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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
日本の保守はねじれている
サンデーモーニングの特集「保守とは何か」で、政治学者の御厨貴がコメントした「日本の保守には最初からねじれがあった」というコメントがなかなか興味深かった。

「保守」というのは、旧来の価値観、体制、秩序、制度、習慣などに価値を見出し、変革に反対する態度のことをいう。しかし、自民党は「戦後憲法はダメだ」というのが結党以来の立場で改憲を求めるのが党是。逆に日本では革新政党が、現行憲法は絶対に変えてはいけないと「護憲」を言い募る。「革新」という定義からはお互いに反対の態度を取っている訳で、これが日本の保守の持つ奇妙な「ねじれ感」の元だという。御厨によると、「保守」の原点がはっきりしないので、先鋭的な主張に一時的な人気が集まる可能性があるというのだが。

まあ、確かに今あるものを変えないという立場では、護憲こそ保守本流の考えということにもなろうが、日本の場合、敗戦とアメリカによる占領が、大日本帝国憲法と戦後憲法の間に挟まっているから話がややこしい。

思うに、安倍自民党総裁の「美しい国」というのは、「戦前の日本はよかった」ということであり、石原慎太郎の主張も大概がそうだ。第二次大戦は侵略戦争ではなかったとか、中国や朝鮮には良いこともした、という自民党の頭の古い輩が時としてやらかす、場違いで頭の悪い発言も、彼らが自称する「保守」という枠組みが、「戦前の日本礼賛」という立場から来てるからではないか。

戦争前の日本にはよいところもあったろうが、悲惨な面もそれ以上にたくさんあっただろう。なんでも戦前に戻せばよいというのは、「保守主義」というよりも狂信的な「日本教原理主義」と呼ぶにふさわしいと思うのだが。

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