97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「Battle Los Angeles / 世界侵略:ロサンゼルス決戦」を見た。


「Battle Los Angeles / 世界侵略:ロサンゼルス決戦」を見た。  

今年はやたらにアメリカ発のエイリアンSF物が多い印象だが、「スカイライン-征服」とエイリアン侵略物の結末でも書いたように、この手のお話は、もうすでに結構あるだけに結末が難しい。

世界の大都市沿岸に不思議な隕石が次々に落下。しかし落下してきたのは隕石群ではなくある種の宇宙船で、地球へのエイリアンの侵略だったという導入も、なんだかどこかで見たような。

しかし、海から上陸してきたプレデターのようなエイリアン達が、アメリカの海兵隊相手に、銃器のようなもので撃ち合う市街戦を挑むというのは、ちょっと驚き。宇宙を遥々と旅するとてつもない科学技術を擁したエイリアンが、なぜ地球侵略に来て、地上で白兵戦やらねばならないのか。まあ、答えはちゃんとある。そうしないと映画にならないから(笑)

そしてこの映画は、エイリアン物というより、徹頭徹尾アメリカ海兵隊のリアルな戦闘を描いた、軍隊戦記かつ海兵隊礼賛映画になっている。

部下を殺してしまった歴戦の勇者が士官学校出たてのエリート少尉の部隊に配属され、エイリアンと戦うことになる。兄を失った弟とその兄を戦死させた上官であった歴戦の勇者の葛藤。エリート少尉の初めての実践での怯えと逡巡、そしてその超克。戦争物映画では実にポピュラーな人間関係が満載。エイリアンの侵略に対して、LAと民間人を守るために勇敢に戦う軍隊の献身的姿を描き、きちんと観客にカタルシスを与える。

戦闘の合間に海兵隊員が繰り返す、"Retreat? Hell!(退却なんぞするもんか!)"というスローガンは、映画の後で調べてみると実在の2nd Battalion 5th Marinesという海兵隊軍団(映画の中でも2-5としてその部隊名が使われている)のもので、Lloyd W. Williamsが第一次大戦で退却命令を受けた時に発した、"Retreat? Hell, we just got here!(退却だ? ふざけんな、今来たばかりだろ)"という台詞に発しており、決して敵に背を向けない海兵隊の勇猛果敢さを表したもの。

民間人の救出に命を賭けながら、"Marine Corps leaves no one behind (海兵隊は誰も置き去りにしない)"など、米国の国土と市民を守る軍隊を見事にヒロイックに描き、田舎の共和党支持者なら、ある意味感涙にむせぶような出来になっている。いや、まあ、軍隊に対する評価を別としても、エンターテインメントとしてはよく出来ていた。

シカゴトリビューンの映画評で、"Original, it's not. Exciting, it is."とあったが、まさにその通り。何度か行ったサンタモニカが舞台というのも懐かしい気がしたが、CGに関しては「スカイライン」の出来のほうが素晴らしかった。まあ、この映画はSFというより戦争映画なのだが。


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コメント
この記事へのコメント
宇宙、それも銀河レベルの彼方からやってくる宇宙人が白兵戦を・・ってのはオヤクソクで突っ込んではいけません。日本の特撮モノでは、そんな宇宙人が巨大化して自らの拳で殴り合うんですから・・(笑)
2011/09/22(木) 08:16:20 | URL | taka #xJy3ruYo[ 編集]
>アメリカ発のエイリアンSF物が多い
来年5月公開の「Battleship」も
US NAVY VS エイリアン(エイリアンの操縦する宇宙船)のようです。似たような内容の気もするのですけど、ちょっと、少し期待してます。http://www.youtube.com/watch?v=qDMXkPfxjOc

「skyline」のDVD買いました
助言ありがとうございました。映像美しかったです。しかし、最後のお話のオチが右斜め上というか、「えっ・・・そこで終わり!?」というような気が・・・。
2011/09/22(木) 12:11:31 | URL | maru #pcqW7CJ.[ 編集]
>taka様

「ウルトラQ」はリアルなSF物でしたが、「ウルトラマン」以降は、まさしくそんな感じでしたねえ。

まあでも、結構楽しめた映画ではありました。アメリカの田舎の映画館でも観客は結構喜んでると思います。
2011/09/22(木) 20:16:37 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
>maru様

Battleshipも、接近遭遇物として割と面白そうか印象ですね。アメリカ人はSFが好きだなあ(笑)。

skylineは、CGが実に美しかったですね。まあ、あのラストは製作者達も、映像のほうばかり熱心にやってて、どう締めくくるか考えてなかった産物という気がしますが。私もDVD買うかなあ。

今回のBattle Los Angeles は、SFというよりむしろ戦争物なので、エイリアンやUFOのCGにはさほどの冴えがなかった印象ですね。
2011/09/22(木) 20:33:42 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
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