97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
日本で見た映画
日本滞在中に見た映画の感想など備忘のために。

「借りぐらしのアリエッティ」

小品なのだが、印象的にまとまっている。人間世界の裏にあるもうひとつの世界。世界間の対立と和解、そして友情、人と自然との共生など、ジブリ作品が描いてきたある種の定番テーマを映画のなかにきちんと入れ込みながら、余韻を持つ作品としてうまく仕上げていると感じた。

小さな小人達から見上げた異形の人間世界の描写は興味深く、「借り暮らし」のスリルも迫真を持って迫ってくる。

病気を持つ翔の人物造形には若干の違和感があり、一部感情移入できないところもあるけれども、小人族の家族と主役のアリエッティはきちんと成立しており、ラストシーンでは彼らの生きて行く勇気に感嘆し、将来の幸福を願わざるを得ない仕上がりにちゃんとなっている。

まあ、ネットの評価を見るにあれこれ毀誉褒貶もあるようだが、アニオタは注文が多くてやかましいからなあ(笑)。

「ソルト」

アンジェリーナ・ジョリーが主演したスパイ・アクション。しかし駄作で、彼女のファンであっても見ても対して楽しくないのではないか。

何十年も前に子供達を殺人機械に調教していた秘密機関が旧ソ連にあった。そこから二重スパイとして送り込まれ、今はCIAで働くアンジェリーナ・ジョリーは、たまたま捕らえられたロシアのエージェントを尋問し、お前が来米中のロシア大統領を暗殺するのだと聞かされた後、CIAの保安係から拘束されるのだが、急に暴れ出し、本当にロシア大統領の暗殺に突き進む。

まあ、2重スパイの深層心理にかけられたブロックが、暗示によって解き放たれたという事なのだと思ったが、それにしても2重スパイを教育していた機関が、なぜ何十年もたって今ロシア大統領を暗殺しなければならないのかが、サッパリ訳分からん。

どんでん返しも何箇所かあるのだが、それもまたご都合主義的で、脚本がそもそも破綻しているような。特段セクシー・シーンがある訳でもなく、アクションも凡庸。アンジェリーナ・ジョリーで目立つのはあのタラコ唇のみ。

ラストシーンは、いきなり「ハイ、この後は続編です」とばかりに切られるのだが、そこまでに何のカタルシスもなく、これの続編を本当に作る必要があるのだろうかと深刻に疑問を感じる出来。こんな駄作な脚本でも映画になってしまうのだなと、ちょっと逆の意味で感心した。

「バイオハザードIV」

IからIIIまでを見てないので、映画の冒頭部分は何が何やら分からないのだが、CGを使った恐ろしいまでのスーパー・バイオレンスには驚く。

映画の中心部分は、今まで幾多のゾンビ物映画で見たことあるおきまりの設定と、見たことあるおきまりの脱出物語。しかしゲームの世界観が投影されているのか、中ボスとして登場するゾンビ巨人とのバトルはなかなか迫力あり。

この映画は3D撮影で、専用のメガネかけて見るのだが、特にアクション・シーンでの精密な画像は奥行きを持ち、異様な迫力を持って仕上がっており、3Dの威力を見せつけるかのような出来。

ストーリーのほうはまあ、ご都合主義的であるが、ゾンビ物の定番である終末的雰囲気をきちんと踏襲しており、続編に続くとなっても、さほどの違和感を感じない。これはゲーム発祥の映画で、世界観がある意味確立されているからかもしれない。

旧作のDVDを買うほどの気にはならないが、ケーブルTVで放映されたらちょっと見てみようかと思ったのであった。

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