FC2ブログ
97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「ノウイング(Knowing)」
COMCASTのオンデマンドで、「ノウイング(Knowing)」を見た。4.99$。

50年前、アメリカ東部にある小学校の開校記念日。生徒達の手紙を入れて、未来に向けタイムカプセルが埋められる。そこには、不思議な霊感を持った少女が書いた、奇妙な数字だらけの手紙が入っていた。

50年後、偶然にその手紙が配られた少年の父親は、その手紙を見るうち、この数字の組み合わせが、この50年に起こった大事件の年月日とその死者数を予言していたものであることに気付く。そして、その手紙には、まだいくつかの将来の日付が記されている。。。

この科学者を演じているのが、ニコラス・ケイジ。「ナショナル・トレジャー」と同様、ニコラス・ケイジは、やたらすぐに、あれこれ気がついて、次々に謎を解決しては、アクションを繰り広げる。ただ、本人がそんなに鋭敏そうに見えないところが、なんだかちょっとピンと来ないのではあるが(笑)。

もちろん、ニコラス・ケイジのとてつもない活躍には理由があって、超特急でドンドン話を進めないと、映画が興行的に効率的な時間内に終わらなくなってしまうのである。

飛行機事故や地下鉄事故のシーケンスは、実に迫力あり感心した。墜落直後の場面、生存者がまたいる焼け野原をニコラス・ケイジが駆ける場面の凄惨さには、ただ息を飲む。ただ、予告編で、印象的なショットをずいぶん公開しすぎたのではという感もあるのだが。

昔の文書の中に、未来に起こる事件の鍵が書かれていたというのは、「聖書の暗号」を思い出したが、サスペンスある導入として、なかなか印象深いアイデア。ここから始まるサスペンスは、映画全体としても、一見の価値あるものに仕上がっている。

(さて、ここから先はネタバレあり。これから映画見る人は留意のこと)














映画は序盤からテンポよく疾走し、途中からは、背景に一種、オカルト・ホラーのような怪奇なムードも流れ出して快調に進む。

ニコラス・ケイジが演じる、科学者となった牧師の息子は、予定調和や運命論を信じず、未来とは、科学法則に基づいた上での偶然の産物だと考える。この宗教と科学の対立を最後まで軸として描いても、なかなか面白い映画になるだろうが、この映画では、最後になんと宇宙人まで登場。なんとも盛りだくさんである。

地球の終りに際して、宇宙人が、人類の中の限られた者達を救出に来るというのは、SFでは意外にポピュラーなテーマなのであるが、この映画の中に、なかなか違和感なく取り込まれ、最終部分は、ちょっと、A.C.クラークの傑作、「幼年期の終り」を思い出すような、スケールの大きなSF的結末に仕上がっている。

宇宙人の登場については、まあ、旧約聖書のエゼキエル書が出てきた時点で、UFOとの連想で想像はつく。天が割れて降下してくるようなCGは、印象的ではあるが、宇宙船は若干スマートすぎて、もっと古代の奇怪なイメージを投影したほうがよかったのではないかなと思ったり。

映画のラストシーンに出てくる木は、同じく旧約聖書、創世記に描かれた、エデンの「生命の木」を思わせる。エゼキエル書や黙示録が描いた終末黙示の物語は、新たな時空で、次の創世記へと繋がってゆく。新人類を見送って、地球の滅亡に立ち会う者達には、もはや科学も宗教も残されてはいない。SF的には、一種お約束の結末ではあるのだが、なかなか印象的に成立したラスト。

COMCASTのオンデマンドで見たのだが、劇場の大きなスクリーンで見ると、もっと壮大だったろうなあ。余談であるが、ケーブルTVのオンデマンドで、見ている映画の早送りや巻き戻しができることを、昨夜発見して感心した。今まで、この機能を全然知らずに、いったん映画が始まると、ずっとソファを立たずに見ていたのであった(笑)。

スポンサーサイト