97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
カリウム含有量でセシウム汚染を予想する
福島県のチチタケから高濃度のセシウム検出。チェルノブイリ事故でも、汚染地帯の森のキノコは今でも食用にならない。チチタケだけでなく森のキノコ全体が危険だろう。あの辺りでイノシシ狩りしてるかどうか知らないけれど、森のセシウム汚染は除染がほぼ不可能。森で暮らす野生動物の肉が危ないのも既に知られたこと。この辺りは地元への周知徹底が必要。岩手のマツタケが大丈夫かどうかは心配だな。

日立市沖のエゾイソアイナメも540ベクレルで規制値超え。アイナメは以前、福島県でも高濃度のセシウムが検出されている。寿司屋で聞いた話では、アイナメは海岸近くの浅い岩場にいるとのことで、おそらく陸地から流れてくるセシウムが蓄積したのでは。

いずれにせよ、福島沖、茨城沖の魚では軒並みセシウムが検出されており、海の汚染は深刻。

しかし、農作物については、福島県の緊急モニタリングでも意外に検出されてない野菜が多い。事故当初は空から降ったヨウ素が葉物野菜にベットリとついたのだが、これは半減期が短く既に消失。セシウムの土壌からの移行率については、種によって大きな差があるように思える。

過去日記でも書いたが、「市民放射能測定所」の測定は自然界に存在するカリウムも一緒に測っており信頼性に欠けるものの、カリウム相当分を控除すると、ほとんどゼロとみなせる野菜が多く、むしろ行政の「不検出」という測定を裏付けているデータだと思える。

セシウムは化学的にはカリウムと似た挙動を示すというが、ならばカリウムをたくさん含む食品に出やすいのではないか。

全国の食品の放射能検査データで、今までセシウムが検出された食品を見ると、確かにカリウムの多い食品で上位にあるものが多い。

農作物では、茶、きのこ全般、たけのこ、パセリ、ほうれんそう、くり、ゆず、モモ、イチジク、プルーン、カンピョウなど。水産物では、鮎、昆布などこのリストでカリウム含有量が上位のものばかり。

しかし逆に、カリウム濃度が高い食品としてあげられてる食品からすべて高濃度のセシウムが検出されている訳ではないが、これには、①東北地方が産地でない、②収穫期がまだ到来していない、③ハウス栽培など汚染度の低い農法が主、④単にまだモニタリングされていない、などなどの複合要因が考えられる。

カリウム濃度の高い食品にはセシウムも検出されるという仮説に従って、今度どれから高濃度セシウムが検出されるかを予想するなら、まず三陸のホヤは、(いまだ一度も検査されてないようだが)いざ検査するとウニを超える高濃度の結果が出る可能性大なのでは。私自身はホヤ食べないので影響はないのだが、三陸産のホヤは有名だから、早く検査したほうがよいと思うなあ。

秋の農作物では、ぎんなん、ゆりね等もカリウム濃度が高く(土壌や栽培法にもよるだろうが)検査すると高い値が出るような気がする。まあ、どちらも大量に食べるものでもないが、茶碗蒸しに入れられないと困るよなあ。

セシウム137の半減期は30年。食品の汚染問題は、これからもずっと付き合って行かなければならない長丁場になる。

それにしても、もはや誰も信用していない豚のエサより甘い食品のセシウム暫定基準値500Bqについては、厚労省が早く見直してもらえないものか。


夜のニュースでは、エゾイソアイナメの暫定基準値超えを受けて、茨城漁協は再度調査を拡充するまで茨城沖での操業を停止するのだとか。しかし、今までの結果見ても、100ベクレル超えるヒラメとかあったが、暫定基準値は下回ってるとして平気で流通させてるところがなあ。

はっきりいって、別にアイナメで高い数値出なくとも、茨城の魚介類は積極的に食べる気にならない。暫定基準値なるものが高すぎるのだ。

ひとつ助かるのは、茨城で取れる魚は、コモンカスベ、ババガレイ、ヌマチチブ、アオメエソなど、変わった名前の魚が多くて、寿司の寿司種にはあんまりならないところ。寿司屋に流通しなければ、私自身はほとんど食する機会がないのでまあ大丈夫か(笑)

とはいうものの、茨城の調査は確かに検体少なく、頻度もそれほどなく、やはりもっと調査しなければならないだろう。調査したらもっと高濃度のが出て売れなくなると漁師が考えているのなら話は逆である。安全を証明しなければ誰も買わない。

もっとも魚の産地というのは、漁獲を水揚げした港による訳で、茨城の海で獲っても、銚子に揚げれば銚子の魚ということになる。この辺りも今後どう管理してゆくのか、今のうちに水産庁で検討しておいたほうがよいと思うがなあ。
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この記事へのコメント
>岩手のマツタケが大丈夫かどうかは心配

岩手のマツタケは、大丈夫のようですよ
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=34552
日本生産一位の長野県のマツタケも大丈夫だったそうですから、土瓶蒸しなど安心して召し上がれるかと

一応、ぎんなん(日本で生産一位のところ)もセシウムは検出されなかったそうです
http://www.sobueginnan.com/
2011/09/14(水) 13:28:41 | URL | maru #pcqW7CJ.[ 編集]
>maru様

岩手のマツタケで33Bqというのは、原木シイタケの露地物に比べると、何桁も移行率が低いようですね。

銀杏が大丈夫なのもよいニュースです。ただ、樹木については、根からの移行はこれからかもしれないので、警戒は必要ですが。

マツタケの土瓶蒸しや茶碗蒸しは、日本の秋の代表的料理ですからねえ。
2011/09/14(水) 22:43:28 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
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