97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
The de Young美術館で「オルセーポスト印象派傑作展」
日曜はちょっと早起きして、車でSan Franciscoのダウンタウンまで。朝は渋滞もなく、ベイ・ブリッジもスイスイ通過。De Young美術館の下の駐車場に車を入れたのは出発から50分後。

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入場時間が指定された、Van Gogh, Gauguin, Cezanne and Beyond: Post-Impressionist Masterpieces from the Musee d’Orsayのチケットを事前に購入住み。

オルセー美術館の大改装に伴い所蔵品が多数海外に貸し出されている。6月にも、同じ美術館で「オルセー傑作展」があったのだが、10月から第二弾が始まっているのである。

今回は、題名通り、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌなど大作が目白押し。日程からすると、おそらく日本のオルセー展が終了して大部分こちらに回ってきたのではないか。

エキシビジョンWebページの背景にもなっている代表作が、ゴッホの「Starry Night Over the Rhone」。

VanGogh-StarryNightOverRhone.jpg

この絵は、昔、東京にオルセー展が来た時にも見たが、今回はずっと空いた展示室で心行くまで眺めることができるのがよい。写真ではなかなか出ないのだが、夜空を描くのは実に深い青。しかも絵の具が濡れ濡れと光り、まるでついさっきゴッホが書き上げたようなタッチが手に取るように分かる。

同じ時代の画家の作品には、100年以上を経てすでに退色が始まっているものがあるが、ゴッホの色彩は今でも実に鮮やか。絵はまったく売れず、弟の仕送りに頼る貧乏生活ではあったが、画材には最高級のものを使っていたのである。

VanGogh_Bedroom_Arles.jpg

ゴッホは同じモチーフを何度も描いており、この「アルルのベッドルーム」もWikipediaによれば複数のバージョンが世界に点在している。シカゴ版は何度も現物を見たが、壁の絵画などどのバージョンも微妙に違っている。

この絵と、ゴッホ美術館に残されたスケッチに関しては、「ゴッホの遺言」という実に素晴らしい本が書かれている。久しぶりに再読したいが、あいにく日本の残置荷物の箱の中に眠っているのだった。

The de Young Museumは入場時間を指定してチケットを売っているのだが、入場者数のコントロールが効いており、日本のように芋の子を洗うような混雑にならず、のんびりと鑑賞できるのが実によろしい。

考えてみると、日本の美術展は、入場者を詰め込み過ぎという気がする。欧米人は見知らぬ人との身体の接触を嫌うから、日本流に詰め込んだらとても我慢ができず、開催側に文句言う奴が続出するだろう。入場時間を指定した前売りチケットをwebで販売するなどして、日本でももう少し混雑緩和ができるとよいのだが。

それにしても、目移りがして困るほどの名作揃い。

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Henri-Rousseau-Snake-Charmer.jpg

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ギュスターブ・モローの「オルフェリウス」、アンリ・ルソーの「蛇使いの女」や「戦争」など、教科書や画集で見たことのある名作がゴロゴロしている。これにしても、所蔵品のごく一部に過ぎない。美術大国フランスを代表する美術館、オルセーの底力をひしひしと感じるような展示であった。

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2010/11/16(火) 05:37:49 | | #[ 編集]
そうでしたね。10月にAmerican航空の予約をした時に出張の事を書いたのでした。

シカゴ美術館も印象派のコレクションは素晴らしいですが、アルルのベッドルームの絵は、時折各国のゴッホ展などに貸し出されてる時があります。普段は自画像の横に飾ってあるのですが。
2010/11/17(水) 04:21:10 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
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