97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
iPS治療虚偽発表事件
iPS細胞で山中教授がノーベル賞という偉業を達成した直後に報道された、日本人医師がアメリカでiPS細胞を臨床医療に使用したというニュース。

アメリカの研究はさすがに進んでるなと、そんな呑気な印象しか抱かなかったが、疑念を抱いた専門家が大勢おり、調べるうちに実はこの発表は虚偽だったということが次第に明らかに。

今朝の情報番組では、どの局も、発表をした森口尚史氏がNYで行ったインタビューを大々的に流してその虚偽発言を叩きに叩いている。
Wikipediaにも、森口尚史で項目が立つという人気者に(笑)

この人は、何年か前からメディアとは接触があったようで、熱心に検索した人によると、研究成果についての記事が何本もメディアに紹介されているのだとか。おそらく昔の報道も、だいぶ「盛って」いるというか、虚偽なのでは。

まあ、最初に報道した読売新聞が、裏取りを怠ったということになるのだろう。報道する際に裏取りするのは報道機関の義務。ただ、本人が意図的に嘘をついている場合、記者の段階で発見するのは容易ではないと思うけれども。同じく本人から接触があって記事にしなかった新聞も、虚偽だという証拠があった訳ではない。どうも怪しいというレベルらしい。

今回の場合はアメリカの会見に本人が出てきて吊るし上げ状態になったので、日本でもアメリカでも医師免許が無いことや、就労ビザを持っていない事などが明らかになったのだが、普通に大学教授が外国との共同研究結果を発表した場合、記者は、医師免許あるのかとか、ビザは、手術した国への入国日は等とチェックしたりはしないよねえ。まあ、一人のホラ吹きのおかげで研究者全体への信頼が揺らいてはいけないと思うが。

なんでこんな事をしたのかは不明だが、研究者として華々しい業績を残せなかった事に、本人が抱いた劣等感というかルサンチマンが、やはりホラに結び付いたのではないかとも思える。

昨年行った最初の手術だけは本当だとまだ言い張ってるらしいが、本人の人格が崩壊しかねない最後の一線なのでは。もしも研究話に金出した出資者がいるなら別だが、ホラだけであれば実害はあまりなく、これ以上叩くのも大人げない。すでに研究者としての生命は絶たれた。あまり追い詰めず、「はいはい」と聞いてお引き取り願うのがよいと思うのだが。

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コメント
この記事へのコメント
いや、じつはこの手の話、けっこう多いんですよ。
ラボで画期的な発見があり一流雑誌の論文にまでなったのに、責任者が他部署に移って、同じラボの者たちが後継で実験を進めたら全く再現が出来なかったなんてのは、珍しい話ではありません。

というわけで、画期的研究に対しては、眉唾もので臨むのが理系の者の常識であり、今回はそれを知らずに不勉強のマスコミが釣られてしまったということですね。
(山中教授の発見も最初の頃は眉唾ものに思われていたのですが、あまりの大発見なので様々なラボが追加実験をしたら、同じ結果が出たのでようやく認められたということもあります。)

だから森口氏の事件もさほど珍しいものでもなく、ここまで騒ぐものでもないとは思うのですが、…でも、捏造・虚偽の科学レポートをマスコミが弾劾するなら、森口氏よりももっと迷惑な捏造・虚偽レポートを、福島の事故でさんざん書き飛ばした、U某とかT某とかを、マスコミはもっと叩いてもらいたいと私的には思います。
2012/10/16(火) 21:35:30 | URL | 九州人 #mQop/nM.[ 編集]
ES細胞で、韓国の英雄となった科学者の研究が虚偽だらけだったことが分かって一大スキャンダルになった事とかもありましたねえ。

この森口さんの場合は、騙されたマスコミが、今までは便利に利用してたのに、騙されたとわかったら、「この野郎、埒も無い法螺で俺達を騙しやがって」と腹を立ててバッシングしてる面もある気がします。本人もなんというか叩かれやすいキャラという気も。

あれこれ調べる人がいて、東大の博士論文も剽窃があるとか、審査した主査が国会で除染を絶叫して一躍人気者になった東大の児玉教授だったとか、余震がまだ拡大してるような(笑)。

まあ、しかし、大した実害はなかったので(本当にiPS細胞で治療を受けた患者がいたら大変ですが)放置してあげればとは思います。気の毒な気もしますが、研究者としてはもう命運が尽きたのですから。

仰せの通り、福島事故では、日本の大学の一応、教授と言われてる人にも、恐怖に狂ったか、商売なのか、どうしようもないのがいることが明らかになりましたね(笑)

そして外国にも、反核のためならどんな好き放題に法螺吹いてもよいと思ってる、バズビーとかガンダーセンとかいう、反核運動で食ってる「反核御用学者」がいることも明らかに。彼らの好き放題の言説は(主流メディアにはあまり取り上げられなかったとはいえ)あちこちで紹介されてましたが、本来的にはきちんと批判してもらいたいと思います。

2012/10/16(火) 23:56:23 | URL |  Y. Horiucci #-[ 編集]
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