97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「進撃の巨人」
ずいぶん前に、週刊文春の漫画評でも取り上げられていた記憶があるのだが、「進撃の巨人」という漫画が売れているらしい。どんな作品なのかちょっと気になって、4巻を一気にAmazonに発注。




人間を捕食する謎の巨人たちと、巨人たちから逃れるために巨大な壁を作り、その中で暮らす人類。壁の中での平和な100年を経た後、超巨人が出現して壁を壊し、人類は敗走する。実に異様で奇妙な世界観に満ちた、一種のダーク・ファンタジー。

面白いことは面白いのだが、絵が実にヘタッピである。人物のデッサンもそうだが、動きある場面では、いったい何を描いているのか分からない部分多し。

しかし、この物語に出てくる人間を食らう巨人というのは、あまりに突き抜けて奇想天外であり、その造形をあまりにリアリスティックに描くと、おそらく逆に成立しないという気もする。その点ではこの物語の実に異様な作品世界の大部分は、著者のこの絵の下手さ加減に依存しているともいえる。

兵士を鼓舞するヒロイックなアジテーションなどは、深く詮索すると若干幼稚でもあり、この物語がやはりジュブナイルであることに気付かされるのではあるが、自己犠牲と友情が交錯する物語にはきちんと訴えかけるものがあり、構築された物語世界そのものは、なんとも奇妙だが言いようのない不思議な魅力を持って成立している。これには実に感心した。

話はまだ始まったばかりで、謎が謎を呼ぶというところなのだが、次の巻が発行されたら、また買ってしまうかもしれないなあ。

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コメント
この記事へのコメント
もう1つの謎
人類が壁の中で平和な100年を過ごしていたあいだ、巨人や超巨人は何を喰って生きていたのかが大きな謎ですなあ。
2011/04/20(水) 07:21:28 | URL | はせぴぃ #ANjhXykE[ 編集]
巨人は、何も食べなくても生きてゆけ、人間を食いちぎっても、消化する訳でもなく、腹一杯になったら、食べた人間を、未消化のまま、ゲーっと吐いて、去ってゆくようです。

設定が実に怖いですなあ。
2011/04/20(水) 10:21:02 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
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