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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
米国発金融危機と大統領選ディベート
リーマン破綻から始まった米国金融危機は、市場を大混乱に陥し入れ、AIG救済の発表に続いて、米国政府は、ついに7000億ドルを投じた債権買取機構設立案の発表にまで追い込まれた。しかし、お金が沸いてくるはずがないから、救済資金はどこかで調達しなければならない。最終的に国民に負担が来るのではと懸念する議会がすぐには承認せず、ブッシュ大統領は昨夜、国民にむけてTV演説まで行った。

日本の土地バブル崩壊との類似を指摘する声もあるが、世界中に広まった錯綜したデリバティブ取引に関連する、おそらく日本も経験したことのない世界的危機なのかもしれない。元FRB議長グリーンスパンは、この金融危機について、「50年に一度」と言いかけて、「いや、100年に一度の危機かもしれない」と言い換えたが、これは明らかに、前回の世界大恐慌から79年という時間軸を念頭に置いたもの。なかなか不気味な予言じみている。

そしてこの金融危機は、更に間の悪いことに、大統領選挙という、アメリカの最高権力の交代と時期を同じくしている。選挙まであと約40日。金曜夜に、最初の大統領候補同士のディベートが予定されていたのだが、ジョン・マケインは、金融危機対応が優先課題として、オバマに大統領との会談を呼びかけ、ディベートの延期と、自らの選挙キャンペイン、資金集めなどの一時的中止を発表。

ついでに、昨夜のデビッド・レターマン・ショーへの出演を取り止めたそうだが、これはまあ当然か。確かに、エンターテインメント・ショーに出演して、のんきにジョーク言ってる場合ではない。もっとも袖にされたレターマンは怒って、番組中でだいぶ辛らつなマケイン批判をやらかしたようで、どちらがよかったかは難しい問題かもしれない。

オバマはディベート延期について、「この時期こそ、アメリカ国民は、あと40日でこの危機に対して責任を持つ人間の考えを聞きたいと思っているはずだ」と述べて提案を拒否。「大統領は一度に複数のことを処理できなくてはならない。ひとつの事をやる時に、他の事を全て延期する必要はない」と批判しているのだが、さて、どうなるか。

金融救済法案は、本日、共和民主両党の議会と大筋の合意に達したと報道が。マケインはいまだ態度を保留。しかし、やることになっても、果たして準備は万全なのだろうか。ペイリン効果でオバマを逆転した支持率も、最近ではまたオバマがリード。金融危機を理由にディベートを引き伸ばすのは、あまり得策には思えないのだが。

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