97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
女性宮家の後ろにあるもの
「女性宮家」検討、有識者から個別に意見聴取

女性皇族が結婚しても一代限りで宮家を設立して皇族に残る、それだけなら簡単な話ではあるのだが、本来的には、女性皇族にも皇位継承権を認めるのか、その子孫に皇位継承権があるのか等と一緒に議論しなければ軽々しくは結論の出ない問題。

女性天皇や女系天皇を認めるとしたら、女系天皇の配偶者の地位についても検討が必要。女性が例えば皇太子と結婚すると皇太子妃として皇族になる。では女性皇族、あるいは将来の女性天皇と結婚した男性の扱いは? 弓削道鏡が出てきたらどうするかも考えておいたほうがよいのでは。

文藝春秋1月号の巻頭特集でも、「平成が終わる日」として皇位継承の問題が大々的に取り上げられている。しかし世が世なら不敬罪になりかねない題名だなあ(笑)

過去日記、「拙速な皇室典範改正は本当に必要か」で以前書いたが、小泉首相の時代に、なぜかロボット工学の学者先生を座長にして、「皇室典範に関する有識者会議」が設定され、なんだかずいぶんと拙速に女系天皇容認を打ち出していたが、秋篠宮に男子誕生したことによって検討は振り出しに。

靖国という「幻想」には目を三角にして徹底的にこだわった小泉が、日本のもっと根幹にある、万世一系、男系相続という皇統継承の「幻想」をまったく重視しなかったというのは興味深いが、もともと哲学も定見も無い変人だったからなあ。

同じく文藝春秋の過去にあった特集、「秋篠宮が天皇になる日」の感想としてこう書いた。
現行の皇室典範では、平成の世が終われば、皇太子が即位する。そしていつか亡くなられたら、(その時点でまだ秋篠宮が存命なら)、秋篠宮が即位する。そして秋篠宮も崩御されれば、その長男である悠仁親王に皇統が移る。典範に決めてある通り、単に粛々と進んでも、国民生活には別に問題は生じないのでは。
しかし、「平成が終わる日」の特集を読むと、やはり現実的には色々と難しいことがあるようだ。今上天皇が崩御されると皇太子が新天皇として即位するが、皇太子がいなくなる。そうなると東宮職が廃止になる。東宮以外の皇族の宮廷費の予算はごくわずか。宮中の祭祀などに関しても、本来は一子相伝で伝統を伝えるらしいが、それにも支障が生じる。

現在の皇太子が即位後に崩御した時点で、秋篠宮が存命であれば皇統がそちらに移り、新天皇と新皇太子が誕生するのだが、それまで皇太子が不在。果たしてその時点で秋篠宮一族に準備ができているか。確かに難しいかもしれない。

過去を見れば、天智天皇の異母弟である大海人皇子が立太子して皇太子となった例が日本書紀に見える。それでは、秋篠宮を皇太子とするか。しかし、皇太弟が皇太子になるというのは、後の壬申の乱に続く混乱を思い出させて、あまり縁起のよいものではないよなあ。

もっとも昔に遡るならば、必ずしも天皇の長子が後を継いだ訳でもない。皇室典範を改正して、今上天皇崩御の際に、一気に秋篠宮が即位し、そちらの系統に皇統を移すというのはどうだろうか。あるいは女性天皇、女系天皇を認めるか。日本の天皇制は今、ちょうど岐路を迎えようとしているのかもしれない。

個人的には、あえて女系天皇を認めるなどの大改革をするくらいなら、最後まで男系長子承継を堅持して、もしも皇統が断絶したならば、それはそれでしかたないと思うのだが。世界には断絶した王家、王朝などは数限りなくあり、今まで持ったのが奇跡のようなものなのだし。

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