97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
罪なき者のみ石を投げよ
相撲協会、特別調査委の山口委員を解任 組長観戦問題

野球賭博、暴力団との関係にゆれ続ける相撲界であるが、発端になった本場所を観戦していたヤクザは、大相撲の呼び出しがボクシングジム会長に渡した入場券で本場所の維持員席に座ってたとのこと。

賭博問題の検証にあたる特別調査委員会メンバーの山口弘典日本プロスポーツ協会副会長が、このボクシング・ジムの最高顧問であったため、調査委員会委員を解任されたのだとか。

ヤクザに入場券渡したのがボクシングジム会長なら、ヤクザが相撲の本場所に座ってたのはボクシング界の責任ではないか。

だいたい、ボクシング世界戦のリングサイドをTV中継で見ていると、どう考えてもカタギに見えない怖いのが、隣に派手派手の女性を連れてよく観戦している。あれに比べれば、NHKの大相撲中継に映し出される砂被り席の客層のほうがずっと上品である。観客席見ただけでも、大相撲よりも、ボクシングと暴力団の癒着のほうがずっと強固なのは明らか。

この山口弘典というのも、いったいどんな人物か知らないが、ボクシング界と深い関係がありながら、大相撲を叩くために喜び勇んで駆け参じている神経を疑う。「私にはそんな資格ありません」と委員就任を自分から辞退してしかるべき。厚顔無恥というのは、こんな輩のことを言うのだろう。

昔の日記に書いたことなのだが、また引っ張り出して再掲しておこう。
英語には、「throw the first stone」 という表現がある。「whichever one of you has committed no sin may throw the first stone at her」(お前達の中で罪を犯したことがないものが、まず石を投げればよかろう)という、福音書ヨハネ伝8章。

「姦淫を犯した女は石で撃ち殺されねばならぬ」と主張する律法学者への、イエス・キリストの有名な返答の言葉だ。正義の名のモトになにかを行おうとする場合には、誰しも必ず心しておかねばならぬ名言である。さすがに聖書というのも、ダテに長く読まれてるわけではない。エライもんであると、つくづく感じ入る言葉でもある。

大相撲に正義の鉄槌を振り下ろそうと、得意満面で集まった委員には、深く心に留めておいてもらいたい言葉でもある。もっとも厚顔無恥な輩だからこそ、文部官僚におだてられ、スポットライト浴びに集まってる訳で、彼らが石を投げる前に我が身を省みるような殊勝な心がけを持ってるとは思えないのだが。

毎回毎回同じこと書いて申し訳ないが、大相撲を声高に糾弾する人間の正義には本当にうんざりしている。

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コメント
この記事へのコメント
私は、力士では把瑠都 凱斗さんがほんの少し気になったりします。Wikiをみると生活も言語も全くなじみのない国に来て、注目されるというのはなかなかできることではなく(他にもそういう力士はたくさんいますが)、今回のことで外国人力士が日本自体嫌いになったり失望してたりしたらイヤだなと思います。
2010/07/25(日) 05:33:36 | URL | あのん #VttPGAsU[ 編集]
まあ、言葉も分からない国に来て、古いしきたりの残る世界で、日本人でも耐え切れないような稽古してきた訳ですから、関取になった外国人力士は凄いもんだと虚心に思いますね。

しかし、相撲取りは、いったい大相撲がどうなるのか、実に不安でしょうなあ。
2010/07/25(日) 07:27:28 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
山本夏彦さんは、「茶の間の正義は、眉ツバものの、うさん臭い正義である。そこからは何ものも生まれない。」とか 「嫉妬は常に正義や良心の仮面をかぶって登場する」とか、身も蓋もない真実を述べておられましたが、…ず~とこれで日本はやっていたわけだから、しょうがないんでしょうね。

まさにうんざりする以外のなにものでもないことなんですけど。
2010/07/25(日) 22:40:27 | URL | 九州人 #mQop/nM.[ 編集]
>九州人様

山本夏彦が健在だったら、昨今の大相撲騒動について何と評したでしょうか。あるいは、高橋義孝や山口瞳が生きてたら。言っても詮無いことですが。

芥川龍之介は「侏儒の言葉」で、「與(世)論は常に私刑であり、私刑はまた常に娯楽である」と書いてました。

TVなど無い頃から芥川は日本人の本質をきちんと見抜いていたのかもしれません。

2010/07/26(月) 05:38:21 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
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