97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
日本滞在寿司日記番外 DAY 4 「新ばし 笹田」
日本滞在も4日目だが、やはり時差があり早く目が覚める。ただ、二度寝すればよいことを発見(笑)しかし今日も朝から暑い。

月曜の夜はカウンタ和食の店「新ばし 笹田」。

最初にグラスで生ビールを一杯。この夏の暑さのことなど笹田氏と雑談しながら。ご夫妻ともお元気そうで一所懸命な仕事ぶりにはいつもながら好感が持てる。小さな飲食店が成功するかどうかは、実際のところ奥さんの内助の功に何割も負っていると思う。

カウンタの後ろはすぐに外なので、なかなか店内もエアコンが効かず、特に煮炊きに使う裏の厨房部分は冷房無いため蒸し風呂状態で汗だくになるとのこと。この夏は、蒸し物はなるべくやらないようにしてたとのことだが、確かに夏場の暑い厨房での蒸し器は、不快指数を上げるための専用機という気がしますな。

いつも通りまず前菜が何品か続けて供される。最初の一品は、蒸したイチジクを冷やし、田楽味噌をかけたもの。イチジクが塩味のタレに合うとは知らなかったが、実に涼しげな風味。ここでお酒を。醸し人九平次の吟醸。次はサバの押し寿司。海水温が高いせいか、今年はサバの出てくるのは遅れたとのことだが、肉厚で実に甘い脂。

壬生菜と油揚げの煮物は関西では定番のおかずだが、この店の定番でもある。上品で深い出汁がいつもながら美味い。そして鱧の付け焼きときゅうりの酢の物。鱧にはかなり濃い味付けがされているのだが、脂が乗った風味と歯ごたえが実によい。

お造りは、タイと縞海老。タイは薄作りはポン酢で、普通の切り身はわさび醤油で食する。タイは淡路岩屋で上がったとの事だが、甘みのある脂が軽やかに口中で溶けてゆく。北海道の縞海老も上品な旨みあり。

ここで鱧の骨切り。実に肉厚で立派な鱧。これも淡路からだったか。シャリンシャリンと涼しい音がよい。この鱧を使ってマツタケと鱧の土瓶蒸し。上品な出汁に鱧の繊細な脂が溶ける。マツタケは中国産とのことだが、実に立派なもの。

そして焼き物は島根の鮎。40分かけて焼き上げたとのことで、頭から全てバリバリと食べられる。笹の葉を敷いた上に鮎を乗せ、枝豆を沿え、蓼酢で食する。目にも口にも緑の清冽な風味あり。脂も乗って実に美味い。本来ならもう終わりの時期だが、今年はまだ使えると。

そして炊飯土釜で炊き上げた白飯。おこげもお代わりでもらって。お新香と赤出汁もしみじみ美味い。日本人なら食事の〆はやっぱり炊きたてのご飯だ。人生最後の食事に何を選ぶかと言われたら、寿司よりも炊き立てのご飯かなあ。甘味はこれまた定番の冷製の白玉ぜんざい。淹れたての薫り高い煎茶とともに頂く。

鱧にマツタケに鮎。アメリカではまずお目にかからないものばかり堪能した充実の一夜。日本人なら、なんといってもやはり和食ですな。

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