97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
食べ歩き本あれこれ
銀座の教文館書店は、平積みのラインアップがいつも興味深いが、銀座界隈や歌舞伎を扱った本の他、ドキュメンタリーや、飲食・グルメ関連の本の品揃えもなかなか優れている。Amazonや楽天に押されて都内でも書店が次々に無くなっているのだが、なんとか頑張ってもらいたいなあ。

土曜日は銀座に出て、本を物色。Amazonの検索も便利だが、やはり本を手に取ってあれこれ選ぶのも読書の楽しみ。平積みから食関係の本を3冊セレクト。ガイドブック系なので、パラパラ観るだけで面白い。

「昔のグルメガイドで東京おのぼり観光」は、古書店で見つけたおよそ50年前の東京グルメガイドを元に、現在でも残っている店を巡って栄枯盛衰をしのぶという本。まあ、アイデアだけで一冊書けるというお手本のような本ですな。

昔の店の案内図もところどころで紹介されているのだが、店の場所や目印が変わっていたりして、そこも面白い。銀座の場合、三越と和光はずっと昔から変わっていない不変のランドマーク。普通「銀座四丁目の交差点」というと、この三越と和光に隣接した晴海通りの交差点を指すが、昔の地図を見ると、この交差点にちょうど昔走っていた都電の駅「銀座四丁目」駅があったのだった。なるほど。

店の歴史にも興味深い話多し。天ぷらの銀座ハゲ天は、やはり創業者が禿げていたのだとか。しかし、この店には、おそらく禿げたお客はあまり来ないのではと心配になる。煉瓦亭、野田岩、銀座梅林、かんだやぶそばなど、残ってる老舗は昔からの歴史を経て、今でもちゃんと健在なのであった。まあ逆の発想でつぶれた名店を追っても面白いと思うが、取材は困難を極めるだろうなあ。

「あの店に会いに行く~人生の想いでにしたい全国の名店」は、切り絵作家が巡った全国、和洋中の名店を、見事な切り絵とともに紹介するガイドブック。大井町にある洋食屋「ブルドッグ」は以前、とんねるずの番組、「汚なシュラン」で紹介されたことがあるのだが、店主のオヤジの切り絵がそっくり。しかも手に持ったオムライスもまたよくできているので感心。

切り絵というのはぼかしのテクニックが使えないので、まるで全てに焦点があたったようなエッジの効いた絵になるが、どの絵の構図も凝っており、人物も料理も実に生き生きと描写され、かつ情報量が多い。文章も短いが、「土手の伊勢屋」の人情話などなかなか読ませるのであった。

「江戸東京 味の散歩道」は、昔の江戸を偲ぶ、東京下町の飲食店紹介。下町巡りの達人達が多数登場して江戸の香りを残す名店を紹介する。写真満載でパラパラと見るのも面白い。門前仲町の寿司屋「三ツ木」は、上記「あの店に会いにゆく」でも紹介されているのだが、気風のよい親方がつけ台に立つ、江戸前の伝統を残した、なかなかよさそうな店。天ぷら、蕎麦、鰻、居酒屋など、東京の下町を探索すると、結構あれこれ面白い店に出会えそうだなと、ページを繰るのも楽しい本。

そうだ、今度の休みは、下町散策に出かけようか。



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