97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
総理の介入自体は
福島原発事故の調査委員会というのは何故か、政府、国会、民間と3本立てで行われているようだ。

政府事故調査委員会は、昨年12月、詳細な中間報告を既にwebに上げており、これは福一事故について語るには一読すべき文書。

そして、本日は、民間事故調査委員会が会見して報告書の内容を公表。しかし、メディアによって何を報道するかのトーンがずいぶん違う。

読売は、菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調という記事を書いているし、「アメリカでは大統領がベントを指示するなど考えられない」という記事も見た。

しかし、日本の原子力災害対策特別措置法では、原子力災害が起きた時に、原子力緊急事態宣言を発令した内閣総理大臣に全権が集中し、政府だけではなく地方自治体、原子力事業者を直接指揮し、災害拡大防止や避難などをする権限が認められている。介入したのが間違いだったと言わんばかりの報道は、法律の趣旨から言って筋違い。総理大臣が介入してはいけないのなら、法律を改正せよと主張したほうがよい。まあ、では誰が指揮を執るべきなのかが問題だが。

「スッカラ菅」のリーダーシップがアホな内容で、それが事故収束を悪化させたという批判であれば、それはそれで納得のゆく部分あり。しかし、この総理や官邸の事故収束指示についても、反原発のためならウソついてもかまわないという運動家が、あれこれ推測でデマを飛ばしており、うかつにすべての情報を信じる訳にもゆかないのだった。

本日夜のNHK 「ニュースウォッチ9」も、この報告書の内容について特集。

事故当初、「水素爆発は起きない」と言った原子力安全委員会の斑目委員長を、1号機の水素爆発後に菅首相は信用しなくなり、自らの知り合いを内閣参与に次々任命して彼らだけの意見を聞くようになった。官庁や東電からは官邸にまったく情報が上がってこなかった。官邸の政治家は、SPEEDIの存在など誰も知らなかった等の調査結果が報じられている。

報告書原文そのものが一般に公開されていないのでまだ細かく検証はできないが、NHKのこの報道からすると、事故当初から極端な反原発派や原発事故で商売している武田邦彦等が主張した、「政府と原子力ムラは結託して情報を遮蔽して国民を被曝させようとしている」、「SPEEDIさえ公開されていたら被曝は防げたのに政府が情報を隠した」などの言説は、やはり真実ではないような気がする。

政府、官僚、東電の対応は確かに大きく混乱して、後から振り返れば愚かだった。しかし前述の政府事故調の中間報告を読むならば、津波の後の福一の現場は恐ろしい混乱。全ての交流電源が喪失し、何が炉心に起こってるかが分からず、手持ちの線量計の目盛りは跳ね上がってゆく。そして余震と更なる津波への恐怖。現場の職員は本当によくやったと思う。

いくら東京から、「早く報告しろ! 報告しろ!」と言ってもうまくゆくはずはない。『「事故」は現場で起きている』のだから。隠蔽の陰謀を企む余裕など、東電にも政府にも到底あったとは思えない。

まあ、いずれにせよ、何がどう起こり、誰がどのような対応をしたのかの詳細は、今後の継続した調査を経て、徐々に明らかになってゆくのだろうし、その結果はきちんと検証して、同じ失敗を繰り返さないよう、何らかの対策を迅速に行わなければならないと思うのだった。

(酔っ払って推敲せずに書いたので、表現に細かい間違い多々あり、後日若干の文章修正。しかし文意には大きな変更なし)


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