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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「帰ってこいマーシー」ねえ
今頃こんなもの買ってもなあ、と思ったのだが、Amazon.co.jpからお勧めのメールが来たので、ついクリックしてしまった、「帰ってこいマーシー」が手元に届いた。

刑務所出所後に、仕事もだんだんと増えてきた田代まさしに寄せられた、大勢のファンや各界の著名人からの芸能界復帰を待望する応援コメント。これを多数掲載して一冊にまとめた本。しかしご存知の通り、この本が出版されておよそ一ヶ月後に、田代まさしは再び薬物所持によって逮捕された。おそらく今回も実刑となるだろう。本書に寄せられたコメントは、全て無駄だったということに。

それにしても、芸能人というのはある意味、恵まれている。普通のサラリーマンが薬物中毒で逮捕され、実刑を受けたら、会社は懲戒解雇。刑期終えても戻る職場などどこにもない。しかし、田代まさしには、一冊の本になるほどの暖かいコメントが寄せられていたのだから。

本人からのメッセージも巻末に掲載されているのだが、この本を手に取った後で、再び薬物に手を出す時にはどんな心境だったのだろうか。今度人々の期待を裏切ったら、もう次のチャンスはないだろうことは、本人が一番自覚していたはずだが、それでも薬に手を出してしまうというのが薬物依存の恐ろしさ。応援してくれた人々の顔に再び泥を塗ることに。

確かにとんでもない馬鹿野郎だし、愚か者だが、薬物依存は恐ろしい病気。ある意味、彼は哀れな犠牲者でもあるのだろう。

刑務所では物理的に薬は抜けるが、薬物依存の治療などまったく行われない。前回の懲役から帰って来てから、本人のブログなど読む限りでは、依存から離脱するきちんとした治療を受けたようには思えない。

今回はまた懲役に行くはずだが、刑期を終えたら、今度は本気で治療に取り組むべきだろう。まあ今後どうやって食ってゆくかも大変だろうが。

「帰ってこい」と呼んだとて、彼はこれから塀の中に落ちて行くところ。題名がこんなにも虚しく響く本というのも珍しい。


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