97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「疑惑の銃弾<最終章>」
「ロス疑惑」三浦和義の再逮捕に関しては、アメリカでの報道はさほど盛んではない。詳細は、日本側での情報で知るほうが早いくらい。

サイパンでの逮捕は、やはり、1988年に発行された古い逮捕状の執行。容疑は、一美さん「殺人罪」と、「元女優」と共謀して一美さんを襲わせた「共謀罪」。アメリカの「共謀罪」は、共犯者の特定がなくとも成立するとの解説もあり、その点は日本と違うようにも思えるが、逮捕理由は、日本の裁判で争われた容疑とほぼ同じ。

そもそも日米捜査当局は、この事件に関して協力関係にあり、当初から証拠はほぼ共有していたと伝えられる。だとすると、アメリカの司法で裁いても、元女優を使って妻を襲わせた「襲撃事件」については有罪だが、「殺人」までは立証できる証拠は揃ってないと見るのが妥当な気がするが。新証拠があるのかどうかについても、ロス市警は沈黙しているが、どうも疑わしいなあ。

日経朝刊の広告では、週刊文春はさっそく「疑惑の銃弾<最終章>」と懐かしい特集記事の名前を復活させて、大々的な特集ページを組んでいる。

しかし、三浦和義の犯罪人生を俯瞰するに、彼の真の闇が隠されているのは、この「ロス疑惑」に先行した事件、ロスで発見され「ジェーン・ドゥ88」と呼ばれた白骨死体が、当時の三浦和義の愛人であった白石千鶴子さんであることが発見された事件のほうではないかと思うのだが。

ただ、この「白石千鶴子事件」については、今回のアメリカの容疑に入っていない模様。古い事件であり、日本でも訴追されなかった。おそらく真相を明かす証拠は、もうどこにも存在しないのだろう。

「射撃事件」も「襲撃事件」も、アメリカ国内で起こった犯罪であるから、当然、アメリカに捜査権がある。日本人の犯した犯罪であるから、日本当局にも捜査権があったのだが、日本最高裁の無罪判決は、外国の行政・司法を当然には拘束しない。その点では、今回の逮捕も、無茶な話ではないのだが、「自国民保護」の「建前」からいうと、外務省も、もう少しばかり親身になってもよい気はする。

サイパン領事が面会したそうであるが、対応がどうも冷淡で、なるべく係り合いになりたくなさそうに見えるのは、ひとつには外務省の、面倒を嫌う「ことなかれ主義」。もうひとつの理由はやはり、「本当は三浦がやったんじゃないか」という観念が、当時の報道を知る人の頭にはずっと残ってるからだろう。

アメリカのメディアでは、「日本のO.J.シンプソン事件」と紹介したところもあった。O.J.シンプソンは陪審裁判で無罪となったが、「O.J.がやったに違いない」と疑っている人は、アメリカにはいくらでもいる。確かにこの2つの事件は、奇妙に似たところがある。
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