97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者
福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者

この元原発技術者の語ることは確かに正論で、福島事故の際そのように迅速に判断していたら、公衆に与えた被曝は少なかった可能性もある。

しかし、「私なら5秒で判断した」「私なら10秒で計算する」と書かれてはいても、この元原発技術者は、そのような判断を行える地位にはいなかったし、実際にその地位にいた者(原災法15条通報の後ならば内閣総理大臣?)はそのような判断を下す準備も能力もなかった。

もしも30キロ圏内の退避を即決していたとしても、地震と津波による広域停電の中で本当に実行が可能だっただろうか。原子炉事故だけが起こった訳ではない。福一事故は、1000年に一度の大地震と津波のごく一部分に過ぎない。

結局のところこの記事は、「たられば」「後出しジャンケン」の世界で、「こうしたらよかった」と言い募っても、事故が起こった後ではもはや空しいのだよなあ。放出された放射性物質はチェルノブイリより一桁少なく、ヨウ素による甲状腺被曝も、チェルノブイリ並にはならないと推定されているのが救いではあるのだが。

もちろん、原発再稼働にあたっては、今回のこの大失敗の教訓を活かすべき。大事故はまた必ず起こる。大飯原発再稼働にあたっては、SPEEDIの活用、ヨウ素剤の配布、30キロ内の広域避難を想定した大訓練を、政府と規制官庁、都道府県で行うくらいしないとダメだと思うがなあ。

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