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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
カナダ オーロラ紀行 その2
(オーロラ観測)

初日は、深夜にホテル到着後、レンタルの防寒重装備を装着して、真夜中にホテルのロビーに。ツアー会社の係員の案内でバスに乗り込む。このバスはイエローナイフのダウンタウンを回ってあちこちのホテルで日本人観光客を乗せて、オーロラ・ビレッジというオーロラ観測場所まで案内する。バスは日本人でほとんど満席。人気なんだねえ。オーロラ・ビレッジには暖を取るためのテントが何箇所かに。椅子と机があり、20人程度が中で暖を取れるようになっている。

初日の夜は真夜中に出発してこのビレッジに2時間半滞在。ビレッジの前は湖だが、厳冬で凍り付いており、真っ暗な向こう岸まで、どこまででも歩いて行ける感じ。

初日は、ビレッジにつくと、東の空に薄くオーロラが見えた。飛行機の窓からも見たが、地上から見るのは初めて。色は薄いが肉眼で見るのはなかなか感激。しかし問題はやはり寒さかなあ。

2日目は、一日目よりも若干規模が大きく、あちこちの方向にオーロラが見えてきた、なかなかよかったのだが、後半はガスが出てきてオーロラは見えづらくなって撤退。

一番凄かったのが最終の3日目。観測場所は最初から、ビレッジから少し登って行く鉄塔が建つレイベンの丘。カメラを三脚に据えたT氏と共に待ってると、北にオーロラが現れ、そして東から西にまるで虹のように全天にかかるオーロラのアーチが。息を呑むかのように美しい。

T氏によると、まだまだこれからエネルギーが溜まって爆発する可能性するとのことだが、一時間以上外におり、一旦光が一段落してきたのでまずテントに一時退却で暖を取る。外は零下38度位だったか。さすがに寒かったなあと暖を取ってたのだが、外で声がして、オーロラが輝きを増しているという。外に出て、再びさっきの丘まで。

丘に立った時には、もう既にオーロラの乱舞が始まりつつあった。小高い丘で四方は地平まで続く針葉樹の森。ビレッジではテントの灯りが若干邪魔だが、ここでは周りはすべて漆黒の闇。地平線を繋ぐアーチから、東西南北全ての空にオーロラが輝く。極寒の中空を見上げ、ぐるぐると360度回りながら、天空の輝きとの一体感を心行くまで味わった夜。「たまげる」というのは魂が消えるということらしいが、まさに放心して、空を見上げて何度もクルクルと回転して、しまいには首と腰が痛くなった。しかし素晴らしい夜だったなあ。ただ零下38度ではずっと外にいる訳には行かない。

私自身は写真を撮ってないので、オーロラのプロであるT氏に貰った画像を幾つか。

IMG_0381.jpg

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実際にはオーロラの淡い光は、写真のほうが鮮明に映る。人間の目の可視光線のレンジよりも、カメラのCCDのレンジのほうが広いのだ。そして耳の可聴域が加齢で狭くなるように、おそらく目の可視光線のレンジも歳を取るとだんだんと狭くなってゆく。オーロラを見るなら、若いうちに行ったほうがよいかもなあ。

しかし、いくら写真のほうが鮮明に映ったとしても、あの、大地に透明な半球をかぶせたような澄み切った星空に、自分を巡るように360度に輝いたあのオーロラ爆発を、自分が世界の中心で見る、あの魂が震えるような感動は写真に映らない。

ツアーで行ってもまったく見えなかった人もいるらしいのに、今回は大変な幸運だった。



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