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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
木村政彦 vs エリオ・グレイシー
昨日書いた「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」でも取り上げられている、木村政彦がブラジルで、エリオ・グレイシーと戦った時のビデオがYouTubeに上がっている。



これは第二ラウンド。グレイシー柔術に翻弄された近年の日本総合格闘技を記憶しているなら、最初から最後までグレイシー柔術一族の開祖たるエリオ・グレイシーを攻めに攻めて完勝した木村政彦には喝采を送りたくなる。これでも木村は、戦争と兵役による10年間ものブランクがあり、もうロクにトレーニングしてなかった頃なのだ。

ビデオ最初の強烈な「鬼の大外刈り」一閃は凄まじい。当初、エリオ戦では使わないと言っていたのだが、脳震盪で決着をつけようと出した伝家の宝刀。

上記の本によると、ビデオが残っていない第一ラウンドで、木村が袈裟固めからヘッドロック気味に頭を締め付けたため、エリオは耳から出血。締めを緩めて「大丈夫か」と問う木村にエリオが「OK」と答えて更に続投。その後の強烈な横三角締めでエリオは一度落ちた(頚動脈を締められて意識を失うこと)がタップしなかったため、技が効いていないのかと思った木村がマウントポジションに戻ったはずみで活が入って覚醒。その後、マウントの姿勢で攻め続けながら、木村はエリオに、「お前は凄いな」と声をかけたのだという。圧倒してはいたが、木村はエリオの強さには気づいていたのだった。

上記のビデオは、第一ラウンドでエリオがフラフラになった後。試合は木村がコントロールしているのだが、それでも寝技でもずいぶんと抵抗しているのには感心。木村は試合前日にエリオを訪ね、「私は夜ベッドに入る時、人の腕が折れる音を思い出したくないんだ。技が決まったら、無理せずにタップしてくれ」と頼んでいる。木村は豪放磊落だったが実に優しいところがあった。しかしエリオは腕が折れても降参せず、セコンドのタオルで試合がストップとなったのだった。

木村も凄いが、エリオ・グレイシーも凄かったなあ。


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