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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「男脳中国 女脳日本 なぜ彼らは騙すのか」
「男脳中国 女脳日本 なぜ彼らは騙すのか」

在中10年で、300人の中国人を雇ってビジネスを行ってきた経験を持つ著者が、さんざん痛い目に逢い身にしみて把握してきた中国人と日本人の根本的な違いを語るという本。

なぜ彼らは平気でウソをつくのか? なぜ中国に進出した日本企業は連敗なのか? と副題があるが、日本人と中国人は、メンタリティから社会性に至るまで、まるで正反対とも思えるほど違っており、そのままを受け入れることは困難。「男脳」と「女脳」という著者の比喩はその大きな差を表現したもの。仕事面でも管理するなら性悪説で臨むべきだが、しかし最低限本質的な違いを理解しなければ、中国人とは付き合えないと説く。

地域差もあるが、著者が典型的な中国人として挙げるのはこんな人物。

チームプレイではなく個人プレイを好む。他人の事は手伝わない。競争大好き。日本で言うKY。合議せず単独で即断即決。自己主張が激しいが根気は無い。せっかちで短期的利を追求する。真実を指摘されると逆ギレする。大雑把で何事も気にしない。丁寧にやるよりスピードと見かけが大事。

こうして列挙すると日本的な組織人としての美徳とはまったく正反対な特質ばかり。もちろん日本でもこのような傾向を持つ人はいるけれども、出る杭は打たれるで、社会の中では叩かれたり矯正されたりするのでは。しかし中国ではこのタイプのほうがマジョリティでワラワラいるというのだから、やはり度肝を抜かれるなあ。

今まで中国と仕事をしたことはないし、おそらく今後も中国と関係を持つことなく会社生活を送れるものと予想しているのだが、実生活には関係無いとしても、あまりにも違う隣人の素顔は読んでいて実に小気味よい。日本人はこう、中国人はこう、とパンパンと割り切って切り捨てる著者のテンポよい説明も痛快だが、中国滞在が長いため著者自身もちょっと中国化しているのでは(笑)。

もっとも中国といっても全てが同じ国ではない。何千年にも渡って、次々と中原に覇を唱えた周辺国の血で血を洗った歴史が、中国と言う国の歴史の古層にそのまま折り重なっている。そこへもってきて、共産党の一党支配と解放政策によるとてつもない競争主義。この中国の混沌の中に入ったら、日本人など軽く弾き飛ばされてしまうよなあ。

日本というのは箱庭のように、なんでも小さく綺麗に、そして穏やかに静かにまとまって、事物が自然のままに古びてゆくことをよしとして、侘びや寂びとして尊ぶ心がある。

日本には昔、大陸から騎馬民族が来たという説もあるが、どうも中国人のように騎馬民族の血は流れていないのでは。

本居宣長の漢心(からごころ)と大和心(やまとごころ)の差は、今でも厳然としてあるような気がしてくる、実に面白い一冊。


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