97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
群馬県の放射能航空モニタリング
過去日記でも触れている、福島原発事故の汚染度を面として調査する「文科省広域航空機モニタリング」は、牛歩ながら一応進んでおり、山形県に続き群馬県の結果が昨日公表された。

これで、福島、宮城、山形、茨城、栃木、群馬の各県を合わせた放射能汚染地図まで完成。群馬は福島からは宮城、山形より遠いのだが、セシウム汚染度は両県よりも高いことが判明。セシウム137の蓄積量で60~100KBq/平米と二本松や福島市と同じレンジに入ってるスポットも、ごく狭いエリアだがある。

以前、赤城大沼のワカサギから暫定規制値を超えるセシウムが検出されたし、群馬の野生イノシシやキノコからもある程度検出されていたので、予想はされていたが、やはりセシウム汚染はここまで来ている。上記モニタリング資料最後の全県を合わせた地図を見ると、那須塩原、日光を渡って放射性プルームが福一から流れてきたように思える。もちろん飯館村や浪江町のように、チェルノブイリの強制移住エリアに該当するような、飛びぬけた高濃度の汚染スポットは無いのだが、やはり群馬県でも、これを元に精緻な地面調査と除染を行わなくては。

文科省が公開した3月の月間累計定時降下物データでは、新宿では群馬前橋の倍のフォールアウトがある。こうなると東京の汚染地図も、実に気になるところ。

文科省からモニタリング計画発表のあった順番にBacklogを並べると、今後は、新潟 / 埼玉・千葉 / 秋田・岩手・東京・神奈川 / 長野・静岡と発表予定。

文科省の広域航空機モニタリングは、最終的には青森から愛知をカバーする広域汚染地図となる。

ただ、青森、石川、富山、福井、山梨、岐阜、愛知の各県については、まだ具体的な実施予定も発表されていない。この調子では、雪降る前に全て計画通り終了するのは不可能ではと心配になってきた。もっともこれらの7県は、ずっと発表されている空間線量率や定時降下物、上水放射能測定などを総合的に見ても、福一由来のセシウムによる汚染度は、まず問題にならないくらい低いと思われるのだが。

まあ、いずれにせよ、埼玉、千葉、東京、神奈川の調査発表も終了次第早くしてくれないものかねえ。


(注記:このブログでは何度も書いており、何度も読んでうんざりの人もいるだろうが、検索で来た人のためにまた書いておくと、日本のこの調査も、なぜもっとリソース費やして早くしないのかとは確かに思う。しかし、チェルノブイリで詳細な汚染地図が一般に発表されたのは、事故から3年後でそれまでは秘密扱い。事故後は原発周辺30キロ圏内しか避難しておらず、何百キロも離れたベラルーシ等の場所に飛び地のように(福島で言うと原発周辺の浪江町級の)高濃度の汚染が広がっていたことに住民は驚愕(これまた何度も書くが、福島事故では、福島原発近隣以外にそれほど高濃度に汚染された地域は<雨樋下や排水溝など特異な場所をほじくりかえせば別だが広域としては>いまだに見つかっていないし、事故の経緯を見ても今後も見つからないだろう)。セシウム137換算で、555KBq/㎡の地域が強制移住エリアに指定され、避難が始まったのは、事故から5年後。当時の共産ソ連が、現在の日本より国民を大事にしたはずはないのが道理である)


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