97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
コネティカットでの銃乱射事件
アメリカでまた、児童ら26人が死亡したコネティカット州での銃乱射事件発生。

銃の乱射事件が起こるたびに思い出すのが、過去日記にも感想を書いた映画、「ボウリング・フォー・コロンバイン」

「なぜアメリカでだけ毎年銃による殺人がこれほど多いのか」という疑問の探索。アメリカの銃による死者は年間1万人以上。ドイツは400名弱、フランスは300名弱。イギリス、日本は100人以下。あまりにも突出している。誰でも思いつく回答は「銃の規制が甘い」こと。確かに誰でも銃と弾丸を買える国。しかし、カナダでの銃の普及率はアメリカ同様。なのに銃による死者はアメリカの何十分の1。

アメリカは銃規制が甘いのが問題、終わり。では解決にならない。乱射事件がアメリカでだけ多発する闇には、何か訳がある。アメリカの闇に潜む「恐怖」の迷宮を解説し、ひとつの解を呈示したのが、「ボウリング・フォー・コロンバイン」のネタ本になった「アメリカは恐怖に踊る」。興味ある人には一読を勧めたい。

乱射事件以外にも、ジョン・レノン殺害犯のようなサイコや、シリアル・キラーもアメリカ名物。シリアルキラーは、ほとんど白人男性と云うのは有名なFBIプロファイラーの説だが、映画「羊たちの沈黙」でも取り上げられていた。実際にその通りに思える。アメリカでは、刑務所のマジョリティは、黒人とヒスパニックだが、シリアルキラーとサイコは白人男性の専売特許。これにも多分なんらかの理由がある。

一つには、アメリカ白人の絵に書いたような平穏で幸せな中流層以上のコミュニティの裏側に、そこに受け入れられなかった者達を厳しく疎外する社会があるのでは。もちろん、外国人としてアメリカに住む「イエロー」には計り知れない世界でもあるけれども。普通の白人の世界から疎外された者が落ちる陥穽の深さは、最初から差別されたマイノリティーの比ではないようにも思えるのだ。

もうひとつ、サイコを製造するひとつの系譜、その可能性として興味深いのは、キリスト教原理主義。似非科学やトンデモは、その多くがアメリカのキリスト教原理主義から来ている。キリスト教原理主義の厳格な親から育てられた子供達は、どこか普通とは違う人間に育つ。スティーヴン・キングが好んで描く、子供の人格を破壊する、圧政的で狂信的な母親は、このひとつの典型だ。

もちろん、今回の事件と関係あるかどうかは分からない。事件や家庭の背景がまだ明らかでないので、現時点で言及するのは不適切だが、犯人のファースト・ネームを聞いて、なんとなく気になっているのだった。

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