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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「地球が静止する日」
キアヌ・リーヴス主演、昔のSFのリメイク。前作は英語題名は同じだが、日本では「地球静止する日」と称して1951年に公開。見たことはないのだが、SF映画としては古典的有名作で、ブリキで出来たゴーレムのようなロボットが円盤の横に立つパッケージは、ビデオ屋などで見たことがある。

予告編見る限りでは、この「ゴーレム」は出てなかったのだが、実際の映画では、前作よりもかなり進化した形で、巨大なロボットが登場。なるほど。

<ここから先はネタバレあり注意>

地球衝突軌道にある物体が探知され、対策のために緊急に科学者が召集されるという導入部分は、SFパニック物としてはさほど驚きのない筋書きであるが、緊迫感ありテンポよく進む。

結果的に、この物体は異星からのUFOであり、最後の瞬間に衝突を回避して地球に着陸する。しかし、衝突に備えていた最初の段階で、なぜジェニファー・コネリー演じる「宇宙生物学者」が召集されていたのかは、後から考えるとつじつまが合わないような気が。

その後、アメリカがやたらにケンカ腰で物体を攻撃する点にもリアリティを感じない。キャシー・ベイツは奮闘しているが、全部を彼女ひとりの演技で説明するにも若干の無理がある。

宇宙人側にしても、大した努力なく、警告もほとんど発せずに人類殺戮を決定というのも、ずいぶん無茶な話ではないか。キアヌ演じる宇宙人クラトゥにしても、凄まじいパワーを持っているのに、駅で自動販売機からサンドイッチ盗むって、いったい何を考えているのやら。

この映画の脚本には、ずいぶんと破綻があって、随所でそれが気になる。前作のストーリーを踏襲しているのかもしれないが、そんな駄作だったのかねえ。

キアヌ・リーヴス演じるのは、宇宙人のあやつる一種のアンドロイドなのだが、これは本人の無機質な演技とマッチしてなかなか面白い。ジェニファー・コネリーはスクリーンで久しぶりに見た気がする。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」の公開が1984年だから、デビューからもうずいぶんたつのだなあ。

全てを食い尽くすイナゴ型ナノマシンによる街の崩壊など、前作では到底できなかったCG活用したスペクタクル・シーンはなかなか迫力があるが、どこかで見たようなと言われればその通り。

しかし、これまた最後に脚本に対する文句になるのだが、あそこまで街を破壊しながら、最後に、人類を救おうと、宇宙人がコロっと変心する理由に、サッパリ説得力がないのがこれまた致命的。ちょっとビックリした映画であった。
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