97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
放射能ヒステリーを煽る武田邦彦の正体
今週号の週刊新潮、「放射能ヒステリーを煽る武田邦彦の正体」という記事で中部大学教授武田邦彦が3ページに渡って叩かれている。まあ、週刊新潮は目立つと誰でも叩くから、叩かれるというのは「売れてる」事の証明で、名誉の勲章なのだが(笑)

それにしても、記事によると、震災後に緊急出版した本がなんと7冊! 商売熱心ですなあ。 

過去日記で、ブログでの武田邦彦の言説は、本を売る商売のための宣伝ラッパであって、適当な記述も多いと書いた。この人は以前(専門外の)環境問題を巡る一連の著作でもひと山当てたのだが、内容はWikiにあるように多くの批判を受けており、やはり学者というより商売人と呼ぶのがふさわしいと思う。

ブログは時折チェックしているのだが、福一原発の初期に関しては、「原爆のようなことになる」と書いたり、「臨界」について執拗に「核爆発」「核爆発」と連呼したり、むやみに人を怖がらせる感心しない記述も多かった。原発から放出された放射性物質総量を関東圏の人口で割って頭割でいくらだと騒いだり(飲み会の割り勘じゃないんだからさ)、全般的に無頓着かつおおざっぱな計算で我田引水の主張をする傾向あり。

「牛乳は汚染度を下げるために西に運んで綺麗なのと混ぜている」と情報源不明の陰謀論を叫んでいるのも、どうにも信用できない。(最初はもっと激烈に書いてたのを後でこっそり修正したらしいが)

おそらく原乳の汚染対策について、武田邦彦は自分で調べたことは一度もないのではないか。この根拠不明の主張よりも、個人的には、牛乳の安全性についての記述のほうを信じるなあ。CS単位の検査結果もちゃんとWebに掲載されている。その他、武田がラッパを吹く各種陰謀論については、根拠が信用に足りないもの多し。

1mSvに頑強にこだわる武田邦彦に、新潮の記者が、3月のICRPが日本に対して緊急時における参照値20mSv~100mSv(ICRP2007)の採用を再び推奨した文書について聞いた際、「ICRPはそんなこと言ってません」と一蹴したと記事にあるのも驚き。まさかこれを読んでないとは信じられないのだが。

まあ、大道芸やバナナの叩き売りは、まず人を集めないと商売ができない。武田邦彦のブログでの一連の言説は、「政府や東電や学校やメディアは、情報を隠蔽して子供を被曝させようとしてます! 神ですか!」、「私だけが真実を語る、普通のお母さんの味方です!」と盛大なラッパを吹き、鐘や太鼓を叩くことによって、怯えきった人々を集め、著書を売るための戦略だと思うのだが。

もっとも、公平のために付け加えると、第1種放射線管理主任者だけに、除染について、拭き掃除しろとか、外出から帰ったら手を洗えだとか、まあ、そんな現実的なアドバイスは役に立つ部分あり。放射線量率(時間単位)と累積の被曝量の違いや、内部被曝と外部被曝を平易に解説したりなどの内容も、事故初期の啓蒙には役に立ったのでは。ただ、トンデモな主張とまともな主張が混在してるから、その仕分けが始末におえない。

なんでも明日の「情熱大陸」に出演するそうであるが、またこれで信者が増えるのだろうなあ。

そうそう、まったくの余談ながら、「武田邦彦」とGoogleの検索窓に入力すると、次に表示される検索ワードは「トンデモ」である。掘ってゆくとなかなか面白い。お暇があればどうぞ(笑)。

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