FC2ブログ
97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
食品のセシウム暫定基準再び
コメに放射能、悪条件重なる 福島・二本松産から検出

日本土壌肥料学会の資料によると、セシウムは2:1型層状ケイ酸塩という粘土層に吸着されると非常に強固に固定され、容易に他の物質と入れ替わったり、植物や水には移行しない。これはこれで良いニュースであり、実際に福島の米については、早生米の調査時点ではかなり移行率が低く、しかも精米するとNDになったということで安心していた。

しかし、二本松の田で500Bq/Kg検出。調査すると、この500Bq/Kg出た場所は、砂地でカリウム施肥の量も少なく、特殊な条件であったというのが冒頭のニュース。これはこれでなぜ高度の汚染が出たかの理由が、上記土壌肥料学会の知見に矛盾しないことが分かった訳で、これも悪い話ではない。

ただ、二本松地区では他の水田でも(検出限界未満もあるものの)50Bqから100Bqくらいはポロポロ出ている。玄米での調査だから精米すれば多少は減少するだろうが、50~100Bq/Kg汚染されている米を家庭に常備して、毎日もりもり食べたいかというと、そんなことはないなあ。

おそらく福島の米を積極的に買う人はさほど多くないのでは。実際に汚染がある程度出ているのだから、これは風評被害とは呼べない。汚染は暫定基準値以下だから安心して食べろケロと言われても、嫌な人は嫌だろう。なぜなら、そもそも現在の食品のセシウム汚染暫定基準値が明らかに高すぎるから。

そして汚染米問題の時に分かったのは、世の中にはモラル無い業者がたくさんおり、食用として流通させてはいけない米も偽装して売りさばいていたという事。まして今回は食品衛生法上は、セシウム汚染が500Bq以下ならば流通させても完全に合法。売れなくとも流通しないはずがない。福島の米は値崩れするに違いないが、儲けのためにそんな米を買い叩いて産地偽装して売ったり、加工品に流通させる米業者がたくさんいるだろう。

事故米の時の経験では、流通した先は、酒造用、製菓用、学校や病院の給食、コンビニおにぎりなど。今回は違反でもなく、もっと大規模に福島米が流通するだろう。

暫定基準値をもっと早く下げなかったのは、事無かれ主義の厚労省の怠慢でとんでもない話だと思うがなあ。

水と牛乳を20ベクレル、その他の穀類、野菜、肉、魚を50ベクレルと、現行暫定基準の1/10にすると、全て基準値ギリギリの物を食したとして年間0.5mSv。外部被曝を考慮しても、生涯の追加的被曝を100mSvにすべきという食品安全委員会の勧告内に十分収まる。

この基準にしたとしても、農産物の何十品目、福島のかなりの部分の海産物、茨城のいくつかの海産物、淡水魚などを当面諦めればよいのだし、それらは既に食品の安全性検査を見て気にした人は買ってないものばかり。農水産業保護の視点から考えても、大して影響ないと思うのだが。

関連記事
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック