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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
小松左京追悼のムック
先日の出張時、駅中の本屋で購入した、
「小松左京---日本・未来・文学、そしてSF 」読了。本年7月に亡くなった日本SF界の巨星、小松左京追悼の特集本。

小松左京ゆかりの人達の追悼座談会や、日本沈没創作メモ、昔の小松作品に関する後書きやエッセイなどあれこれ収載。

日本沈没創作メモでは、沈みゆく日本列島の最後を哀悼と共に見つめながら、日本と運命を共にしようとする田所博士と政財界の黒幕、渡老人のエピソードの原型が掲載されているのだが、完成版の小説では設定に更に一ひねり半くらい加えられてあり、見事に印象的なシーンとして成立しているのに感嘆。

小松作品を語る、SF作家や編集者が集まった追悼座談会では、映画「さよならジュピター」については一様に誰も一瞬沈黙し、そして開いた口が重いのが印象的。そう、小松左京がプロデューサと総監督を勤めたこの映画は、身も蓋もない言い方をすると、「スターウォーズ」を何倍もお粗末にしたような失敗作に終わった。これは小松のせいというよりも、当時の東宝と日本の映画屋に、世界に通用するSF映画を作る気概も実力もなかったということだと思うのだが。もしも現在のようなCGが自在に使えていたら、小松左京のイマジネーションがどれだけ飛躍しただろうかと、実に残念に思える。

作品については、誰もが傑作として挙げるのは、壮大な長編「果てしなき流れの果てに」や、「ゴルディアスの結び目」に代表される圧倒的なセンス・オブ・ワンダーに満ちた印象的な中篇群。

小松左京は私の出身高校の大先輩にあたり、在学中に一度講演に来校したことがある。まだ元気な頃で、漫談のような軽妙洒脱な語り口だったなあ。

「地には平和を」、「継ぐのは誰か?」、「復活の日」、「日本沈没」、「物体O」、「こちらニッポン」、「夜が明けたら」等々忘れ難い作品はいくらでも思い出せる。Amazonで検索して、既に散逸して手元にないものを追加発注。ついでにマーケットプレイスで見つけた懐かしい平井和正の短編集なども発注。古い物をAmazonで検索すると、ついついあれもこれもと買いあさってしまう。まったくこの便利さには困ったもんだ(笑)。

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コメント
この記事へのコメント
おお懐かしい
平井和正なんて名前を久々に目にして懐かしい。昔ウルフガイシリーズ読んだなあ。アマゾンで買うほどじゃないけど図書館で借りてみようかな。
2011/12/06(火) 22:39:10 | URL | nono #mQop/nM.[ 編集]
平井和正は、ごく初期のセンチメンタルな短編もよいのですよねえ。幻魔大戦以降の迷走には胸が痛みます。
2011/12/07(水) 10:27:37 | URL | Y.Horiucci #-[ 編集]
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