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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「P.M.9」訪問
水曜日の夜は会食予定があったのだが、会社を早めに出て「P.M.9」で軽く食前の一杯。早い時間なのでさがにカウンタには誰もいない。バーテンダーM氏に、食事の前である事を伝えて、軽くて涼しいものを所望。

グラスに葉っぱを入れて、なにやら潰した後で、クラッシュアイスとラムを投入。供されたのは「モヒート」。ミントの葉とバカルディ・ラムを使うカクテル。ミントの葉は、ちょっと蓼の風味にも似て、清涼感があるよなあ。

「しみづ」と「久」は今年お盆は13日から16日までお休みなのだが、「P.M.9」はその期間もずっと営業だそうだ。2杯目はジン・リッキー。これまた爽やかで食前にはちょうどよろしい。

他のお客はいないので、M氏にバーテンダーの修行について聞く。カクテルを作ることができても、客と信頼を築いて「売る」ことができなければ仕事にならないのだと。考えてみるとこのバーで、なにかお勧めをもらった時、訪ねればM氏は必ず勧める理由を説明できる。カクテルの由来についてのトリビアをさりげなく付け加えることもあるし、作り方や使う酒についても、聞けば聞けばなんでも懇切に教えてくれる。

全ての財やサービスには、お客が、ここまでなら払ってもよいという上限がある。そしてその値段は、例えば単なるその物の材質や機能だけの価値(これを「機能的価値」と呼ぶが)の合計ではない。たとえ200円の布地でも、柄がプリントされ、有名ブランドのタグがついたネクタイになれば何万円でも人々は喜んで買う。この付加された価値の部分を、「意味的価値」と呼ぶ。これが小さい財やサービスは叩きあいの安売り合戦に。これが大きい財やサービスは競争なく売れる。

「やはりこれでなければ」「他の店と一味違う」「寄った甲斐があった」、人々が認めるそんな価値が「意味的価値」だ。大店のショットバーで女性が運んでくるカクテルとたとえ素材の値段は同じであっても、よいバーでカウンタ越しに優れたバーテンダーが直接供するカクテルには、そんな「意味的価値」部分が大きいのだよな。よい寿司屋もまたしかり。


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