FC2ブログ
97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
Passover(過ぎ越しの祭)
金曜日は、午前中からアメリカの主要拠点をつないで大きなTV会議。名目上は私が招集者ということになってるのだが、会議の開催数日前に、HRのDirectorから、「当日は「Good Friday」で、社員の中には宗教上の重要な日として休む人もいるから、今後は大会議を開催する時は考えたほうがよいのでは」というメール到着。

それにしても、直前に余計な事をいいやがるな(笑) 「会社の営業日だから会議を設定してるだけ。そんなに大事な日だと思うのだったら、HRのお前のボスに、当日はカンパニー・ホリデーにしようと提案するのがお前の仕事。そして、それは私の仕事ではない」と社長まで入れて、反論と嫌味のコメントをバラ撒いてやろうかと思ったが、まあ、あんまり大騒ぎしてもしかたないので黙殺。

アメリカ人の言うことを、いつも唯々諾々と、ニコニコ聞いてるだけでは、「こいつはアホだ」と裏ではバカにされてしまう。時折は寸鉄を返して、切り返されて自分も血を流す事があると怯えさせないと、会社の統治はできない。ま、さはさりながら、最近はもうすっかり我ながら仏の心境になってきたなあ。

確かに、この日曜日が「イースター(復活祭)」で、その2日前にあたるのが「Good Friday」。この日はちょうどキリストが十字架上で亡くなった人されており、教会などに行ったりする人は確かに多いようだ。そして、イースターは、キリストの磔刑後の復活を記念する春の祝祭。まあ、このへんは、こちらに住んでても、キリスト教徒ではないから、どうも体感的にはよく分からないところがある。

会議の休憩時間、社内弁護士が、「オレのほうの宗教では、この期間にパンを食べてはいけないんだ」というので、彼がユダヤ系だったことを思い出した。

ユダヤ教ではこの期間はちょうど、「Passover(過ぎ越しの祭)」にあたる。モーゼに率いられたユダヤ人達がエジプトを脱出する際、ユダヤ教の神がエジプトに与えた数々の災厄。そのひとつ、神がすべての初子を殺して回った夜、血でユダヤの印を扉に記した家だけは災厄から逃れたという旧約にある伝承を記念する、ユダヤ人に伝わる春の祝祭。復活祭の由来は知らないが、こちらのほうは旧約聖書にちゃんと書いてある。

パンを食さないというのは、この期間、「種(酵母)入れて発酵させたパンは食してはいけない」という習慣を指している。エジプトから脱出する前には、発酵したパンを焼く余裕などないから、ということで、出エジプト(エクソダス)を思い出す行事になってるのだと。

まあ、それにしても、ユダヤ人も、ずいぶん古い習慣を残しているもんである。クリスチャンの「イースター」も、「種入れぬパンを食する」このPassoverから由来したという説もあるのだとか。

スポンサーサイト