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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「おみこし経営」が招く衰亡
松下電器がパナソニックに社名変更する。今週の「日経ビジネス」に、松下電器と三洋電機を例として取り上げた、創業家との決別に関する特集があったが、なかなか興味深かった。

三洋電機を辞めた元役員の述懐が、実に面白い。
わっしょいわっしょいと創業家を担いでいるが、ちょっとぐらい担ぐのをサボってもばれない。おみこしは右に進んだり左に進んだりするが、誰が道筋を決めているわけでもなく、ただ何となく進んで行く。後になって『道を間違えたのは誰だ』と聞かれても、よく分からない

思わず笑ってしまう「お神輿(みこし)経営」のズサンさだが、これは、別に創業家が存在する企業に限らない。社長が部下に「もっとオレのみこしを担げ」と要求し、「担ぎかた」で下を評価するようになった会社では、おそらくどこでも同じことが起こっているはずだ。

社長が先頭に立って行くべき道筋を指し示すのではなく、みこしに揺られて「いいぞ、いいぞ!」と喜んでいるうちに、肝心のおみこしはどこに行く。それは誰にも分からない。衰亡する企業の滑稽な面を鋭く抉る、なかなかの至言。

もっとも、人間、担ぎ上げられると、誰しもそうなってしまうだろうし、「誰が一番元気よく担ぐか」なんて競争してると、神輿の行く先など、誰も考えやしないのも事実なんだなあ。
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