97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新富寿司」訪問
17日の月曜夕方に銀座をブラブラ。まだ時間は早いが、何を夕食に食べたいか思いつかない。「俺は今、何腹なんだ」と「孤独のグルメ」よろしく放浪するうちに、新富寿司の前に出た。ここはそういえば昼から通しでやってたんだっけ。久々だけど入ってみるか。

5時前にフラッと入店。前はお茶くみやってたまだ若い職人が相手してくれる。最初にこの店に来た10何年前から記憶にある顔だが、聞いてみると高校卒業してこの店で18年修行してるのだとか。ここはやたらに長く働いた職人が多く、彼が入った時は、まだじいさまの職人が2人いて、一人は店から兵隊に行って、また帰ってきて職人として働いてたというのだが、兵隊行ったってアンタ、なんだかどエラく昔の話だな(笑)

私が昔出会った爺さまの職人はそれより若かったが、それでも昭和一桁だったのだと。この人もだいぶ前に引退した。そりゃそうだ、もう80歳も近いはず。

そして彼が入ってからは、時折入店する若いのはいるものの、誰も続かず、彼がずっと18年間下っ端なのだという。しかしようやく二番手や親方が休みの時はつけ場に立つところまで来たという。偉いもんだなあ。「辛抱して続ければ、一生食べて行ける技術が身に着くんですが、皆続かないんですよねえ」と職人は言うのだが、確かにその通り。

冷酒日本海を瓶でもらって、つまみをお好みで注文。ヒラメ、タコ、スミイカゲソ、酢〆のイワシ、ハマグリをつまみで。ヒラメはなかなか旨みあり。イワシは分厚い身でこれも脂がよく乗っている。

握りは一貫ずつでもよいと言うのでまず中トロ。蛇腹の大トロと言ってもよい部位でなかなか美味かった。スミイカ、酢〆のアジ、コハダ、イワシなど握ってもらい、最後はカンピョウ巻。甘辛い昔風の味付け。

ガラス棒のすだれを氷の上に敷いてその上に種を乗せるガラスケースも昔風。そのまま種を乗せるつけ台も、新橋鶴八同様魚の脂がしみて年季が入っている。店は静かだし、職人は寡黙で、聞けば何でも答えてくれるが、手をポンポン叩きながら、「はい、次は何を握りましょう」なんて押し売りすることもない。寿司オタクが押し寄せるような店ではないのだが、昔風を残す居心地のよい店だ。
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