97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「がん検診」の新・常識
先週の週刊文春を読んでると、「日本人が知らない「がん検診」の新・常識」という記事。

日本のがん死亡者数は全死亡者の1/3。しかも先進7カ国中がんの死亡者が増え続けているのは日本だけなのだという。記事では、日本のがん検診受診率が低いことが原因だとの東大附属病院放射線科准教授の意見が紹介されている。日本でのがん検診受診率は20%で、米英は70%を超えるのだというのだが。

これはなかなかショッキングな統計だが、よくよく読むと、この受診率20%というのは、乳がんと子宮頸がんの数字で他のがん検診については触れられていない。記事全編に渡って「日本のがん受診率は20%」と紹介されているのだが、胸部や腹部のX線による肺がん、胃がんの検診や、潜血反応による大腸がん検診の受診率についても、日本が20%で欧米が70%なのだろうか。

高度成長の頃から、日本の民間企業(役所も含め)では、従業員に対して定期健康診断を行うのがごく一般的。従業員の健康管理を行えば労働効率が上がるし企業負担の健康保険の財政にも好影響を与えるから。逆にアメリカでは会社が従業員のヘルスチェックを行ったり奨励するのは稀で、これは会社が余計なことをすると働けるのに健康を理由に解雇されたと従業員から訴訟を起こされかねないから。企業が提供するヘルス・インシュランスでも、普通は定期健康診断はカバーされていない。

そんなことを考え合わせると、日本のがん受診率が、全てに渡って20%で、欧米諸国より格段に低いとはちょっと考えられないのだが。そこがちょっとこの記事の疑問なところ。まあ、乳がんと子宮頸がんの検診が欧米よりも普及してないのはその通りだと思うのだが。

もっとも有益な示唆も多々あり。発見が困難で進行が早いすい臓がんについてはあきらめるしかないが、検査が簡単な、肺がん、胃がん、乳がん、子宮頸がん、大腸がんの検診はやはり1年に一度は行ったほうがよいとか。これらのがんは、発見が不可能な大きさから可能な大きさになるまでおよそ1年。2年ごとでは手遅れになる可能性があるのだという。

酒量の多い人には喉や食道の検査を勧めている。そういえば、アルコールと発ガンの関連性については近年ずいぶん明らかになってるようで、飲酒者の発がん率は明らかに高いと他でも読んだことがある。まあ、しかしそのためにお酒止めるというのもなあ。

そういえば、日本では会社から連絡があるから義務的に健診に行くが、海外での健診は社員まかせ。去年は確か秋ごろに健康診断に行った記憶あるのだが、そろそろ1年。今年も行っておいたほうがよいかもしれない。

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コメント
この記事へのコメント
アメリカでは定期健診がないですね。行こうと思いつつそのままでした。
昨年の健診では何事もなかったようで、よかったですね。

去年の1月、めまいなどがひどく検査することになりました。CTスキャン、MRI、血液検査などを受け結果、先生の説明によると脳内にガンも腫瘍もなく、若干血液中のカリウムが不足している以外は異常もなく点滴をしながら一週間程安静にしていればすぐなおるだろう、と言われ入院していました。病室は個室でネットにも接続でき、朝・昼・晩は階下のカフェから直接部屋に電話があり、メニューの中から食べたい物を選んで言うと病室に持ってきてくれたり、かなり快適でした。
海外で入院するという珍しい体験でしたが、先生から結果を聞くときは恐ろしかったです。
2010/08/23(月) 21:20:55 | URL | あのん #VttPGAsU[ 編集]
アメリカには政府管掌の健康保険がないですし、民間保険に入ってないと大変ですね。

しかしそのアメリカで検診率が70%を超えるというのも若干信じられない話ですが、病気になったら大変だからみんな周到に自己防衛してるのでしょうか。しかし、そんな事何も考えてないようなのもたくさんいるがなあ(笑)

入院されたとは、大変でしたね。外国で入院というのはやはり不安です。やはり健康が第一ですなあ。
2010/08/24(火) 06:07:16 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
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