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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
レンタカーでフィレンツェを走る
土曜日に、アメリカ人の社内弁護士と夕食を一緒にした時の話。場所がイタリアン・レストランだったので、「Negroni(ネグローニ)」なるフィレンツェ生まれのカクテルを教えてもらった以外に、お互いのイタリア旅行の体験談などして、なかなか面白かった。

驚いたのは、彼が奥さん連れて休暇旅行でイタリアに行った際、レンタカーで各地を回ったということ。まあ、アメリカ人の常識では、確かにどこでもレンタカーで移動するのが当たり前だが、イタリア、特に古い街でレンタカー移動というのはチャレンジングだよなあ。

聞いてみると案の定、フィレンツェでは大変な目にあったと。石畳の道はクネクネ曲がって狭い、道路標識も道の名前もよく分からない、小さなバイクが街中をブンブン走る。本人は運転するだけで精一杯で、奥さんに地図渡してナビ頼んだのだが、道がサッパリ分からない。ホテルを探してると、どこをどう走ったやら、ウフィツィ美術館前の広場に車で迷いこんだのだが、ここは本来、車両通行禁止の場所。

なんでこんなところに車がと、観光客は好奇の目で見るし、写真を撮る奴までいる。途方にくれていると、警官が2名飛んできて、なにやらわめく。やはり車でここまで入ってはいけないのだろうなあ、と推察はできるが、何言ってるかサッパリ分からない。

ホテルの地図を見せて、「本当に申し訳ない。ここに行きたいのだが迷ってしまった。道を教えてくれ」と警官に頼むと、今度は2名の警官が、お互いに違う方向を指差して、「こっちだ」、「いや違うこっちだ」と大激論を始めたのだという。観光客も大勢回りに集まってきて、黒山の人だかりに。

「イタリア人に道聞いてはいけないと言うもんなあ。それにしても、まるで何かのコメディ映画のようだね」と感想を述べると、「まったくその通り。郊外はいいけど、イタリアの街中をレンタカーで走るのは、とんでもない経験だよ」と。

ようやくホテルに到着したら、もうクタクタ。車のキイをドアマンに渡して、「お願いだから、この車をどこか目に触れないところに持って行ってくれ」と頼んだのだとか。

007・ジェイムス・ボンドの小説には、車でアルプス越え、イタリアやら南仏に移動するなんて光景が出てくる。伊丹十三のエッセイ「ヨーロッパ退屈日記」にも、ジャギュアEタイプを買って、ヨーロッパを車で回るなんてお話があった。しかし、実際に外国を車で移動するというのは、大変な経験だろう。

個人的には、外国で車を運転するのはアメリカだけで十分だ。


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