97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
センター試験の歴史問題はおかしくないか
センター試験の時期になると、大学受験の時世界史でひどい点を取ったトラウマが蘇り(もっとも一科目捨てるのは計画通りで、現役合格したから実害はなかったのだが)、「世界史」の問題がいかに枝葉末節な知識を問うているかをボロカス書くのが習わしとなっている。今年もボロカス書こう(笑)

ちなみに昨年の日記では、
受験の世界史の問題は、何度見ても、生きてく上での教養、生活を豊かにする知識などとはまったく何の相関もない、枝葉末節な歴史オタクの知識を問う問題にしか思えない。
と感想書いたが、本年の問題見ても、まったく感想は同じ。

歴史の入試問題は、「暗記モノの細かい枝葉末節の知識だけを問う難問奇問が多い」という批判は以前から根強くあり、おそらくその辺りを気にしてか、問題の形式としては一見、まるで文章を読ませて考えさせる問題のように見える。しかし設問で掲示される文章は、後の質問とはまったく関係がない。問題文に出て来た単語だけを取り上げて、設問の文章内容とは関係ないことを聞いてる質問ばかり。ヒエロニムス・ボスの絵画写真が掲載されている設問もあるが、この写真も質問にはまったく関係ない。これには呆れた。

はっきりいって設問に使われたパラグラフは読むだけムダ。体裁だけつくろっている、コッパ役人的発想のオタク歴史学者が作った悪問ばかりではないか。それにしても、選択肢の文章だけ見ても、知らない単語だらけなのには参るなあ。

・ギリシャでホルテンシウス法が制定された。
(はあ? ホルテンシウス法って何だ? 見たことも聞いたこともないぞ)

・ペトラルカが抒情詩を作った
(ペトラルカって誰? 知らんなあ)

・19世紀にムラヴィヨフが東シベリア総督となった
・班超が西域都護となった
(ムラヴィヨフも班超も、今までの人生で一度も聞いたことない名前。今後の人生で知ることもないだろう)

また、こんな設問も。

・中国の税制を古い順に並べよ、地丁銀制、両税法、一条鞭法

(古代中国税制の研究にこれから一生を捧げるつもりならともかく、こんなことを知って何か人生の役に立つのでしょうか、センセイ? これは難問奇問の部類ではないのでしょうか、人間として生きて行く常識なのでしょうか、センセイ?)

歴史の受験勉強になると、きまって教条主義的に繰り返されるのが、「教科書をしっかり勉強しておけば解けます」というもの。しかしですね、こんな枝葉末節の知識が本当に教科書に全部載ってるか? 脚注にすら載ってないんじゃないの? これが昔から疑問なんだなあ。

もちろん教養として歴史を学ぶ重要性は理解しているし、私の本棚にだって歴史関係の本はある。しかし、この大学入試の歴史問題は、枝葉末節のどうしようもない重箱の隅ばかりをつつくクズ問題である。

まあ、思うに大学受験の社会科では、あまりにも歴史が幅を利かせ過ぎではないか。社会に出てからのことを考えると、倫理社会と政治経済、地理のほうがずっと大事だろう。歴史の受験問題は、歴史学者になろうとしてる人だけが選択すればよろしい。こんなものを覚えなくてはいけない受験生は、実に気の毒だと思うなあ。

とまあ、本年もボロカス書かせていただきました。歴史好きの人には失礼。わはは。

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コメント
この記事へのコメント
地歴の問題
確かに、暗記モノの細かい枝葉末節の知識だけを問う問題が多いように思いますね。
どうせなら、道路交通法、年金や保険、確定申告などに関わる枝葉末節の知識を試したほうが実用的価値があるかも。
ちなみに、今年の地理Bではウユニ塩原の写真が出ました。あれなんぞは、海外絶景番組を視ていればすぐに解ける。
2012/01/17(火) 08:23:49 | URL | はせぴぃ #ANjhXykE[ 編集]
はせぴぃ先生の大学では、社会の問題冊子配布遅れはなかったですか?(笑)

まあ、政治・経済や倫理・社会を勉強しておくほうが社会に出たら一般常識として役に立つと思いますねえ。
2012/01/17(火) 13:02:49 | URL |  Y. Horiucci #-[ 編集]
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