97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
カラスヤサトシの結婚
おなじみカラスヤサトシが結婚した話は前に書いたが、その顛末をあつかった本、「結婚しないと思ってた オタクがDQNな恋をした!」が到着。Amazonにだいぶ前に予約注文したまま忘れていたが、ちゃんと届いた。

しかしまあ、この題名の、アッケラカンとした自虐はどうだ。この本の元となった連載にしても、誌上でお見合い相手を募集し、カラスヤサトシに実際に会わせ、相手に会った時のカラスヤのオタオタぶりを皆で笑おうという、まさしくカラスヤ名物の自虐企画から来ている。

担当の女性編集者との確執(笑)の描きかたも、「カラスヤサトシ」、編集T氏とのやりとりを彷彿させるカラスヤの名人芸で実に面白い。

しかし雑誌の企画とは裏腹に、実生活でのカラスヤは、ひょんな事から知り合った女性と既に同棲を始めていた。作品に描くかどうか若干逡巡があったようだが、自らの身辺自虐ネタをそのまま漫画にしてきた作風から、この連載での公開に踏み切ったようだ。

それにしても、相手の女性と知り合ったその日から同棲、デキ婚というのも、人生何が起こるか本当に分からないなあと感心する。同棲中に遭遇した東日本大震災が、結婚への後押しをした面も確かにあったようなのだが。

巻末の対談では(これがまた面白い)、カラスヤは、「ボクは昔からモテないなんて言ってない。うまくいってなかっただけだ」と意気軒高(笑)。漫画には、学生時代から付き合い、8年前に別れた彼女のことも描かれているのだが、やはり将来の見えなかった売れない漫画家生活が続いたのが原因なんだよねえ。

「カラスヤサトシ」が売れ、知名度が上がり、漫画家としての生活が安定してきたのも、やはり突然の「モテキ」到来で結婚に至った要因なのではないだろうか。まあ、しかし、おめでたい話。

「カラスヤサトシ」や「おのぼり物語」を思い起こした上で、夫婦で生まれた子供を初めて部屋に連れ帰るこの本の最後のシーンに辿りつくと、一人の愛すべき人物の、「泣き笑い自分史」が、見事完結したかのような爽やかな感動さえ覚えるのだった。

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