97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
本当に東電だけで大丈夫か
録画したサンデーモーニングで、原発労働者の過酷な労働条件と被曝問題について見る。もちろん、昔読んだ「原発ジプシー」で昔の実態は知っているが、確かに心配なのは、今回の事故対応にかかわる現場での労働条件。

世間では東電叩き一辺倒で、お前の責任だという声ばかりだが、国が作った基準に従って建築してたのだから、原発政策を推進した官僚や、もっと遡れば、原子力利用を推し進めた大勲位中曽根や、読売大正力、そして自民党の責任も問われてしかるべきでは。もちろん民主党にだって、事故対応であれこれ大きなヘマがあったのは事実で、責められるべき。

しかし、原発収束への対策に関しては、現場の疲弊と熟練労働者の被曝線量増加が次第に深刻な問題になってきている。対応リソースは大丈夫か。

チェルノブイリ事故の際は、初期の原子炉消火(ほとんど効果なかったらしいが)や11ヶ月かかった石棺建築などの対応に、軍人を中心として60万人が投入されたと言われている。逆に言うと共産国家だから可能だった驚天動地の動員数。

ネットでは、日本政府の原発事故対応や安全基準がチェルノブイリよりもずっと悪いと拡散してる人もいるが、チェルノブイリ事故の本を一冊でも読めば、あちらの事故のほうがずっと激烈だったにもかかわらず、ソ連の対応は実に秘密主義かつ限定的であり、たくさんの人民を無為に被曝させてしまったことがわかる。

しかし、ソ連は人民は大事にしなかったが、原子炉事故封印のための動員に関しては、国家の原子炉政策の将来に関わる大問題として、威信をかけて対応したこともまたわかるのだ。

今回の福島事故では、ごく初期の原子炉への放水を別にすると、対応してるのは東電が雇った労働者達だけ。事故は初期の大きな危険状態からは脱しつつあるとは思うが、今後すべて本当に東電だけの力でできるのか。できるならよいのだが、人手が足りなくて高濃度汚染水が海に漏れてしまいましたではどうしようもない。

本当に現場での人手は足りてるのか、自衛隊や消防の動員は考えなくて本当に大丈夫だろうかと思うのだった。連日、福島第一の危険な現場で働いてる人々には、無事に頑張ってほしいと、心からの敬意を払うけれども。


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