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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
正月3日、「新ばし 久」
日本滞在中の記録を更に続けて。正月3日に九州より東京に帰還。

日本の国内線飛行機に乗ったのは実に久々だったが、航空機入り口に続く可動ゲートを操作する作業服の地上職員までが笑顔で「本日は全日空ご利用ありがとうございます」と挨拶するのに度肝を抜かれる。アメリカのUnited航空なんかでは、作業服着た仏頂面の輩が笑顔もなく、黙って乗客をジロジロ眺めているだけだけ。それに慣れると、日本のほうが逆に奇妙な気さえしてしまうであった。

ホテルに荷物を置いて、正月3日の夜は「新ばし 久」。正月営業は、おきまりのコースのみ。兄貴店の「しみづ」同様、11日までは休みなく営業とか。お客にとっては実に便利な話。

最初に、ふるまい酒としてシャンペンが出る。その後、お酒は「神亀」の初しぼり生酒に切り替え。実にフレッシュな香り。その後、ひこ孫純米に。

最初はコノワタの茶碗蒸し。滋味が身体にしみこむ温かさ。おせち八寸と称して、黒豆、田作り、子持ち昆布、昆布巻き、卵焼、海老芋、サワラ粕漬けなど。正月はやはり、こんな定番も結構ですな。

お造りは、ヒラメ昆布〆とメジマグロ。昆布〆はかなりしっかり昆布の旨味が効いており美味い。

塩辛の後、ハマグリのお椀。生のハマグリを目の前で開いてサッと火を通す。鶴八系漬け込みのハマグリの仕込みを思わせる。ハマグリの出汁は、肝臓に染み渡るなあ(笑)

牛肉タルタルステーキは、生の肉に各種香辛料混ぜ込んだ古典的料理だが、これがなかなか美味い。ブリ照り焼きも、魚の濃厚な旨みあり。

車海老のフライは、まだ生きている立派な海老を揚げるのだが、まず天ぷらのように頭を揚げて塩で。本体はタルタルソースで食する。先週も食べたが、これが実に美味い。海老フライというのは、素直に美味い日本の洋食だなあ。

続けて小さなポーションのハンバーグ。アッサリ目で旨みのあるデミグラスソースは、昔懐かしい洋食屋の味がして、これまた結構、日本酒にも意外に合うのである。

御飯は、スッポンの雑炊が出て、果物でコース終了。日本の食は、もともと和洋折衷のハイブリッドなもの。それを反映した、和洋取り混ぜた料理を供するカウンタ居酒屋として、高いレベルで成立しているのがこの店の素晴らしいところ。

供するものは違うが、同じ小さな店なので、客あしらいなど「しみづ」を参考にすると、まだまだ進化して行くに違いない。しかし、こんな店がアメリカにあったらなあ(笑)

酔っ払っていい調子で店を出ると、2軒隣で、その「しみづ」の親方に遭遇。「明日の昼はよろしく」と挨拶して別れる。日本最後のお昼を予約していたのであった。
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