97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新橋鶴八」訪問
昨夜は「新橋鶴八」。なんだかんだで1月は忙しく、ここに来るのは今年初めてだ。ずいぶん間が空いてしまった。

午後に電話して席を確保。深夜から雪だという予報で、空いてるのではと思ったが、入店するとカウンタにはすでに5名。テーブル席にも既に1名。私が座った数分後に4名が入店して、補助席も使うという盛況ぶり。

ただ先行する6名は、すでに終盤に差し掛かったところ。全員が一斉に始まると大変だが時間差あるからまあ大丈夫か。

馴染みの店の居心地がよいところは、店側が自分の注文する物や食べるペース、お酒を飲む量などを既に心得てくれていること。満席であっても、石丸親方は目配りよく、ちょうど次を頼みたい時に、「次は何を?」と目で聞いてくれるので注文のストレスを感じない。

つまみはまずヒラメ。分厚い立派な身で旨味十分。塩蒸しは、小型で、いつもより若干切りつけが小さかったかな。しばらくしたらもうおしまいで種札が却っていた。そろそろシーズンも終わりのブリは、脂の乗り切った腹の身の脂が口中で溶ける。漬け込みのハマグリもつまみでもらってお酒フィニッシュ。

握りはいつも通り。中トロ2の次はコハダ2。いつもながらネットリした旨味は他に比類が無い。感じ入って感想を述べると「脂の乗った分厚い身を選んで仕込んでますから」と石丸親方。

弟子の「しみづ」のコハダは、ここよりも更に塩と酢を強めて厳しく〆ているのだが、あれはあれで力強い「しみづ」の酢飯には合っている。ただ、米の甘味を残してふっくらと炊き上げたこの店の酢飯に「しみづ」のコハダで握ると、ちょっとバランスが崩れる。マグロとコハダの酢飯との微妙な相性に、それぞれの寿司屋の個性というものが現れる気がする。

アナゴはツメで2。最後はいつも通りカンピョウ巻。勘定の際、この前の「新橋鶴八30周年記念」の会場で撮られた写真を頂く。この店のルーツ、神保町「鶴八」の師岡大親方と石丸親方がそろって腰かけてる所に私がご挨拶に伺って、師岡親方の寿司屋哲学を拝聴している場面の写真。

そもそも私が寿司屋巡りを始めたのは、師岡親方の「神田鶴八鮨ばなし」を読んで深く感銘を受けたから。師岡親方が現役の時に「鶴八」に伺う事はかなわなかったが、弟子店の「新橋鶴八」を通じてご本人に辿り着くことができた。勿論、これからも寿司屋巡りは続けるが、写真を見て、なんだかひとつの旅が終わったような清々しさも感じるのだった。

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