97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「寿司屋の親父のひとり言」
神戸、三宮のジュンク堂書店は、今や全国に店舗を広げる大規模書店、ジュンク堂発祥の地。今となっては超大型とは言えないものの品揃えはさすが。飲食関連の書籍も充実している。

「寿司屋の親父のひとり言」を購入して東京まで持って帰ってきた。

門前仲町の寿司屋、「三ツ木」の親方の書いたエッセイ。この店は未訪だが、きちんと仕事をした江戸前寿司を妥当な価格で提供する店として、名前は聞いたことあり。著者の三ツ木親方は、江戸前の名店「京橋与志乃」の吉祥寺支店で修行して深川の地で独立して42年なのだとか。

握り寿司の歴史から、寿司屋仕事のあれこれ、寿司屋での作法、自らの修行遍歴などを、肩の凝らないエッセイ風にまとめたもの。

「江戸っ子は5月の鯉の吹き流し(江戸っ子は口は悪いが、腹に含むものはなくさっぱりしているという意)」と自分で書いているように、下町生まれ下町育ち、商売も下町で長くやってきた江戸っ子らしい、カラっとした雰囲気の本。

寿司種となる魚介類に対する蘊蓄については、先行する、いわゆる江戸前の名店の親方に取材した寿司本の数々と比較すると、ごくあっさりしたもの。「マグロは冷凍のほうが血の臭いがしなくて美味い」などの割り切りには、下町で開業する際、「与志乃」で使ってたような魚は使えないと決めたとご本人が語ってる通り、安くて美味いものを出す店としてのスタンスが現われている。しかし予算の中できちんと良い物を仕入れ、熟練の技術で伝統の江戸前寿司に仕上げる。そんなきちんとした店だということがよく分かる。機会あったら訪問してみたいな。

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