも実に興味深い。

刑務所に放り込んだほうが簡単だったろうに、なぜ政治犯を、何千キロも離れた極北の入植地までまざまざ送還したのだろうと不思議に感じる、帝政ロシア時代、「シベリア流刑体験記」。地図に載っていないオアシスを探す旅と砂漠に生きる民の知恵を、深い詩情と共に伝える「リビア砂漠縦断」。極寒での世界最高峰への挑戦を、実に淡々と描く、ヒラリー卿による「エベレスト登頂記」など、世界各地、多種多様なドキュメントを拾い読みするのが面白い。

現在では、TVの前に座れば、世界どこの暮らしでもつぶさに見物できるのだが、今となってはすでに失われた辺境の暮らしを彷彿とさせる、貴重なレポートの数々。

まだ見出しで目に付いた何割かを拾い読みした程度だが、座右に置いて、ふと手に取れば、時代と地域を越えて、世界のあちこちを旅した気分になれる。そんな優れたノンフィクション集に仕上がっている。

スポンサーサイト