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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「リアル・スティール」を見た
近所のシネマ・コンプレックスでは、ネットで座席予約ができて、入場料はクレジットカードで決済可能。便利なので時折利用しているのだが、見るたびにポイントが溜まり、6ポイントで1本無料になるサービスあり。

すでに6ポイント溜まっていたので無料チケットをネットで購入して見たのが、「リアル・スティール」。



人間のボクシングが廃れ、格闘型ロボットによるボクシングが人々の人気を博している近未来。夢破れたボクサーであるチャーリーは、中古ロボットを購入し、ロボット・ボクシングをドサ回りして一攫千金を狙うが、落ちぶれてゆくばかり。そんな時、離婚した妻の死を知り、11歳になった自分の息子と再会することになる。

エクゼクティヴ・プロデューサーにはスピルバーグも名を連ねているが、製作したディズニーらしい的確にドラマのツボを抑えたいかにもハリウッド型のエンタテインメントSFムービー。

「SFは文学を内包しているのだ」と語ったのは小松左京だが、SFという枠組みは、どんな物語であっても入れ子構造のように受け入れることが可能。アメリカ映画の作り手はこれをよく分かっている。

この映画は、近未来のSFロボット物という枠組みの中に、「ロッキー」とミッキー・ロークの「レスラー」、そしてあまたある、父と子の反発と和解の物語、少年の成長譚、スポーツ根性物、そしてロボット物ではお約束だが、日本のオタクテイストも入れ込んで一丁上がり。

しかし、お約束の展開とはいえ、終盤素晴らしく盛り上がり、大きなカタルシスを観客に与えるのは、どんな要素をどこに入れるか、最初の狙いがしっかりしているから。実によくできた映画。

主演のチャーリーを演じるのは、X-Menで指から鉄のツメが出てくる役やってたヒュー・ジャックマン。ダコタ・ゴヨという子役の達者な演技にも感心した。

映画のエンドクレジットを見ていて、ボクシング指導に「シュガー・レイ・レナード」の名前を見て懐かしい感慨が。観客とおそらくは審判のエモーションまで手の内にコントロールし、限界まで体力を使い果たしながら、ミドル級最強のチャンプ、マーベラス・マーヴィン・ハグラーとの死闘を制した頭脳的ボクシングは、競技の歴史に残るもの。そういえば、この映画のボクシング・シーンも、ロボット物としては実にリアルなものだった。


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