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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
消え行く店、浅草、銀座、東芝ビル
9月の日本一時帰国は、昨年末から9ヶ月ぶりの日本だったのだが、そんな短い間でも、結構都内の様子が変わっていた。

浅草に出たのは久しぶりだったが、浅草松屋の4階より上が全部閉鎖されているのにびっくり。3階も松屋ではなく、本屋とユニクロが借りている訳で、ずいぶん縮小したことになる。昔、浅草に住んでる時は、ここでスーツ買ったり、座布団買ったり、階上のレストラン街も利用したりしたのだが、浅草店は、もはやデパートとしての営業は断念したようだ。ここの屋上遊園地はデパート屋上としては日本最古だったというがこれも閉鎖。銀座店は調子よさそうだが、浅草の没落を投影するような、なんとも寂しい話。

銀座に出ると、丸の内線銀座駅ホームのちょうど一階上に当たる地下街、西銀座デパート地下との接続部分に、昔からカレー・スタンドや本屋、喫茶店などがあった。特にここの本屋「山下書店」は、小さいながら平積みで時折面白い本を置いてあり、銀座に出てきた時には必ず寄っていた。

しかし今回寄ってみると、この周辺の店は全部閉鎖に。喫茶店があった場所には、「東京メトロとの賃借契約終了」と書いてあったのだが、この辺りの地下街の様子もまた様変わりするのだろうか。

日比谷線・丸の内線銀座駅の改札からすぐ横に入り口があった東芝ビル地下も閉鎖に。このビルは2007年に既に東芝から東急不動産に売却されており、もはや「東芝ビル」ではなかったのだが、築70年も経つそうで、どうやら全館立替するらしい。このビルも銀座に出た時にはよく寄っていた。レストラン街閉店のお知らせは昨年末に知ってたのだが、実際に全部の店が無くなってるのを見ると、なんとも寂しい。

建替えに先立って、2008年4月に東芝ビル一階の旭屋書店が閉店したのだが、この旭屋書店は、新刊コーナーにいつも面白い本が並ぶ実によい本屋で、休日や会社帰りによく寄っていた。この閉店は実に残念な話だった。Amazonの攻勢もあるのか、都内では書店が次々に閉店してる気がする。

そして「パルミ」と名づけられた地下のレストラン街もなかなか充実していた。「一点(いーてん)」というラーメン屋の特製ちゃんぽんが好きで、日本にいる頃はよく寄っていたなあ。結構年季のいった親父が作っていたのだが、時折手伝いの中国人が作ると味が全然違うのである。今回もう閉店となっており、昨年末に立ち寄らなかったのが悔やまれる。

地下2階に寿司の「銀座福助」の店舗もあり、ここは昔、「日本一の長い寿司カウンタ」を名乗ってたこともある巨大店舗。最後のほうはアネックスやら本店やら会席の店等に分かれてたが、年中無休で安いところが便利。昔から時折使っていた。

そうそう、地下1階には、「栄たぬき」という小さな寿司屋もあり、勘定は安く、いつ行っても必ず入れるという便利な店。店名通りたぬきによく似た大柄な親方も実に温厚な性格で、馴染みになり、会社帰りによく一杯飲みに立ち寄ってた。この店は今回のビル建替えとは関係なく、私がアメリカ再赴任する直前、2006年の春に閉店。相撲タニマチの常連がいて、高砂部屋の力士を連れて来てた事なんかもあったっけ。ここの閉店も残念だったが、商売が芳しくなかったのだろうか。いわゆる気楽な街場の普通の寿司屋で、失礼ながら寿司日記には一度も書いたことがないのだが、週一くらいの頻度で仕事帰りにここで飲んでいた。どこかでまた店を再開してればよいのだが。

その他にも、東芝ビル地下というのは、ラーメン「直久」や洋食の店、定食屋「きっど」、タイ料理、日本蕎麦、スパゲッティ屋、トンカツ屋「勝兵衛」などなど、銀座にありながら、銀座にそぐわない気楽な安い店が多く、実に使い勝手がよかった。西銀座駐車場に直結してたのも、休日の訪問には実に便利なロケーション。

建替後は、いったいどんなビルになって、地下街にはどんな店が入るのだろうか。また本屋が復活しないかねえ。

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