97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
DAY9:昼「新橋鶴八」で日本を去る
日本最終日。成田に向かう直前、最後の昼寿司は「新橋鶴八」。

前回訪問時に予約したほうがよいかと親方に聞いたが、「昼は大丈夫ですよ」とのこと。遅く行ってカウンタ満杯だと困るので、正午にのれんが上がったと同時に入店。

昼でも「おきまり」だけではなく、通常営業もやってることは親方に確認してあった。お弟子さんに「一杯飲むかなあ」というと、奥の座敷から、石丸親方が、「どうぞどうぞ、いくらでも。別に昼から飲んでもいいじゃないですか」と出てきた。

というわけで、昼間から菊正宗の冷酒を頼んで、最初にツマミなど。 客は私一人。

ここのお昼は予約を取らないのだが、石丸親方によると、そろそろ昼の営業は止めようと思ってるとのこと。「もう引退の準備をしないと」という。店そのものも、そんなに長く続けるつもりはないと。寿司屋はヨボヨボになってまでやるもんじゃない、どこかでスパっと辞めるつもりだと。神保町の親方の引退時の話なども興味深く聞く。しかしまあ、できるだけ長くやってもらいたいもんだがなあ。

お通しはスミイカゲソ。切ってもらったのは、まずカレイ。分厚い立派な身にしっかりした美味さ。アワビ塩蒸しは、冷蔵庫に入ってたので、軽く炙る。若干香りは落ちるが、凝縮された旨味は変わらない。

シマアジをツマミで頼むと、「大丈夫ですか、ハマチじゃないですよ」と親方が冗談を言う。先日の、アメリカ人の客が来るといつもハマチを頼むという話の続きである(笑)。よい時は、ツルンとしたあっさりした脂なのだが、若干脂がくどい気がするが、旨味がある。トリ貝は相変わらず甘み十分で美味い。

お酒をもう一杯貰い、あとはお勧めだというので、シャコを。これまた鶴八系伝統の漬け込みの仕事。お茶に切り替えて、中トロ、コハダ、アナゴ、カンピョウ巻。ハマグリの出汁が出たお椀も実にしみじみと美味い。1時間ちょっとで終了。

最後に一人客が入ってきたが、それまでは1時間カウンタは私一人。あれこれ親方と寿司の話をして、実におもしろかった。 「新橋鶴八鮨ばなし」も、本にできると思うがなあ。


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