97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「昭和食道楽」を読んだ。
「昭和食道楽」読了。

銀座の教文館で買ったのだが、この本屋は、それほど大きな売り場ではないものの、ノンフィクション系や食関係の本の品揃えにはいつも感心する。

著者の矢野誠一は1935年生まれというから、もうずいぶんなご老体だが、食に関する記憶を生き生きと語る。自分とは違う世代の食べ物語りを読むのは、いつでも実に面白いなあ。昭和の初期からの記憶を遡って語る、アイスキャンデー、ハムステーキ、とんかつ、塩煎餅、蕎麦などの市井の美味いもの。。

「旅に出た時には、なにためらうことなく朝からビールを飲むのが何年来かの私のたしなみ」と書いてあるのにも共感。私が、旅に出た時の朝からビールの至福を教わったのは、自分の親父と一緒に旅行した時。旅館の朝飯の時にビール頼んでうちの親父は「これが美味いんや~」と言ってたなあ。ま、日本の高度成長期に血気盛んにやってた年代。私も、せっかく教わったこの習慣を守って行く所存である(笑)

鰻の話では、山口瞳が今古亭志ん生を呼んで一席設けて「大津絵」を聞いた時の話が印象的。この話は、山口瞳のエッセイでは何度も出てくる有名なもの。鰻の神田川に席を取って段取りしたのがこの本の著者なのだそうだ。

志ん生はもちろん、山口瞳も、とっくに鬼籍の人なのだが、この人も元気なんだなあ。



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