97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
豊真将引退披露大相撲
土曜日は、両国国技館まで「豊真将引退・立田川襲名披露大相撲」を見物に。記録のために写真日記など。初場所が終了した喪失感がちょっとは癒やされたかなw

本場所ならば朝8時半から開場で、観客は三々五々に来場するから入り口が混んだりはしないが、花相撲では11時開場、11時半取組開始となってるので、入場開始はどっと集中して入り口は実に混雑している。

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国技館の入り口を入ると左手にはお客さんを出迎える本日の主役、豊真将関がおり黒山の人だかり。奥に入った右側には妙義龍関が。錣山部屋でも井筒部屋でもなかったと思ったけれど。

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国技館に入場する前からずいぶんと制服姿の高校生が多いなと思っていたのだが、担いでいるバッグには「埼玉栄」と。相撲が盛んな豊真将の出身高校。椅子席BやCにはだいぶ動員かけて高校から来ている模様。

そして引退相撲最初の取組は、埼玉栄高校相撲部と貴乃花部屋幕下三段目との団体戦。高校生の健闘に客席も沸く。ただ、三段目水田だったか、相手の押しに膝が妙に入るような形で土俵に崩れて暫く立ち上がれない。肩を貸して貰わねば歩けないような状態で土俵際まで車いすが来るのではと思ったくらい。あくまでも余興の花相撲で、高校生相手に怪我をしては洒落にならないのだが、あんまり万全な状態ではなかったのでは。

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「髪結い実演」のモデルは青狼。床山は床文。 相撲にも、男の日本髪は、いまや「ちょんまげ」と「大銀杏」しか残って無いのだが、歌舞伎の「髪結新三」を思い出す江戸情緒。

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次の「豊真将稽古」は、豊真将がわんぱく相撲の力士に何番か稽古つけた後、自分のまだ小さい長男、次男を土俵に上げて、稽古をつける(というか押し出されるw)というもの。司会役元NHKアナウンサーの盛り上げも良く、館内は暖かい気分に沸いた。

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「初切(しょっきり)」は、巡業お馴染み、相撲の禁じ手や反則、土俵の所作などを土俵上でユーモラスに見せる一種の相撲コント。面白いよねえ。

この後は十両の取組。花相撲は余興であって、本場所の取組ではない。独特の、のんびりした雰囲気。NFLのプロボウル・ルールの如し。怪我しないよう、張り手やかち上げ、立合いの変化や足技、無理な投げや土俵際でのうっちゃり等は暗黙の了解として禁じ手である。まあ確かに、余興の相撲で怪我しても怪我させても意味がない。観客を沸かせながら怪我しないよう。それは興行向けの相撲。

しかし、石浦ー旭日松は、そんな事を分かり切ったうえで、ちょっと初っ切りのようなユーモラスな取組を演出して、引退相撲に華を添えた。面白い。

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断髪式前のご挨拶は、下関後援会名誉会長、林参議院議員。相撲も人気力士の後援会は大体政治家が名誉会長だったりするよなあ。その後で「断髪式」。今回の目玉は、断髪式に座る力士が正面だけを向いているのではなく、東、向、西と全ての方向に向いてどちらの正面に座った観客にも様子が見えるようにしようとした断髪式初の試み。

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確かに普通の断髪式なら、正面に座った観客にしか力士の表情が見えないのだが、これは良いアイデア。しかし、何しろハサミを入れるのは300名という。聞いた事ない企業の「シャチョー」さんが次々に登場するのだが、退屈といえば退屈。

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という訳で断髪式の途中で館内ブラブラしていたら、「竜電」が営業中だったことを発見。巡業の国技館では、弁当や焼き鳥も本場所に比べれば販売が少ないしということで、先に昼食取ってから国技館入ししたのだが、この日は列も出来てないし、ここで食事してもよかったか。

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そうこうする内に断髪式は向こう正面を見てから、西に向く。確かに面白い趣向だし今後はこの手法が普通になるのかも。ただ、ハサミを入れる来賓の場所と、どこから土俵に上がるかのコントロールが若干難しいかな。

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そして再び正面に向いてからは、同じ力士や親戚などの関係者。師匠の兄である元逆鉾井筒親方の後は、師匠の錣山親方が止め鋏。そして深々と礼。

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「花束贈呈」では、奥さんと母親からの花束が。母親は忙しかったのかアナウンスがあっても登場せず、呼び出しが花束も片付けした後で悠然と現れて、呼び出し連が走り回って再び花束を裏に取りに行くという一幕も。それにしても、琴欧洲引退相撲の時にも、遥々ブルガリアから来たおっかさんが仕来りの壁で土俵には上がれなかったが、絨毯引いた上に立たせて上げてもよいのに。

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そして土俵以外の照明が消え、豊真将の力士人生を振り返るアナウンサーの土俵人生紹介。力士としてのスタートも遅く、怪我にも泣かされたが、三役にもなって自分の力は証明できた現役生活だったのでは。元幕内大至の「お祝い甚句」は、素晴らしかった。

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横綱綱締め実演の後は、幕内土俵入り。しかしリラックスしたもので、臥牙丸など入場の際、客席あちこちに手を振っている。まあいわゆる巡業だからね。

力士も気楽な態度で土俵に上がり、サポーターや包帯はほとんどしていない。勝負審判も東と西の二人だけ。物言いなどつくはずもなく、ただ座っているだけ。湊親方などは玉鷲と何やら笑顔で談笑していた。

勝ち力士が水はつけるが、各力士はタオルも持って来ておらず制限時間一杯に汗を拭くこともない。もともと準備運動などしてないのか。断髪式の時間が結構押し たからか幕内の取組は、塩二回程度で仕切り終わりという巻きが入る。しかし琴勇輝のホウや琴奨菊のルーティンは、本場所の迫力ないものの、ちゃんと健在。 後でニュース見ると、琴奨菊はこの日、誕生日で結婚披露宴だったとのこと。花相撲とはいえ国技館の土俵に上がり、同じ日に披露宴なんてあるのかねえ。しかし仕事熱心で褒めるべき事だ。

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今回、逸ノ城が馬力出して魁聖を寄り切ったのは驚き。そんな力あるのなら本場所で出せよw 花相撲と本場所が逆になってるようなw 

しかし流石にベテランは花相撲慣れしている。安美錦は怪我しないよう、フワッと両脇甘く立って自分から万歳で相手の首に手を巻いて、しまった?と言う表情豊かに嫌々と首振りながら一方的に寄り切られる。怪我せずに客には満足与える安全運転w

碧山ー宝富士がちょっと妙だったのは、双方お互いに寄っては何度も何度も土俵際で堪えては逆襲したところ。「廻し待った」が入るという熱戦も、これまた不思議な相撲だった。普通花相撲では、力士としての格やら勢いで、大概にどちらが勝つかは阿吽の呼吸で決まってるようだが。あるいはお互いKYだから時間かかったかw

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稀勢の里は、人に合わせる事無くいつも孤高だが、それで失ってるものもきっと沢山あるだろう。花相撲の三役揃い踏みだってちっとも回りに合わせない。

結びは東の日馬富士vs白鵬。まず日馬富士がより立てた後白鵬が逆襲。そのまま寄り切るかと思われたが、日馬が下がりながら投げを打つと、白鵬は呆気無く右膝から崩れて土俵外に転落。まるで本場所終盤での脆さの如し。花相撲での横綱相撲としては異様な負け方に思えた。

花相撲でのお互いに怪我しない勝負の付け方は結構決まっている。釣られて足をバタバタして出る、寄られてちょっとだけ我慢するが無理せずにある程度でタハっと土俵を割る、ぶつかり稽古の時のようにタイミングよくゴロンと見事に投げられる。

ただあの白鵬はどれでもなかった気がする。おいおい大丈夫かと、日馬富士が一番泡食ったのでは。

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断髪の後、立田川親方となって再び館内に登場。髷を切りスーツ姿になったら、現役と同じ土俵には上がらないのだ。新しい人生の始まり。印象的な演出だ。


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