97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「ネットワークで作る放射能汚染地図」
この番組は、日曜放送だったのだが、録画しておいて昨日の夜見た。NHKらしい実によいドキュメンタリー。福島原発一号機が水素爆発起こした直後から、福島周辺に入って放射線濃度を測り続けている学者達を追ったもの。もちろんNHKのキャメラマンも同行している。

ただ、番組中で画面に表示されたり、口にされるシーベルトやベクレルの数値を取り上げて、「チェルノブイリを超えてる超えてる」とネットで連呼してる輩がいるのだが、ちょっとおかしいと思う。

番組で画面に出てくる環境放射線量率や、土壌分析のベクレルには、半減期8日で最初に多量に放出されるヨウ素が入ってたり、セシウムも134と137の核種合計でカウントされたりしている。事故から何年も後から計測したチェルノブイリのものと単純に比較できないはず。

まあ、画面の学者達の発言でも、チェルノブイリ以上ですと言及したりするので無理もないが、なんだかやはり、極端な反原発のバイアスがかかってる気もする。比較できるものを比較しないと。この番組に出た何名かの学者は、チェルノブイリにも行ったというのだが、それはある程度事故が収束した後。今回の福島と同様のタイミングで行ったら、向こうではもっとビックリする数字が出たと思うがなあ。

測定で原発の周りを巡るシーンでは、20キロ圏外でも、事故直後に村長判断でさっさと避難してほぼ無人になった村なども映る。最後まで村民を避難させずに、グズグズ文句ばかり言っていた飯舘村の村長は、村の子供に無用な被曝を強いてしまったと思える場面。もちろん、生まれ馴染んだ村を去るのは断腸の思いに違いない。しかし、村の農業や畜産の存続も大事だが、村の子供の将来はもっと大事だ。空中からの放射線量測定でも60万ベクレル/㎡と、既にチェルノブイリの避難基準に達していたのだから、子供だけでももっと早く避難させるべきだったと思う。まあしかし、避難が始まってよかった。

映像を見ると、あのあたりは確かに山村で、放射能が谷を伝ってあそこまで来るとは思えなかったのも納得はできるのだが。

避難した住民が家に一週間ぶりに犬の餌をやりに戻ってくる。帰る際、ついて来ないように、しかし後で外れるように首輪を縛る。しかし、犬はすぐに首輪を外して飼い主の車を必死で追いかけてくる。この最後の場面はペットの犬が本当に気の毒だ。

強制避難した20キロ圏内でも、避難所にはペット持込不可。最初からペットはそのまま置き去りにされ、ずいぶん死んでるというのだが、本当に連れて行けなかったのだろうか。欧米だったら動物愛護団体が、政府やペットの飼い主に大変な非難を上げるのではないか。行政が段取りすれば、ペットのシェルターや当座の引き受け先になる家庭もあったと思うのだが、本当に見捨てるしかなかったのかねえ。まあ、非常時は人間優先といえばその通りだが、これまたむごい話である。

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